グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ノビタキ

2011年04月20日 | 
ノビタキは以前にもご紹介していますが夏羽のオスはまだでしたよね。
ワタクシ憧れの、黒服の君です(笑)

一昨日毎年チェックしている草原で見つけました。
もうペアになっているのでしょうか?
仲良しの2羽でした。











ここまでは一昨日の撮影です。
黒服のオスが珍しい(私にとって)ので必然的にオスの写真ばかりです(笑)


ここからは昨日の撮影です。


奥はホオジロです。


飛ぶと翼の白斑が目立ちます。


ぷぷっ・・・どんな鳥でも面白い正面顔。


















やっとメスが出てきました。
秋に出会うときよりもちょっとお洒落な感じです。


オスメスともに草原を飛び回って食べ物の虫を捕らえていました。


小さな鳥です。
カラスノエンドウが大きく見えますね。




秋と違って春の渡りは繁殖地に急ぐために通過地域での滞在は短いといいます。
今回確認できたのは2日間でした。

また秋に元気な姿が見られることを期待しています。


                    がんま
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アリの好物

2011年04月19日 | 植物
さまざまな花が大島を彩り始めた今日この頃…。
海のそばのちょっとした空き地に、黄色の美しい花を見かけることがあります。

キケマンです。

ひっそりと小さな花をつける野草が多い中で、なかなか
存在感のある目立つ花を咲かせます。

この花のタネは、アリの好物のエライオソームという物質を周りにつけていて、
アリに運ばれることで分布を広げるといわれています。

2年前、タネを観察していて「おお!これがエライオソームか!」と
思ったことがあり、今年はもっとよく見てみようと計画していました。

…で、先日、海のそばの藪へ行ってきました。

キケマンは今年も見事に咲いていました。


お目当てのタネもできています。


上のほうのサヤを割ってみると…

白いタネに小さな白い塊がついています。
これがエライオソームでしょうか? 

下のほうの、よく膨らんだサヤを割ってみました。

黒いタネにの周りの白い物は、白いタネについていた時より大きくなっています。
エライオソームはタネの成熟とともに成長するのでしょうか?

調べた限りでは、この物質は脂肪とアミノ酸と糖でできているようです。
…ということは、ピーナッツなみにおいしいのでは?
俄然味見したくなって来ました。(笑)

実はキケマンは全草毒…と言われているのですが、
「でもタネはケシ粒サイズだし、こんな少しなら平気だよね…」と
自分に言い聞かせて一粒舌の上に乗せてみました。

結果は?
あまりに量が少なすぎて、何の味もしませんでした~。(笑)

さて、このエライオソーム、本当にアリが好むのでしょうか?
早速サヤからタネを取り出して、地上にまいてみました。

2~3分ぐらいで最初のアリがやってきました。
なにやら偵察中。

そのうち、周辺のタネにもアリが集まってきました。
「ウメー」「こりゃいいわ」…という声が聞こえそうな、ちょっと興奮気味のアリたち。


それぞれが触覚でタネを抱えて運び去り、エライオソームつきのタネは完売となったのでした。


(画像見づらくてスミマセン。アリがちっとも止まってくれないもので…笑)

働き者のアリの習性を利用して分布を広げようとするキケマンの戦略。
そして、そんな意図など気づくこともなく、ご馳走を一生懸命巣に運ぶアリたち。

私たちが気づかないだけで、私たちの周辺にはこんなふうに
無数のドラマが展開しているのですよね。

こういう小さな世界も、噴火や地震を引き起こす大きな地球も
“変化し続ける生命体”という意味では同じなのだと思う時、
その多様さや不思議さに毎回「すごいな~」とため息が出る私なのでした。

(カナ)

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カマドウマ

2011年04月18日 | 
今日のブログは何にしようかな… と考えていると
ネタがぴょんとやってキター!


マダラカマドウマINNビニール詰め

大きく分ければバッタの仲間で他にはバッタ、コオロギ、カマキリ、ハサミムシ、ゴキブリがこの仲間に入ります。
ころっとした体と長い触角、羽根が無く後ろ足が大きく飛び跳ねるのに適しています。
カマドウマと言う名前は竈は昔竈の近くに沢山いたこと、馬は丸い背中が撥ねている馬に似ているので付いたそうですが、そんなものかな?

俗称として『便所コオロギ』と言うあまり良くない名前も有りますが、私達人間に近い所に住んでいる虫だからですね。

結構大きいカマドウマなのですが、昔の家屋(茅葺きの古民家)ならともかく我が家(夏では無いのでサッシの窓は閉まっていた)には何処から入って来たのやら…
やはりブログの助け船?それともこの家湿っていてすごしやすい?(先週のムカデも湿り好きだったし)       (しま)

役目が終わったカマドウマ君は夜の庭に放りだされたのでした。 ありがとね
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フデリンドウの花とジオパーク展

2011年04月17日 | 植物

今日山頂のジオパーク展につめていたら、店の常連のお客様が会場に立ち寄り、
「三原山の遊歩道沿いに、フデリンドウがいっぱい咲いていた。」と教えてくれました。

…で、15時にジオパーク展を終了してから、見に行ってみました。

リンドウの花は、日が当らなくなるとすぐに閉じてしまうのですが、
今日は天気が良くて、まだ充分日差しがあります。

「まだ、咲いていてくれるかな~。少しだけ日が傾いてきたけれど…」
少し気がせいて、小走りで5分ほど移動したところ…

ありました!

40数個の花がまとまって咲いていました!
これだけたくさんのフデリンドウの花が群生しているシーンは初めて見ました。

1cmほどの青紫が、太陽に向かって、目いっぱい花を開いている姿がとても可愛いです。
しゃがみ込んで夢中になって写真を撮っていたら…あれ?

左の花って、閉じ初めていませんか?

「もう店じまい?まだ日が当っているのに…?」
立ち上がって回りを見渡してみたら、数分の間にフデリンドウ達はどんどん花を閉じ始めました。

1つの花に注目してみると…

先に閉じてしまった仲間達に遅れまいと、少ししぼみ始めました。


どんどんしぼんでいきます。


デジカメのシャッターを切るたびに…


アッという間の出来事でした。

この間たぶん1~2分。
大島で暮らすリンドウの仲間たちの、花を閉じる時のスピードは本当に早いです。

コケリンドウやフデリンドウは、曇りや雨の日は、昼でも花を閉じたまま過ごします。

今日はまだ充分光はあたっていたのですが、ずいぶん早い店じまいでした。
今日の閉店は午後3時15分から3時25分ぐらいの間に集中していました。

太陽の光の強さで、花を閉じるタイミングを計るのでしょうか?
それとも、ある程度日照時間が関係するのでしょうか?
そして一つの花は、何回ぐらい閉じたり開いたりを繰り返すのでしょう?

わからない事だらけです…(^_^;)

まあ、私の頭に次々に湧いてくる「?」マークなど全く関係なく…

フデリンドウは今日1日を終え、明日に備えて花を閉じたのでした。

明日は、午前中は曇りで午後から晴れの予報です。
このフデリンドウは、明日はどんな過ごし方をするのでしょうか?

う~ん、ずっとついていて見届けたい気分…(笑)

ところで、昨日から始まった山頂ジオパーク展について、少しだけ報告です。

椿祭りの期間中行っていたバーチャルツアーと写真展示をこれから1年間、
毎週末とゴールデンウィーク、次回の椿祭り期間中に、続けることができるようになりました。

写真展示もバーチャルツアーも1階にまとめて…会場はこんな感じです。

私は昨日、今日とガイドを担当しました。

山頂はとても人が少なく、バーチャルツアーも毎回数名のお客様でしたが
そのぶん落ち着いて見ていただけたように思います。

東日本大震災後、観光のお客様が激減している大島ですが、今だからこそ、
ジオパークとしての大島からのメッセージを、地道に伝え続ける事が大切であるように感じています。

こういう機会が与えられている環境に感謝しつつ、また16人でガイドを分担していきます。

ガイド希望の方はいつでも大歓迎ですので、ぜひお手伝い下さい~。

(カナ)





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アリスイ

2011年04月16日 | 
アリスイ と聞いてすぐに鳥だとわかる人はかなりの鳥通でしょう。

伊豆大島には冬になるとやってくる冬鳥です。
渡ってきてすぐの秋口はモズの声に似た「キィーキィーキィー」という声で盛んに鳴いていますが、冬になるとさっぱり鳴かなくなってしまいます。
もしかしたら大島を通過してもっと南に行っているのかもしれません。
全然そのように見えませんけどキツツキの仲間です。

子供のころ、家の窓からこの鳥がすぐ目の前の木にとまって長い舌を出して飛んでいる虫を食べている場面を目撃したことがあります。
虫は小さな羽虫が蚊柱のようになっているものでした。
鳥が舌を出して空中の虫を絡め取って食べる様子を目の当たりにして、とても驚いた記憶があります。
こんな鳥がいるのか!と。
それがアリスイだとわかったのはずっと後になってのことでした。
地味で目立たない鳥ですが私にとっては思い出深い鳥のひとつです。



そんなアリスイに一昨日運よく出会いました。

↑の写真を撮ってしばらくするとぴゅーっと公園の生垣に飛びました。


わぁ!
遠くに行っちゃったよー。


このあと繁みに潜って食べ物でも探していたんでしょうか?
30分待っても出てきませんでした・・・(涙)



今回のアリスイがあんまりにもあんまりなんで(?)以前撮影した個体をご覧ください。


こちらは2010年10月6日。



こちらは2008年11月4日の撮影です。

どうですか!
背中の模様がとっても複雑で素晴らしいでしょ!
手にとってじっくり見てみたいと思っているのですが・・・それが叶うのはアリスイさんがご臨終・・・ってときでしょうか!?(汗)

う~ん・・・いつか気絶している個体に出会わないかな~。






今日の鳥(声のみを含む)
ウミウ、カルガモ、シノリガモ、オオミズナギドリ、ウミネコ、イソシギ、タシギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、チョウゲンボウ、コジュケイ、キジ、キジバト、ツバメ、キセキレイ、ハイクセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、マヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト

                 がんま
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森青蛙

2011年04月15日 | 哺乳類、爬虫類、他
オオシマザクラが花盛りで、海のすぐ近くまで咲いているのが分かります。
見出し↑の写真は、間伏の地層断面の所から海の方を撮りました。

この辺りは、海蝕崖の下に土石流や泥流が堆積しているそうですが、
都道の歩道から下を覗き見る限り一面の雑木林で、
サクラの花園としか見えません。

この1週間、ハラハラと散るサクラの花びらを楽しみました。
花吹雪で、道の脇は雪が積もったようです。
夕方から雨が降り出し、前線が通過するそうなので、
一気に散ってしまうのかもしれません・・・残念です。

春の花々が果樹園でも咲いていました。

昨日のマルバグミは、もう実になっていましたが、
こちら↑は、ダイオウグミ。
まだ花で、6月頃に特大の実が赤く熟して食べられます。
トウグミを改良したものらしく、
実の大きさからかビックリグミとも呼ばれます。
オオシマザクラの実が美味しくなる頃、一緒に食べられます。


これ↑は、ヒメリンゴの花です。
リンゴやナシの花もきれいですね。

次↓は、柑橘系のカラタチ。

「♪カラタチの花が咲いたよ~?
~カラタチの棘は痛いよ~♪」
歌詞を忘れてる(汗)

昨日のミヤマシキミは、ミカン科でカラタチと同じグループです。

ちなみにシキミは、モクレン科なので、ややこしいですね。

こちら↓は、シモクレンとも呼ばれるモクレン。

ハクモクレン(白木蓮)に対抗して、
シモクレン(紫木蓮)なのでしょうね。

この春も、モリアオガエルが来ました。
10日(日)に、鳴いているのに気付きました。

カカココッ! カカココッ!
翻訳:「ここにいい水場があるよ!」

これ↑は、13日に姿を確認できた1匹。
山から下りて来てお疲れなのか?
まだ、ちょっと寒いのか?

伊豆半島の天城山中にある八丁池や不知沼(しらぬた)の池では、
標高が1125メートル程あるので、
産卵期が5月下旬~6月中旬と遅いそうです。
かの地は、国立公園の特別保護区に指定されていて、
モリアオガエルは天然記念物として保護されているそうです。

大島では移入種ということで、
淋しい存在です。

何となく、ねむそう↓です。

長旅で疲れているのかもしれません。
鼻の先をケガしているような?

これは、いいですぞ! 個体識別ができそう。




今日見てみると↓


ほぼ同じ場所に
鼻先の目印がない子がきてました!

違う個体です。

たぶん、違う個体だと・・・?

2日で治癒する? 

(なるせ) 


≪ 後 記 ≫
モクレンの写真は、「サラサモクレン」では?
とのご指摘を頂きました。
花弁の外側が薄紫色で、内側が白色のものは、
ハクモクレンとモクレンの雑種の
サラサモクレンとのことです。
その存在を知りませんでした。
今までモクレンを見たことがないかも?!

森林インストラクターの方からご教示頂きました。
助かりました。どうもありがとうございます。
              (4月30日)
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ミヤマシキミ

2011年04月14日 | 植物
今日は、今週末から始まる山頂ジオパーク展の会場準備に行って、
ついでに久しぶりに藪に入って来ました。

目的はミヤマシキミを見つけることです。

週末の勉強会の時に島内のガイド仲間から「これ何ですか?」と見せられたのは
今まで見た記憶のない、蕾の写真でした。

東京から参加された方からは「ミヤマシキミではないですか?」という意見も出ていましたが、
私はまだ見たことがありませんでした。

「ミヤマシキミは大島では見たことがないですよ~。」等と発言しつつ
植物目録調べたら、ちゃんと記載されているではないですか!

きっと花の時期に、その場所を歩いていないので、見落としているのでしょう(^_^;)
…で「これは絶対に確認に行くぞ~!」と、ひそかに(?)決意していました。

そして今日です。

「そろそろ花が咲いているはず」と思って、藪に入りました。
1回目は見つけることができず、昼食に戻って場所を知っている人に、だいたいの位置を聞き再チャレンジ。

倒木につまずきそうになったり、バラ科植物の棘に引っかかって「痛~!」などと叫びながら(^_^;)、
こんな道をセッセと歩きました。


途中でいくつもマルバグミの実を見かけました。

もうちょっとで赤く熟して食べられそうですね(^O^)

10分ほど歩いたころ…
目の前の道をふさぐように、細かいアイボリーの花を密集させたミヤマシキミが現れました!

やった~!(^^)!
すごくたくさん花をつけています!

ちょっとヒメユズリハ似の細長い濃い緑の葉が、枝先に輪状についていて
その真ん中に花が乗っています。

花はどれもこれも三角オニギリみたいに盛り上がってついています。

森の中に、オニギリがたくさん~(笑)
あまりこういう形の花を見かけないので、嬉しくて何枚も写真を撮りました。

回りの木の葉の隙間から太陽の光が差し込んで、花がキラキラ輝いていました。

綺麗でした~(^。^)

雌の木と雄の木があるらしく、これは雄の木でした。
どこかに雌がいるのでしょうか?

花はまだ開き始めで、蕾もたくさんついています。
雄しべの付け根部分が蜜でツヤツヤしていますね。甘いのでしょうか?

「おいしそう~」と思って思わず舐めたくなっちゃいますが、ミヤマシキミは実も葉も毒だそうです(^_^;)

蜜はどうなんでしょう?
蜜に毒があったら、虫に花粉を運んでもらえない気がしますが…?

どなたかご存知の方、ぜひ教えてください~。
(ちょっと舐めたい気分・笑)

(カナ)


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ジオパーク自主勉強会・その3(最終回)

2011年04月13日 | 火山・ジオパーク
ジオパーク自主勉強会報告の最終回です。

昨日報告したのは、“新たにわかった事”ですが、それ以外にも “不思議なもの”や、
“今まさに旬の風景”に、いくつも出会いました。

たとえば…。

何とも複雑な形状の岩。

「何で、こんな形になっちゃったの~?」と思わず岩に語りかけたくなります。(笑)

それは、他の参加者の方たちも同じ気持ちみたいで…

「あ~でもない」「こ~でもない」と噴火当時の出来事を想像しながら、議論を展開しました(^。^)

こちらは、かなり“ゆで卵”っぽい石。

形も卵みたいですが、表面が綺麗にはがれるところも“ゆで卵”そっくりです。

白い粒が結晶だとすると、地下深いところで、ゆっくり冷えてできた物なのでしょうか?
では、何故、表面がはがれるのでしょう??

この「?」は、私が宿題として持ち帰ることになりました(^_^;)

皆、次々に不思議を発見します。
この岩は、何で両面がボコボコなのか、討論中。


「なぜシマヘクソカズラの蔓は、砂の道を横断しているのか?」も話題になりました。

「光さえあれば、上へ這いのぼる労力を使わないのではないか?」と言うのが
一番多い意見でした。

この日は桜株にも立ち寄りました。
「先週の桜株祭りの時は、まだ満開ではなかったから、今回は満開かも…」
そう期待して立ち寄ってみたら…予想通りでした!

昨年は3月22日に満開の写真を撮っていますから、今年はずいぶん花が遅いですが…。

今年の花期が遅れたおかげで、樹齢800年と言われる威厳のある桜の木の、
1年で一番美しい姿を眺めることができました(^。^)

そしてもうひとつ、私が楽しみにしていたもの…。

ついに、この季節が始まりました!
ギュっと丸まっていたウラジロの若葉たちが伸び始めたのです。

ウラジロは毎年2枚の若葉が出てくるのですが、
クルクル丸まっている時は1枚の葉にしか見えません。

それが上に向かって伸び始めると、先端がまるで羊の角のように、
2つに分かれ始めるのです。

この瞬間がとても可愛くて、数年前から楽しみにしています。

クルクル巻いていた葉をどんどん伸ばして、
空を目指しているものたちもいました。

こういう瞬間を見ると、元気をもらえますね(^。^)

さて、今回のジオパーク自主勉強会では、今まで疑問だったことがクリアになり、
さらにたくさんの不思議が見つかりました。

この2日間の成果を生かして、“伊豆大島の大地と生命の物語”を
もっともっと見つけていきたいな~と、そんな事を思っています。

(カナ)

PS.今回の写真も中川和之さんと伊藤明美さんにお借りしたものです。
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ジオパーク自主勉強会・その2(新たな発見)

2011年04月12日 | 火山・ジオパーク
4月9日ジオパーク自主勉強会、夜の部です。
19時~21時過ぎまで、小泉先生と中川和之さんに講師をお願いして、勉強会を行いました。

4月10日の日記では紹介していなかったのですが、中川さんは日本ジオパーク委員会委員で
大島の審査にもいらした方です。防災への取り組みの一環として、
“地震火山こどもサマースクール”を過去11回主催されています。

伊豆大島でも2001年に“こどもサミット”を開催し、その時の島内参加者の中から、
サマースクールの中心となるスタッフが育つなど、大島とは縁がある方でもあります。

この日の勉強会では、他地域のジオパークの状況や、子どもたちにジオの魅力をわかりやすく
伝えるための方法などが話題になりました。

時間の制限さえなければ「もっともっと語り合いたい!」と思うような、
なごやかで楽しい勉強会でした。

そして翌日です。

風も弱まり、青空も見えて快適! 前日の強風と雨がウソのようです。
この日も新たな発見がたくさんありました。

まず最初に、驚いたのがこの場所です。

三原山へ向かう遊歩道の右側に、所々黒い溶岩が見えるのですが…
実はここは小さな火口がいくつも連なっている場所だったようなのです。

くぼんでいるところがミニ火口だそうです。
地質図には記録されないような小さな噴火は、時々起こるとのこと。

私はこの場所は、溶岩が流れ下った場所としてだけとらえていたのに、
溶岩のしぶきを少しだけ飛ばすような噴火が、いくつも連なって起こっていたとは!

「噴火って私が考えていたイメージよりもずっと複雑で、たくさんの異なる出来事が、
組み合わさっているものなのだなぁ。」と、またさらに、その魅力に触れたような気がしました(^O^)

足元の石を放り投げて「噴火だよ~」と中川さん。

なるほど!素敵な楽しみ方ですね(^^)v

参加者からは次々に「こんなもの発見!」の声が上がります。

これはヒットでした!

名付けて「ウ○○」の岩!すごい見事な形ですね(^^)v

三原新山の斜面では「あ、ゴジラの卵がある!」という声が聞こえてきました。
読者の皆さんも、この画像の中からゴジラの卵を探してみてください。


わからない方のために…解答です。


さて、ここで再び中川さんから「卵を火口に投げ込んだら、ゴジラが生まれるよ~。」との発言が!

「なるほど!」周囲からは賛同の声が上がりました~。(^O^)
わずか数時間のうちにゴジラのウ○○とゴジラの卵が見つかるなんて、スゴイですよね!

そして、小泉先生が感激していた風景がこちら…。

赤いイタドリが砂を安定させ、イタドリの部分だけが盛り上がった、デコボコの砂の斜面です。

こういう風景は他ではなかなか見られないのだそうで、「立派なジオサイトだ」と評されました!(^^)!

赤いハチジョウイタドリと茶色の穂を揺らすシマタヌキラン。

固有種の植物たちが黒い斜面を染め上げる様子は、私の大好きな三原山の春景色です。
その場所を「素晴らしい!」と言われて、自分が褒められているような嬉しい気分でした!(^O^)

4月10日はこんなふうに、新たな発見続きの、目から鱗の1日でした(^。^)

(カナ)

(9日の雨で私のデジカメが水没してしまい(-_-;)、今回の自主勉強会の写真は、
全て中川さんと伊藤明美さんに貸していただきました。写真提供、ありがとうございました!)
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ムカデ

2011年04月11日 | 
今年も出会いました。
お招きはしていませんが何故かこの部屋だけに出て来るのです。

オオムカデ科のトビズムカデ君で~す

今年初めては噛みつかれることなく発見し私が1勝いたしました。
昼間に見つけたのは初めてで、いつもは夜布団の中に潜り込んで来て 足や手にあま噛みキッスしてくれます。この子は湿気が好きで夜行性 夜ウロウロ虫探しをしていてカプっとそんなにおいしそうだったのかな?ちょっと複雑(私って虫っぽい?お肌しっとり?)
ひと夏に2~3回噛まれるからたまらないし毒を持っているのでずんずんと痛い(噛まれることなく発見してバトルに発展することも5~6回)それでも根性で戦って勝利をものにするのだけれど夜中にバトルは疲れる。

去年、百足に噛まれたら朝顔の葉を揉んで患部に貼りなさいと教えて貰ったので今年は朝顔の種を蒔こうかと思っています。

そのほかにこの部屋に来てくれる小さなイッスンムカデもいます。(小さくても痛いよ)
世界には40センチぐらいのもいるって それ蛇のサイズですよね。そんなビックな子なのかな 虫だけでなく蝙蝠なんかも食べるって!
でもねやっぱり人間は怖い。漢方薬局にムカデの乾したものがありましたし、民間療法に油漬け・焼酎漬けがありました。何に効くのやら。

戦国時代は甲冑の前飾り・旗印にムカデの意匠があったのは後ろには進まない(後戻りはしない)との意味が込められていたから。
江戸時代金堀人足(かなほりにんそく)の人達を百足組なんて呼んでいたそうです。

でも噛みつかないで! (しま)       叩かないで!(百足)


昨日の今年初
●お花見会で(インドアなのでお花見と言う口実だけでした)ギターの生演奏を1時間も聞けました

プロの作曲・演奏家のはらそうすけさん


3人のお弟子さんも演奏してくれました

●毎年3月に鳴き声が聞こえるアオバズス元町と波浮港で聞けました
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