都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「熱狂の日」の展覧会?! 「モーツァルト展」
丸ビル・丸ビルホール(千代田区丸の内2-4-1 丸ビル7F)
「海老沢敏コレクション モーツァルト展」
5/3~7
今日で全コンサートを終えた「熱狂の日音楽祭」ですが、丸の内地区全域を巻き込んだお祭りと言うことで、国際フォーラムだけでなく、この界隈の各所にて様々なイベントが開催されています。その中でも特に興味深かったのが、この「海老沢敏コレクション モーツァルト展」でした。
会場には、モーツァルト研究家として有名な海老沢敏氏の個人コレクションがズラリと並んでいます。モーツァルトの油彩肖像画一点「15歳のモーツァルト」(チニャローリ作。上の画像のものです。)と、自筆譜や初版譜、もしくはそれらの複製、さらにはモーツァルトと関係を持った人物たちの自筆書簡。これらの品々がガラスケース越しに展示されていました。全体の構成は写真パネルによる解説がメインなので、見るべき展示品の数は決して多いとは言えませんが、モーツァルトの自筆楽譜はもちろんのこと、ダ・ポンテやサリエーリの自筆書簡などはなかなか見る機会がありません。モーツァルト好きなら一度は見たい内容かと思います。
私が興味深かったのは、今も挙げたダ・ポンテやサリエーリらの自筆書簡です。文字は人を表すとでも言うのでしょうか。とっても可愛らしい丸字のダ・ポンテや、実に神経質そうな細かい字を書くサリエリ、またはビシッと整然と並んだヨーゼフ2世の文字などは、まさに彼らのイメージ通りでした。
また、美術好きにもおすすめしたい展示があります。それはモーツァルトにちなんだ版画やリトグラフ作品(数点)です。その中ではシャガールのリトグラフ「魔笛」(1966)が目立ちました。青を基調にしたシャガールならではの美しい画面に、まさにメルヘンの「魔笛」を体現したかのような愉快な人物たち。シャガールが、このオペラをモチーフにして作品を制作していたとは知りませんでした。意外な場所で出会えた佳い作品です。
展示は明日、日曜日までです。わざわざ出向くほどではないかもしれませんが、東京駅近辺に用事のある方なら、立ち寄ってみても損はないかと思います。また会場では、展示されたフォルテピアノによるレクチャー、もしくはミニコンサートも行われています。(それぞれ13:30、15:30、17:30より。)入場無料です。
「海老沢敏コレクション モーツァルト展」
5/3~7
今日で全コンサートを終えた「熱狂の日音楽祭」ですが、丸の内地区全域を巻き込んだお祭りと言うことで、国際フォーラムだけでなく、この界隈の各所にて様々なイベントが開催されています。その中でも特に興味深かったのが、この「海老沢敏コレクション モーツァルト展」でした。
会場には、モーツァルト研究家として有名な海老沢敏氏の個人コレクションがズラリと並んでいます。モーツァルトの油彩肖像画一点「15歳のモーツァルト」(チニャローリ作。上の画像のものです。)と、自筆譜や初版譜、もしくはそれらの複製、さらにはモーツァルトと関係を持った人物たちの自筆書簡。これらの品々がガラスケース越しに展示されていました。全体の構成は写真パネルによる解説がメインなので、見るべき展示品の数は決して多いとは言えませんが、モーツァルトの自筆楽譜はもちろんのこと、ダ・ポンテやサリエーリの自筆書簡などはなかなか見る機会がありません。モーツァルト好きなら一度は見たい内容かと思います。
私が興味深かったのは、今も挙げたダ・ポンテやサリエーリらの自筆書簡です。文字は人を表すとでも言うのでしょうか。とっても可愛らしい丸字のダ・ポンテや、実に神経質そうな細かい字を書くサリエリ、またはビシッと整然と並んだヨーゼフ2世の文字などは、まさに彼らのイメージ通りでした。
また、美術好きにもおすすめしたい展示があります。それはモーツァルトにちなんだ版画やリトグラフ作品(数点)です。その中ではシャガールのリトグラフ「魔笛」(1966)が目立ちました。青を基調にしたシャガールならではの美しい画面に、まさにメルヘンの「魔笛」を体現したかのような愉快な人物たち。シャガールが、このオペラをモチーフにして作品を制作していたとは知りませんでした。意外な場所で出会えた佳い作品です。
展示は明日、日曜日までです。わざわざ出向くほどではないかもしれませんが、東京駅近辺に用事のある方なら、立ち寄ってみても損はないかと思います。また会場では、展示されたフォルテピアノによるレクチャー、もしくはミニコンサートも行われています。(それぞれ13:30、15:30、17:30より。)入場無料です。
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