グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

三原山裾野一周と寄り道

2021年04月20日 | 植物
今日は、ある番組の舞台になる風景を求めて、下見にいらした皆さんと1日歩いてきました。
三原山の裾野をぐるりと一周し、さらにあちらこちら寄り道して7時間半!

三原山の西側に位置する「表砂漠」の火山灰地帯では

タヌキの尻尾のようなシマタヌキランが、ゆらゆら風に揺れていました。

11時ごろの赤ダレは、太陽が高い位置にあったので、

迫力の「赤い色」を楽しめました😊

その後、久々に白石山を見上げて

ゴツゴツの岩がそびえ立つ様子に惚れ惚れし

裏砂漠を歩いて

黒い大地と”広さ”を、楽しみました。

雨が削った溝も探検しました!(お客様が・笑)


その後、久しぶりに「流れました〜!」って感じの溶岩に立ち寄り

最後は森を歩いて帰りました。(森の写真は撮り忘れました💦)

もちろん今日も「おおお〜!」と思う瞬間がたくさんありました。
歩いた順番に紹介します。

その1
歩き始めてまもなく、ピカピカのアオオサムシに出会いました!

人生2回目の遭遇です!!
輝く翅が美しく、全員で写真を撮りました😊

その2
お客様が、素敵なデザインのミスジマイマイ(だと思います)を見つけてくれました。

茶色と白の縞模様が、くっきりしていてお洒落でした〜😊

その3
お客様が、ハチジョウイタドリの葉が枯れているのを教えてくれました。

緑からオレンジに変化している葉もありますが、

ほぼオレンジ色になっているところも。

隣にある別の植物の葉は枯れていないので、ハチジョウイタドリにだけ、何かが起こっているようです。
しかも…

カルデラの南(赤ダレ)から東(白石山)に至るまで、かなり広範囲の葉が枯れていました。

これには、かなり驚きました💦
一体どうしたのでしょう??
ウイルス??

しかし、それよりも北側に移動すると、赤い若葉が緑に変わる、この時期らしいイタドリが見られました。

このモコモコしたイタドリの小山と溶岩が織りなす春景色❤️

かわいくて、しばし見惚れてしまいました😊


黒い溶岩地帯では、イタドリの小山に木が伸びていて驚きました。

木は、ニオイウツギでした。
ある時、急に成長してビックリするのですが、1年でどのぐらい伸びるのでしょう?(こんど、なんらかの方法で測りたい)

あと、気に入ったのがこの岩!

この岩ができた時の出来事を、想像できて面白かったです。

良き1日でした😊

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お肉屋さんの思い出

2021年04月19日 | その他

『切り落とし』とパックされた肉を購入した

中身は切り落としではなく長い肉が全部同じ形のままでパックに入っていた

切り落としでなくただのスライス肉である。考えるに大島では精肉はあまりやってないようだ。(N店は別としてたぶん)

 私の肉屋さんの思い出は 肉を買うは勿論コロッケや天ぷらマカロニ・ポテトサラダにシュマイそれに焼き豚。お惣菜からお八つとしても大活躍の所

 精肉とは枝肉(後ろ足などから部位の肉に細かく分けること)をあばら骨から骨をそぎおとしするのは技術を必要とします。でも、肉を分ける前に初めにやることは肉の周りを覆うアブラの除去 程ほどは残して取り除く。その脂を加熱してコロッケを揚げることが出来る。油代はただ お肉屋さんの揚げ物はラードで作られている。その後 惣菜は増えて行った

大島のコロッケとは揚げ油が違うわけです

私は島で育っていないので横浜・横須賀の思い出です。島で有名なコロッケ屋さん(U商店)はサラダ油を使用しています。ライトな油で良いです。(しま)今日は写真はお休みです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藪の中の宝物

2021年04月18日 | 植物
春は1年ぶりに会う、エビネ(ラン科)たちとの出会いが楽しみです。

伊豆大島では、こんな藪の中や…

道路脇のちょっとした場所などでも、見つけるとができます❤️
どこででも目に付く…というほど多くはありませんが、フールドを歩いていると「あれ!こんな所に!!」という感じで、時々見かけます😊

エビネは色や大きさにバリエーションがあり、個性豊かなのが面白いです。

花茎が、シュッと伸びた背の高い立派なものから


背が低くて全体に丸っこいもの


花が白っぽくて小さいもの


2色が仲良く並んでいるものなど


葉っぱが何者かにかじられているのが、やや心配ですが💦(食べたのはキョンかな?)

若葉は結構、綺麗な状態のものが多いようです。

先日は、こんな素敵な風景に出会いました。

レースのような体を持ったスカシエダシャクとのコラボ❤️

スカシエダシャクは「絶対、蛾だってバレないもんね〜」と思っているのか、そばに枯れ葉を置いても微動だにしませんでした(笑)

ホントにお見事❣️😊

そして横には、なんとも清楚な花!


3枚の萼片も、今年見た中で一番赤みが少なく、薄い黄緑色でした。

(5枚の萼片があるように見えますが、2枚は花弁です)

美し〜!

藪の中で見つかる宝物のような生き物たちが、いつまでも健全に生きられる島でありますように❣️

(かな)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チュウダイサギ

2021年04月17日 | 
今年も来ましたチュウダイサギさん。
昨日の撮影です。
いつものパトロールで海岸に車を停めて待っていると南西方面に白く輝く姿が。





どんどん近付いてきてそのまま通過すると思ったら・・・




降り立ちました。

もう1羽も

降臨!


磯にチュウダイサギ。

しかしすぐにランニングしていた人に驚いて飛び立ちました。

美しい~。

そのあと遠くの岩礁に降りました。


もう1羽も続きます。



どうか無事に目的地まで!

がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高速船到着後の1日ツアー×2

2021年04月16日 | ツアー
4月10日〜11日は、どちらも午前の高速船で到着後〜夕方までの1日ツアーでした。

10日は20歳代の娘さん、息子さんとご両親と。

11日はご夫婦と歩きました。


両日とも気持ちの良い青空で、火口底に光があたり、鮮やかな色を見ることができました。

2日間とも時間帯、天気、季節がほぼ同じだったことで、火口以外にも同じように楽しめたものがたくさんありました。

オオシマツツジが毎日少しずつ開花し、蕾も膨らんできました。

花だけでなく、なぜかひときわ高く伸びた枝先の葉も大いに目立っていました!

まるで花みたいでした😊


太陽の光が当たらないと開花しないコケリンドウも、元気に咲いていました。


カジイチゴの花も、あちらこちらで開花。

11日はコアオハナムグリも食事にやってきていました!(今季初の出会いです!)

ユリの若葉が元気に伸び


イタドリの赤い若葉が根から生えている様子は、オブジェのようで楽しめました。


裏砂漠に着いた時の太陽の位置も、両日とも同じぐらいで


ギザギザ影絵が楽しかったです!

(影絵には5人の人間が写っていますが、見つけられるでしょうか?😊)

裏砂漠から森に向かう頃には、太陽がかなり傾いてくるので「斜めからの光」が素敵でした。

サルトリイバラの若葉が透けて見える景色や

ユズリハの葉の虫食い穴から光が漏れる風景は、「ステンドグラス」みたいだと思いました😊


オオモミジの重なり合う若葉が影を作る、この時期ならではの風景も綺麗でした😊


樹海の中を歩いているうちに、太陽はカルデラの壁に沈み、森は暗くなりました。

2日目のお客様は、この光景を見て「白雪姫に出てくる森みたい」とおっしゃっていました。
そう言われてみると…、白雪姫がこの森にいたら、かなり似合うかも!?(笑)

2日間ともほぼ同じ、この時期、この時間らしい風景とともに、お客様の感性ごとに違う「物語」を楽しみました😊
ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森林インスタラクターの皆さんと(3日目)

2021年04月15日 | ツアー
森林インストラクター東京会メンバーの皆さんとの3日目は、巨木の森を求めて愛宕山に登りました。(約3500年前の噴火でできた標高120mちょっとの山です)

歩き始めてすぐ、登り口まで行く途中の土手で、早々に観察が始まりました。

最初に話題になったのは、土手の縁に伸びるツル植物の芽生えたち。

みんな並んで空に向かって伸びていて、整列ぶりが面白かったのです。(正体はテイカカズラだったようです)

続いて現れたのが、ギザギザのきれいな若葉。

スポットライトのような光が当たっていました。(こちらは、サネカズラの若葉だったそう)

ヒモミノガがたくさん、木の幹についていたので紹介しました

この面白い生き物を、皆さんに見ていただけて良かったです。

ヒモミノガの横には、紅葉したテイカカズラの葉っぱ。

虫が葉の中を這った痕が白い模様を描いていて、なかなか素敵なデザインでした😊

そしてこの時期になると、あちらこちらの森で見かけるウラシマソウ。

大島では至るところで見られる植物ですが、「他の地域にはこんなにたくさん無いですよ」と教えてもらい、ウラシマソウへの認識がちょっと変わりました(笑)

百数十段の石段を上がり、お社へ。

お社は、かつての火口の中に建っています。

さらに山を登って見下ろしたら、タブノキの赤い若葉が彩りを添えていました。

春ですねぇ〜。

どなたかが太くて大きなツルを見て「これなんですか?」。で、観察開始!

「この葉を見る限りツルアジサイではないか?」とのこと。(こんど梅雨時に見にこなければ)

スダジイの巨木が生きる森を抜け


標高120m少々の山頂に出ると、そこはナツトウダイの群生地!

久しぶりに見ました😊


我々の周りを飛びまわるハチも、注目の的でした。

「オスだから捕まえて触っても大丈夫」ということが話題になっていました😊

他にもコモチシダの若葉を見つけたり


季節外れのアシタバの花を観察したり

他にも、行く先々で色々見つかりましたが、キリがないので、今回はこの辺で(笑)

皆さんと歩いていて「知識は楽しむためにある」ということを、しみじみ感じました。
私も、もっとフィールドを歩かねば〜😊

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツマグロヒョウモン

2021年04月14日 | 
これも早い!
12日の昼に見つけました。
例年なら4月下旬から5月に入ってからの観察です。



羽化したてで綺麗な個体だと思っていたらもうビークマークが付いていました。


見ているとヒラヒラと飛び回るのですがすぐに地上に降りてきます。

しばらくして気が付きました。

そうか、スミレを探していたんだね。


産卵~。
葉っぱじゃななくて近くに産み付けています。
この日はモンキアゲハも初確認でした(驚!)

がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日の夕景

2021年04月13日 | その他
昨日の夕景がとても素敵だったので、今日はツアー報告を1回お休みして、昨日の夕方の空を紹介します。

私の店は、島の北西部に位置しているので、海や伊豆半島に沈む夕日を楽しめます。
昨日も店に向かう時に夕景を見たくなり、店を素通りして😅海へ!

空には大きなグレーの雲の塊があって、その雲の隙間から出た何本もの光が、伊豆半島を照らしていました。


周囲が黒っぽい紺色なだけに、オレンジ色の光が眩しく、美しく感じました。

まるで伊豆半島のためのスポットライト😊

光の中で、うっすらと浮き上がる伊豆半島の地形。

あの光の下にいる人たちは、「明るくなったね」と言いながら晴れやかな気持ちになっているのではないかな?…と思いました😊

時々は船が、光の中を通り抜けていきました。


海の上には、うっすらとピンクがかった光の帯が伸びていました。


ウたちが、淡いピンク色の光の中で、のんびり岩に止まっていました。

なかなか渋い後ろ姿です😊
「今日はいい夕暮れだなぁ…」とか思っているのかな?

こういう景色が身近にある、日々の暮らしに感謝💕


(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キョンの網

2021年04月12日 | 今日の大島

今回歩くのはこんな所

 

ううっ!この頃少なくなったサルトリイバラ捉まろつとするとこんな棘が有る

 

わ~~網 出現 『私はどうすれば良いの?』

近頃この網で止められることが多い

 

あら、ドアが!ここはラッキー(前に進め)

 

 

200年以上前の溶岩流 いい感じに苔むしていますね(湿度が高いのでしょう)

 

出口近くに成ったのでススキが目につきます。ここはまだ通れます(入り口出口が見えなくなる日も近い)

 

いつもとは少し違うアングルです

 

あと1つ

ここは山で馬が沢山いた時の水場 網がかかっているのはカエル対策でしょうか?

 

だったらこの穴は? (タマジャクシは泳いでいました)

以前は濁っていなかった と思って居たけれど

 

今回はキョン網でもドアが有って進むことが出来ましたが、進むことが出来ない箇所も数多く有ります。(しま)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森林インストラクターの皆さんと!(2日目)

2021年04月11日 | ツアー
森林インストラクター東京会のメンバーの皆さんとのツアー2日目(4月8日)は、裏砂漠と海岸を歩きました。

もちろん歩き始めから、1つ1つの植物をじっくり観察。


ミツバアケビの花をはじめ

アオキや、メギの花など!(写真はボケていたので省略します💦)

今まで何気なくみていたイネ科植物が、「メリケンカルガヤ」という外来植物だということも、教えてもらいました。

「早く抜かないと、はびこる」とのこと😅

小さな芽生も見つけて教えてくれました。

(これ誰でしょう? もしやメリケンカルガヤ??)

皆さんの中には、学生時代に地学を学んでいた方もいて、足元の石もじっくり観察。

特にグレーの縞の入った黒い石が、かっこよくて素敵でした!

😊
こんなダイナミックなものも、見つけて教えてくれました。

ギャオ〜〜!(笑)

皆さんにぜひ見ていただきたい景色があったので、通常のツアーコースを外れて裏砂漠の斜面を下りました。

イタドリの赤い若葉が彩る小山の間を歩いて…、目的地へ!!

見ていただきたかったのは、台風の暴風で樹皮が半分剥がれた樹木たちが、残った樹皮から再生している姿です。

樹皮がなくなった部分は、1年前には白っぽかったのが、やや緑色になっていました。

皆さんが熱心に観察してくれたので、嬉しかったです😊

こちらは、「なんだろう?」とみんなで協議した植物。

ほどなく「センニンソウでは?」と謎が解けました。
普段見ない場所に生えていると「??」となりますね😅

皆さんは、花だけでなく虫も観察対象でした。

今季初のイボタガ。

「まだ羽化したばかりで飛べないのでは?」ということが話題となりました。
もちろん手(指)乗り!

全員が嬉しそうで、「かわいい!」と絶賛していたのが、面白かったです😊

裏砂漠の後に立ちよった海岸では、オオシマハイネズを、じっくり観察しました。

数ミリの雄花は、いっぱい花粉を飛ばし

数ミリの雌花は、“実”になる準備を着々と進めているようでした。


クロマツの小さな芽生も教えてもらいました。

メチャ可愛かったです😊

そしてツアー最後に「ある場所」に立ち寄ると、なんと11月の花のはずの「イズノシマダイモンジソウ」がしっかり咲いていました!

伊豆大島ならではの花を皆さんに見ていただこうと、三原山がサービスしてくれたように感じました😊💕(続く)

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする