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「長浜豊国神社」は長浜城主だった豊臣秀吉が当地を納めていたことにより、秀吉の逝去後に長浜豊国神社で秀吉を神として祀ったことに始まるという。
しかし、時は江戸時代の徳川の世となり、太閤秀吉を神格化することはできず、社は取り壊されて御神像は町役人十人衆が隠して祀っていたといいます。
一計を案じた町衆は1793年、彦根藩に長浜恵比寿宮の建立の許可を受け、恵比寿様を表に祀り裏では太閤秀吉を祀っていたとされます。
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豊国神社として太閤秀吉を堂々と祀ることが出来るようになったのは大正になってからといいますから、神となった秀吉は永い年月隠されて祀られていたことになります。
秀吉が長浜城主だったのは約10年ほどにも関わらず、秀吉ゆかりの「長浜曳山祭り」が行われ、今も秀吉とつながりの深い町になっているのは興味深い話です。
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鳥居の外に掛けられた大きな絵馬には「出世開運・商売繁盛」の言葉と共に龍に跨る秀吉の雄姿が描かれており、まさに勝運登り龍の姿です。
黄昏時の豊国神社の鳥居の中には大勢の姿が見えますが、時間的に仕事帰りに家族を連れて参拝されている方が多かったのではないでしょうか。
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奉納された提灯にも灯りがともり、拝殿から参拝する人の横で巫女さんが神楽鈴を鳴らして邪鬼を祓い清めていただけます。
当方も邪鬼を祓って運を掴みたいと邪念に近いものを抱きつつ、神妙にお祈りしました。
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写真は参拝者が途切れた時に撮ったものですが、実際にお参りした時は長い行列でした。
行列が長くなったのは拝殿でお参りする人それぞれが要する時間が長かったこと。
長い時間を要してお祈りしたいほど切羽詰まった世相になっているのだと感じました。
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豊国神社に参拝して横にある長浜恵比寿宮へ歩いて行くと秀吉の銅像がありました。
この1年の間に奉納されたのでしょうか、あるいはこれまで気付かなかったのか。
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鯛や熊笹を持ちながら刀には金色の米俵。
老けたように見えるが、まだ若々しいはずの秀吉。肩に掛けた法被がいかしてるよ。
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豊国神社と恵比寿宮の両方にお参りしましたので、冷えた体を温めたくなってふるまいの甘酒を頂きます。
大きな釜で作られた甘酒はとても濃厚な味で、お好みで入れることの出来るショウガで体が温まります。
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そうこうしているうちに恒例の福餅まきの時間がやってきました。
久しぶりに福餅を掴み取ることは出来るでしょうか?
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最初に飛んできた餅を掴んだら、なんと福のシールが貼られた福餅でした。
今年はもしかしたら福に恵まれるのかと淡い期待を抱いてしまいそうですね。
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最初に掴んだ餅が福餅で気を良くしたのか、届く範囲に飛んでくる餅や鯛形の蒲鉾がすんなりと手中に納まります。
福餅は「おたね福銭」と交換してもらえるのですが、これは久しぶりでした。
後で確認したら福餅がもう一個ありましたので、福は気付かないところから訪れるということか。
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祭典の間中はお焚き上げをされていますが、残戎の時はもっと燃え盛るのだと思います。
火を見ながら、些細な事に悩んだりする気持ちを燃やし尽くして欲しいと煙にムセながら炎を眺めておりました。
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