芸術家プロダクション“アベイユ”は、障がいのあるアーティストのマネージメント・プロデュースを行い、アーティストたちの社会参加をサポートする会社です。
この秋に長浜市で開催されたアート・イン・ナガハマでアベイユの存在を知った際に近鉄百貨店 草津店で原画展が開催されると教えてもらい、近鉄百貨店にやって来ました。
今回の美術展では吉本興業とアベイユのコラボ展となっており、吉本興業の“たいぞう”さんとアベイユ所属の8人の33作品が展示販売されています。
アベイユでは作品の展示販売だけでなく、作品を使ったグッズの販売しており、収益から作家にデザイン使用料が入る仕組みを作られているそうです。
たいぞうさんは、以前は吉本新喜劇などで活躍されていたお笑い芸人だったといい、現在は画家としての活動がメインになっているようです。
会場は近鉄百貨店 草津店2Fのアカリスポットというスペースで開催されており、会場内には原画やアーティストのグッズが並びます。
作品はそれぞれのアーティストの個性豊かな作品が並び、コンセントをデザインしたスペースの印象も良く、明るい感じのする美術展でした。
展示されている原画は各アーティスト3~4点といったところで、楽しい感じのする絵が多かったように思います。
作家さんの中にはイラストレーションなどを学ばれた方も居られますので、アールブリュットの定義で括られない自由な表現の作品揃いです。
カラフルで精密な絵を描かれる“あん”さんは、まだ20代前半の女性で絵以外にも詩を創作され、両部門で賞の受賞歴があるそうです。
左の「コレクション オブ パーソナリティ」と題された大きな絵には無数の花が描かれ、様々な個性のものが凝縮されているような作品です。
一方で「コーヒー豆」という作品では膨大な量のコーヒー豆が画面いっぱいに描き込まれています。
中央にある“coffee”と書かれているのはコーヒー豆の入ったカップでしょうか?なんか気になるパーツですね。
モチーフの中に升目状にカラフルな色を塗り込んだりする作品はアールブリュットの作品感を感じてしまいます。
「たけのこ!」という作品は、たけのこというよりも違う物体にも見えますが、タイトルに「!」が付いていて元気よくはじけた感じを受けます。
奥山優さんという作家さんも20代の若い方で、幼い頃から動物をモチーフにして絵を描いてこられたという。
独特の明るい色彩を使った漫画チックな感のする絵からはほのぼのとした優しさを感じます。
左はバクの絵と思われ、タイトルは「素敵な夢をあなたへ」。右のフレンチドッグも何とも言えない愛嬌とデザインの良さを感じます。
真ん中の絵は「赤✖黒」という絵で、ヤギのような動物を対照的な色使いで描き分けられています。
今回、もっとも楽しみにしていたの長谷川良夫さんの絵で、3点の原画が展示されていました。
長谷川さんは重度の障がいを抱えられているため、元々は全身が硬直して筆を持つことが出来なかったので最初は足に筆を挟んで描かれていたのだという。
現在は少し手が動かせるようにはなったが、机などに置いた肘と同じ高さで手先だけを動かして描かれているそうです。
上の絵は「ごろ寝」という絵で猫?がまどろみながらごろ寝していますが、目はこちらを見ていて、のんびりとして安心した様子が伺われます。
舌は「無題」という絵で、長谷川さんは絵本では社会の不条理さや自分では思うようにならない憤りを絵と言葉で表現されています。
力強くもユーモラスな感じがするのはキリンの絵のようです。
このキリンがどういう心境なのかは、見るこちらの方の心理状態によって大きく変わるのかもしれませんね。
同じキリンの絵でも羽戸康貴さんの描くキリン(写真一番左)は同じキリンでも全く印象が異なります。
右のアニマルの「アムール」「ルームア」絵は表裏になっていて、表側には像の前にトラやライオンがいて、裏側にはワニがいる。
キリンとカバが表裏で部分的に見えるのも面白い構図ですね。
羽戸さんは幼少の頃に岡本太郎の「太陽の塔」を見て衝撃を受け絵を描き始められたそうですが、「怒」という作品は“芸術は爆発だ!”と力強い。
羽戸さんは力強くラフな感じのする絵から描写力のある絵まで幅広い作風の方のようで、好きな音楽アーティストのジャケットデザインを手掛けるのが目標のようです。
たいぞうさんのコーナーには極彩色の色鮮やかで可愛い感じの作品が並びます。
たいぞうさんは大人になってから発達障がいであると診断されたといい、大阪府障害者芸術・文化大使を務められているそうです。
今回展示されていた作品はケースに納められているので白紙の部分がありますが、普段は白紙部分を埋め尽くすように描かれるといいます。
展示作品でも横側(厚み側の面)にもびっしりとマークのようなものが描かれており、その傾向が伺われます。
さて、美術展を見終えた後はもう一つ楽しみにしていた「551蓬莱」で遅めの昼食を取りました。
以前から食べに行きたいと思いつつ縁がなかったのですが、やっと食べれた蓬莱では「海鮮飯」を注文。もちろんお土産に豚まんも購入です。
普段スーパーで買い物をしますので、デパ地下(1階だけど)で買い物する機会はあまりありませんが、購買意欲をそそるような食品が多いのに驚きました。
もちろんお値段もそれなりの値が付いていますので、買えずに通り過ぎましてけどね。
この秋に長浜市で開催されたアート・イン・ナガハマでアベイユの存在を知った際に近鉄百貨店 草津店で原画展が開催されると教えてもらい、近鉄百貨店にやって来ました。
今回の美術展では吉本興業とアベイユのコラボ展となっており、吉本興業の“たいぞう”さんとアベイユ所属の8人の33作品が展示販売されています。
アベイユでは作品の展示販売だけでなく、作品を使ったグッズの販売しており、収益から作家にデザイン使用料が入る仕組みを作られているそうです。
たいぞうさんは、以前は吉本新喜劇などで活躍されていたお笑い芸人だったといい、現在は画家としての活動がメインになっているようです。
会場は近鉄百貨店 草津店2Fのアカリスポットというスペースで開催されており、会場内には原画やアーティストのグッズが並びます。
作品はそれぞれのアーティストの個性豊かな作品が並び、コンセントをデザインしたスペースの印象も良く、明るい感じのする美術展でした。
展示されている原画は各アーティスト3~4点といったところで、楽しい感じのする絵が多かったように思います。
作家さんの中にはイラストレーションなどを学ばれた方も居られますので、アールブリュットの定義で括られない自由な表現の作品揃いです。
カラフルで精密な絵を描かれる“あん”さんは、まだ20代前半の女性で絵以外にも詩を創作され、両部門で賞の受賞歴があるそうです。
左の「コレクション オブ パーソナリティ」と題された大きな絵には無数の花が描かれ、様々な個性のものが凝縮されているような作品です。
一方で「コーヒー豆」という作品では膨大な量のコーヒー豆が画面いっぱいに描き込まれています。
中央にある“coffee”と書かれているのはコーヒー豆の入ったカップでしょうか?なんか気になるパーツですね。
モチーフの中に升目状にカラフルな色を塗り込んだりする作品はアールブリュットの作品感を感じてしまいます。
「たけのこ!」という作品は、たけのこというよりも違う物体にも見えますが、タイトルに「!」が付いていて元気よくはじけた感じを受けます。
奥山優さんという作家さんも20代の若い方で、幼い頃から動物をモチーフにして絵を描いてこられたという。
独特の明るい色彩を使った漫画チックな感のする絵からはほのぼのとした優しさを感じます。
左はバクの絵と思われ、タイトルは「素敵な夢をあなたへ」。右のフレンチドッグも何とも言えない愛嬌とデザインの良さを感じます。
真ん中の絵は「赤✖黒」という絵で、ヤギのような動物を対照的な色使いで描き分けられています。
今回、もっとも楽しみにしていたの長谷川良夫さんの絵で、3点の原画が展示されていました。
長谷川さんは重度の障がいを抱えられているため、元々は全身が硬直して筆を持つことが出来なかったので最初は足に筆を挟んで描かれていたのだという。
現在は少し手が動かせるようにはなったが、机などに置いた肘と同じ高さで手先だけを動かして描かれているそうです。
上の絵は「ごろ寝」という絵で猫?がまどろみながらごろ寝していますが、目はこちらを見ていて、のんびりとして安心した様子が伺われます。
舌は「無題」という絵で、長谷川さんは絵本では社会の不条理さや自分では思うようにならない憤りを絵と言葉で表現されています。
力強くもユーモラスな感じがするのはキリンの絵のようです。
このキリンがどういう心境なのかは、見るこちらの方の心理状態によって大きく変わるのかもしれませんね。
同じキリンの絵でも羽戸康貴さんの描くキリン(写真一番左)は同じキリンでも全く印象が異なります。
右のアニマルの「アムール」「ルームア」絵は表裏になっていて、表側には像の前にトラやライオンがいて、裏側にはワニがいる。
キリンとカバが表裏で部分的に見えるのも面白い構図ですね。
羽戸さんは幼少の頃に岡本太郎の「太陽の塔」を見て衝撃を受け絵を描き始められたそうですが、「怒」という作品は“芸術は爆発だ!”と力強い。
羽戸さんは力強くラフな感じのする絵から描写力のある絵まで幅広い作風の方のようで、好きな音楽アーティストのジャケットデザインを手掛けるのが目標のようです。
たいぞうさんのコーナーには極彩色の色鮮やかで可愛い感じの作品が並びます。
たいぞうさんは大人になってから発達障がいであると診断されたといい、大阪府障害者芸術・文化大使を務められているそうです。
今回展示されていた作品はケースに納められているので白紙の部分がありますが、普段は白紙部分を埋め尽くすように描かれるといいます。
展示作品でも横側(厚み側の面)にもびっしりとマークのようなものが描かれており、その傾向が伺われます。
さて、美術展を見終えた後はもう一つ楽しみにしていた「551蓬莱」で遅めの昼食を取りました。
以前から食べに行きたいと思いつつ縁がなかったのですが、やっと食べれた蓬莱では「海鮮飯」を注文。もちろんお土産に豚まんも購入です。
普段スーパーで買い物をしますので、デパ地下(1階だけど)で買い物する機会はあまりありませんが、購買意欲をそそるような食品が多いのに驚きました。
もちろんお値段もそれなりの値が付いていますので、買えずに通り過ぎましてけどね。