対決展@大人のウォーカー(東京)最新号

こう言ってしまうと言葉は悪いかもしれませんが、ウォーカー系の雑誌にしては意外と充実していました。大人のウォーカー(東京)の最新号は、今夏の東博で開催予定の「対決 巨匠たちの日本美術」の特集です。

「東京 大人のウォーカー 2008年 07月号」

巻頭は登場予定の作品一覧です。見開きの拡大図版がまた展示への期待を高めるというものですが、その紹介とともに展覧会監修者の河野元昭による展示の見所、つまりは対決のポイントがインタビュー形式で掲載されています。そしてそれに続くのは、著名人らによる各作品の『先行誌上対決』です。辻惟雄をはじめ、公式ブログパーツでもお馴染みの現代アーティスト山口晃らが、それぞれ一つの対決に対しての勝敗を早くも決めていました。(ちなみに引き分けというのもありだそうです。)また山口晃の描く各絵師たちの絵も、ミニサイズながらも全て出ています。その他は、立ち読みで終えてしまうほどの分量ながら、山下裕二と赤瀬川原平の対談などです。一応、この展示で出尽そうな要所は揃っているのかもしれません。

さて、今回のウォーカーは対決展を含め計4部立てです。対決に続くのは、法隆寺金堂展を含めた奈良博の紹介、または今春に熊本城内にオープンした永青文庫の記事でした。580円という価格を考えれば、それなりに重宝する内容とも言えるのではないでしょうか。ちなみに余談ですが奈良博の法隆寺金堂展は私も見に行くつもりです。

注目の展覧会ということで、対決展関連の記事はこれからも様々な雑誌で出るような気がします。まずは書店にてご覧下さい。
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