グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

音のない世界、光のない世界を体験してきました!

2021年04月29日 | その他
先日、大島からの船がつく竹芝桟橋から徒歩1〜2分の所にあるダイアログミュージアム「対話の森」で、音のない世界と、光のない世界を体験する2つのプログラムに参加してきました。


1つはダイアログ・イン・サイレンス。

聴覚障害者の方のアテンドで、言葉を介さず、身振り手振り表情で意思を伝え合い、コミニケーションをしました。
いくつかの部屋ごとに色々なプログラムが用意されていて、どれも楽しく、貴重な体験でした。
この経験を生かせば、日本語がわからないお客様とも充分コミニケーションができるかも!とちょっと自信(?)がつきました😊

もう一つは、ダイアログ・イン・ザ・ダーク

視覚障害者の人のアテンドで、真っ暗闇で電車に乗って田舎を訪ねる…という体験をしました。

実際に使われる「白杖」という杖1本を渡され、鉛筆のような持ち方をして杖で前方を探りながら、何があるかわからない部屋の中を移動するのは、かなりドキドキする冒険でした。
特に丸太橋のような所を歩くプログラムは、結構怖くて、座って休むと心からほっとして、もう立ちたくなくなりました(笑)

見える時は気にしたことのない“足の裏の感覚”を、意識したのも初めてでした。
真っ暗闇の中、芝生や砂利や木の橋などの環境の違いを、足の裏で感じながら歩きました。

汽笛の音、電車の振動、放送のアナウンスの声、人の話し声など音からは、いろいろな世界を想い描き、懐かしい昔も思い出しました。
そして“光”のない世界が、とても豊かであることに驚きました。

このミュージアムが大切にしているのは、単なる暗闇体験や音のない世界の体験だけではなく対話
聴覚や視覚に障害のあるアテンドスタッフの方たちと、フラットな気持ちでお話ができたのは、とても素敵な体験でした。
スタッフの方が、私の反応を上手に受け止めて返してくれるので、とても楽しかったのです。

体験終了後「また来たいな」と思いました。
「他の人もそう思うのでは?」と思ったので、アテンドの方に尋ねたところ、リピーターのお客様が多いとのこと。
フィールドのように自然環境が変化するわけではない室内の体験に、「また来たい」と思う人がたくさんいるのはなぜなのでしょう?
アテンドスタッフの方に、この疑問を投げかけたところ、「一期一会の体験だから」とという言葉が返ってきました。
アテンドの方も10人以上いるし(20数人だったかも??)、参加されるお客様も毎回違うので、1回たりとも同じ事は無いのだそうです。

人の話をきちんと受け止めて、やりとりをすることで、毎回違うものになる(一期一会の出会いになる)。
これは、私たちがガイドをする上でも、とても大切なことだと思いました。
そして私が行っている日頃のツアーの中に、まだまだ使いきれていない“楽しみ方”の豊かな可能性が、たくさんあることにも気づきました。

残念ながら緊急事態宣言中はお休みのようですが、コロナが落ち着いたら、また体験しに行きたいと思います😊

読者の皆さんも、機会があればぜひ体験してみてください。
超・オススメです!!

(かな)
コメント
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