僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

第67回 長浜盆梅展~信楽焼の茶碗を買う~

2018-03-10 17:55:55 | 風景・イベント・グルメ
 暖かい地方では梅が見頃、もしくは終わりに近づいていると思いますが、滋賀の湖北地方の梅の見頃はまだ遠いようです。
野外の梅はまだまだとはいえ、慶雲館で毎年開催される長浜盆梅展の梅はもう終了寸前となっています。

毎年招待券をいただくので盆梅展に行くのが我が家の年中行事になっており、今年も遅まきながら梅見へと参りました。
開館直後ということもあって来場者はチラホラでしたが、皆さん梅の香りの漂う部屋で気に入った角度から写真撮影されておられました。



長浜盆梅展は第67回ということですから、最初の開催は1952年(昭和27年)からになります。
実に長いあいだ続いてきたものだと感心しますが、定着した風物詩としての集客力があるのでしょうね。



盆梅展が開催されているのは明治時代に建てられた慶雲館ですが、この建物は明治天皇の行幸に合わせて急遽建設された建物だそうです。
明治天皇夫妻が滞在されたのは昼食を兼ねて約1時間。よくこれだけの建物を造ったものです。

慶雲館を建てたのは実業家・浅見又蔵という方で琵琶湖上の航路を運営する海運会社の頭取だったとされる人物です。
その浅見氏は日露戦争の頃の横綱・常陸山の贔屓筋(谷町)だったようで、前庭には常陸山の石像があります。
当時の事ですからかなりの資産家だったのでしょう。



慶雲館に入ると微かに梅の香りが漂い、紅・白の梅の花が華やかに咲いています。
梅の写真を撮ろうかと思いカメラを構えると、すぐにスマホを構えた人が前に来てファインダーに入ってくるので写真は諦めます。



新たな試みなのでしょう、樹齢:伝120年といわれる「清音(せいいん)」の置かれていた場所は下がミラーのようになっていて梅の花が映り込んでいて綺麗でしたよ。
定番の「不老」の方も樹齢:伝400年、高さ2mの古木に満開の梅が咲き、枯れと花の両方の味わいのある盆梅です。



梅の香りということでは明治の旧館よりも新館の方が香りの濃度は高かったように思います。
変わり花ということで紅白の2色が1本の木から咲く梅がありましたが、その鉢に一輪2葉が白花・3葉がピンクという面白い花が一輪ありました。



何と書いてあるか読めない掛け軸の横には梅の巨木の影。
こういう文字がすんなりと読める人を羨ましく思ったりします。



梅の飾り窓の向こうには梅のステンドグラスが見えます。
青い部分は何を表現しているのでしょう?琵琶湖かな?



ということで、これも毎年恒例の抹茶と和菓子タイムです。
抹茶に「盆梅しそもち」が付くのですが、「盆梅しそもち」は白あんを包んだもちを紫蘇の葉で巻き上げた和菓子で抹茶によくあいます。



今年はこのセットの他に“信楽焼の茶碗付き”のセットがあり、そちらのセットを選びました。
見本の茶碗には釉薬がかかっていなかったのですが、もらった蜿にはいい感じで釉薬がかかっていたのは嬉しかったですね。

会場には信楽高校とのコラボの盆梅コーナーがありましたから、この茶碗は信楽高校の生徒さんの作品かもしれません。
滋賀県で唯一陶芸技術を学ぶカリキュラムが組まれている科のある高校ですから出来栄えも良く、上手く出来ています。
将来は信楽の釜で陶芸作家を目指すのかも?



盆梅が終わると長浜は曳山まつりの季節になります。
桜が咲き始める頃には獅子舞がやってくる春のにぎやかな季節が始まりますね。


コメント
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