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nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

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ある人との議論でICFを生かすには考え方を身につけることという結論

2008-05-09 18:58:46 | ケアマネジメント
最近、ある方と会ってICFの考え方と活用について話ました。
彼女は認知症ケアとICFの視点からのケアマネジメントに関する著書もある方で、私としては当初のアセスメントの考え方である課題を把握するという考えでなく、課題を抽出しその項目から何を読みだすか、出来ないことの原因を考えて、出来ないことを補うのではなく、出来るようにするにはどうするかという視点でケアマネジメントを実現したいので、彼女と議論をしたのです。
ともに思ったことは課題を把握するツールはそれほど大差がないだろうということ、把握したことに満足せずに把握した課題の意味を読み解くことがケアマネジメントに通じること、こうした作業は考え方を持つこと・思考プロセスが重要であること、この考え方を身につけるには教育によること、といったことが共通の認識と確認することができました。
教育の方法については講義で行うことが考えられますが、なかなか実効があがらないように感じています。私としては現場で業務に即した形で行うことがいいと思っています。たとえば、トイレ介助が必要だとするケアのときに週に3回1時間のヘルパーというプランに対して、なぜ週3回1時間のヘルパーなのかという理由を説明できるかどうかです。
説明として常時介助が必要なのだがヘルパーが充当できないから、という回答では満足できません。このくらいのサービスでいいとお客様が言ったから、でも満足できません。
仮に、常時介助は必要ないのです、念のためトイレ動作ができるか、確認の意味合いでヘルパーの利用を考えるのです、今後は様子を見て回数を考えます、というのであれば、そのとおりですね、となります。
またはトイレ介助は今はマヒがあり常時必要なのですが転倒する可能性が低いのでわざと介助の回数を制限し麻痺があってもトイレができるよう自信をつけるために行っている、という説明なら納得です。
立てたプランに説明ができるか、説明が妥当な根拠に基づくかをその都度確認する作業を通して教育はされるのだろうと思います。しかし、この方法では速成できない、対応する人数に限りがあるなど限界があります。そこで考えることはケアマネジメント業務を支援するもしくは管理するシステムが出来ないかという思いですが、この方法は考え方や思考プロセスに対する理解が前提であるというのが、またまた両者の一致した見解でした。

結論としてICFという考えをもとにケアマネジメントを行うには考え方の理解が求められ、その考え方を身につけるにはさらに工夫がいるということでした。
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