グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

「第2回・伊豆諸島くるまざフォーラム」報告 その2

2015年10月11日 | 火山・ジオパーク
「第2回・伊豆諸島くるまざフォーラム」報告の2回目です。

フォーラムの後半は、堀井善弘氏(東京都三宅支庁産業課・水産学)による黒潮と地形、漁業の関係の講演で始まりました。

堀井さんのお話で印象深かったのは「海には大きい渦と、中ぐらいの渦と、小さな渦がある」というお話。

大きな渦は、黒潮などの広い海域を回る流れ。


中ぐらいの渦は、水温によってできる流れ。

水温の高いところと低いところでは、60cmの差があるのだそうです。

下の図の赤いところは+30cm。青いところは-30cm。

このように水面は平らではなく、冷たい水と暖かい水が凸凹をつくっていて、暖かい水の縁をたどると黒潮の流れと重なるのだそう。カツオなどの回遊魚は、この暖かい渦の周りを移動しているようです。

そして小さな渦は、島が作るのだそう。

流れが島に当たるとその反対側に水が渦を作り(カルマン渦)そこに魚が群れて良い漁場になるとのこと。

海底火山の噴火が海の中に山を作ると、そこにもカルマン渦が生じ、これまた良い漁場となるそうです。

「黒潮の恵みも火山の恵みも受けられる伊豆諸島はスゴイ!」というのが堀井さんの結論でした(^▽^)

さて、最後の1時間は3班に分かれてグループワークを行いました。

この集まりの目的、今後の活動などを3班に分かれて意見交換。

私たちの班で出た意見は…
「人を育てる」「島をつなぐ」「その人たちの窓口になるプラットフォーム作り」「みんなで島の魅力を探す」

他の班からは…
「学びを通して、島で暮らす幸せを発信できるように」
「各島持ち回りで、1日目ツアー、2日目フォーラムと講演」などを毎年企画してはどうか?」などの意見が出ていました。


ところで今回のフォーラムには各島からの参加者の他、島外からも様々な人が参加していて、高校時代に『各島の高校生をつなぐ取り組み』をしたという、島出身の若者達のグループ(@アイランド)の参加もありました。

自己紹介の時、もらったチラシです。

近々起業し、活動を開始するようです。
いいぞ~若者たち!

「何か」が始まったのを感じた、1日フォーラムでした。

(カナ)
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