◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

とうとう負けた、慣用句。

2007-12-14 19:27:15 | 気になる言葉、具体例
                    で、上海蟹ってどうなの?
 以前、「負けずとも劣らない」というのを聞いたことがあります。うむぅ~、何だかとても惜しい感じがするのですが、つい先日、「味は上海蟹に負けるとも劣らない」というのを、しかも、大物俳優が言うのを聞きました。こうなるともう、惜しくも何ともありません。とうとう負けました。ここで笑える人は幸いですが、笑えない人は・・・(^^;)どうする? 正しくは「勝る(まさる)とも劣らない」で、程度が同じかそれ以上であるという意味です。「負けず」は意味で「勝る」に近い、「負ける」は音で「まさる」に近い、う~ん、五十歩百歩かなぁ~(^_^)。
 「上には上がいる」と「上には上がある」、どちらが正しいでしょうか? というのを例のOさんTさんコンビがやっていましたが、どう思いますか? 慣用句として辞書等に載っているのは「上には上がある」なのですが、「上には上がいる」という言い方は、これはもうしょうがないのではないでしょうか。「上」が「優秀な人」や「偉い人」を意味する場合、「いる」と言うのは自然なことです。
 ところで、若い女の子が「○○さんの歌がいるから自分がいる」なんて言っていましたが、もちろん、正しくは「○○さんの歌があるから自分がいる」ですね。こういう変な「いる」は困りますよ(`н´)。
コメント (2)
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