◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

タマネギを引き切り?

2007-12-07 19:44:12 | いろいろあれこれ
                   押してもだめなら引いてみな
 月曜日、お昼過ぎの料理番組で、ゲストの女性がタマネギを切っているのを見て、その手の動きに目が釘付けになりました。この番組は月曜から金曜まで同じゲストなのですが、水曜日、今度はネギを切っているのを見て、またもや釘付けに。う~ん、何かおかしい(°~ °)。使っている包丁は普通の牛刀、いわゆる家庭用万能包丁で、タマネギは、縦半分に切って芯を取り除き、ごく普通の薄切りに、ネギは、20センチほどの長さにしてから縦に半分にして斜め切り、なのですが、なんと、この人、引き切りなのです。しかも、本当の引き切りは、包丁の先の方をまな板につけ、根元の方は浮かして切るものですが、刃の中央部で、包丁をまな板に平行にゆっくり引いて切っています。
 イタリアンやフレンチの料理人がペティナイフで小さな材料をちゃちゃっと引き切りするのをたまに見ますが、そうでなければ、普通、野菜はほとんど押し切りですから、引き切りは何だかみょぉ~~~な感じがして、この人、元女子アナだよね~、なるほどね~~~と納得しました。それにしても、今はほぼ専業主婦で、お子さんもいらっしゃるというのに~。
 主婦なら、料理番組を一度も見たことがないなんてことは恐らくないと思いますし、ほかの人が野菜を包丁で切るところをただの一度も見たことがない、なんてことはないでしょう。それでも、何かの拍子で引き切りという癖がついてしまっていて、それはおかしいということには全く気づかないわけで、変な日本語の人が自分が変だと気づかないのと同じだな~と思いました。
 しかぁーし、金曜日、なんと、変化が! プロが包丁を使っているのを隣で見ているのだから、最終日には押し切りになるだろうと予想した、そのとおりになりました。ただし、包丁の根元でぎこちなく、いかにもこのやり方にさっき変えました! という感じです。ともあれ、本当によかったですよ、変だということに気づいて(指摘されたのかな?)。これからちゃんと直して、お子さんに正しい包丁の使い方を教えられるようになれば素晴らしいことです。
コメント
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