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カタクリの花はスプリング・エフェメラル、春の妖精と呼ばれる早春の花で、ウグイスが囀り始めて桜が咲きかけた頃に、落葉樹林の林床などで咲き始めます。
カタクリの花にギフチョウが留まっているシーンを楽しみにしているのですが、花が盛りの頃とギフチョウが飛び交う時期がジャストのタイミングになる機会は中々巡ってきません。
今森光彦さんが自然写真の「撮影のチャンスは1年に1回だけです。何月何日の何時何分に、この場所にいなかったら、この光は二度と撮れません」と語られるように、出会いのチャンスは限られている。
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従って、カタクリの花には出会えるけどギフチョウには出会えない、ギフチョウには出会えたがカタクリの花期は終わっていたということが多々あります。
この日もカタクリの花は盛りを迎えていたものの、気温が10℃と肌寒くギフチョウの出現は望めず、花を見て帰ることになりました。
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カタクリの花は朝は花弁が閉じていますので、花被片が開いて反り返ったようになるまでに時間がかかります。
また、カタクリの花は記憶や写真の中では大きいイメージが残ってしまいますので、1年おきにしか見ないカタクリの花は驚くほど小さく感じます。
サイズ感ということでは、季節の野鳥でも残像のイメージと実際の大きさの違いに驚くことがありますね。
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同じスプリングエフェメラルと呼ばれる仲間のショウジョウバカマもチラホラと咲いている姿に出会えました。
花によって違う花のように見えてしまいますが、この違いは花期の進行具合によって外観が違うことによるものだそうです。
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天気予報は晴れだったものの、すぐに雲がかかってしまいましたので、空を見上げて雲の切れ間待ちといった感じでしたが、風上の空が雲で覆いつくされてしまったので撤収。
ゼンマイがニョキと伸びていたり、フキの小さな若葉も生え出していて、木の上にはエナガやシジュウカラ。
後方の山からはウグイスの囀りがよく聞こえてきて、朝の早い時間にはイカルの囀りも聞こえていました。
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近所で咲く桜の花もそろそろ三分咲きといったところ。
大雪で雪に埋もれた長かった冬から、花々が咲き誇る春へ。日本は季節の変化が豊かな国ですね。