極寒。
痛かった。
寒すぎて痛い。そんな寒さだ。日中も-10℃を上回らなかったのだ。
朝は、約-13℃。
ゆうべ降った雪が足の下でギュウギュウ鳴る寒さだ。
道南の海沿いでは、めったにあるもんでない。
通勤中、バックミラーを撮ってみた。
後にすさまじい雪煙を曳いて走っているのがわかるだろうか。
後続車はヘッドランプを点けているのがかろうじて写っている。
乾燥した軽いパウダースノーは、ちょっとの風で舞い上がる。先行車がいればしばらく何も見えないし、対向車とすれ違っても、ちょっとの間視界が完全にホワイトアウトする。開けたところでは地吹雪も起きる。ひどくなれば本当に、自分のクルマのボンネットがかすむほど、まさに何も見えなくなるのだ。
ちょっと前の「ホワイトアウト」なんて映画はチャンチャラおかしい、というのが、道民の実感だろう。
今日も、道内各地で地吹雪によると思われる事故が多発していた。
さて、今朝は水道の解凍から仕事が始まった。
仕事場の設備も北国仕様なので、水道管は断熱材が分厚く巻かれているのだが、金属むき出しの蛇口から凍結するのだ。
ヘアドライヤではない。ヒートガンなどと呼ばれる、れっきとした工具だ。
フルパワーで600℃の熱風を吹き出せる。
こいつでひたすら蛇口の金属部を温めて、解凍するのだ。
ピンボケだが、こんなやつだ。
本来は、裸火が使えないときや、直火では温度が高すぎるときなどに使う。電線の熱収縮チューブをシュリンクするときや、プラスチックの成形や溶接、広範囲の半田付けの予熱、かじったボルトナットの取り外し、圧入された部品の取り外しなど、用途は広い。
水道管の解凍には、いろんな方法がある。
蛇口がしばれた程度なら、蛇口にタオル巻いて熱湯かければ大概復活する。
これが水道管や配水管だと厄介で、溶接機のように電流を流して温めたり、あぶったり、といった、専門工具が必要になることが多い。
業者に依頼すると結構な金額になるし、管が破裂したりすれば他の部屋にも迷惑をかけるので、寒冷地のアパートなどでは「水落とし」が必須だ。俺も単身赴任中はやったもんだ。
俺が生まれた頃、釧路の社宅に住んでいて、道南出身のオフクロはたびたび水道を凍れさせてしまい、そのたびに数千円かかったという。給料が1万数千円の時代だ。「泣いたんだよ」とオフクロは言っていた。
ウチでも水道管が凍れたことがある。
蛇口を温めてもダメで、どうやら地中から壁までの間、床下というか縁の下の、水道管の立ち上がり部分が凍結したのだ。
そのときは、床下へのアクセスハッチを開け、扇風機で室内の空気をガンガン床下に送り込んで解凍した。
そんな方法もあるのだ。
寒すぎて痛い。そんな寒さだ。日中も-10℃を上回らなかったのだ。
朝は、約-13℃。
ゆうべ降った雪が足の下でギュウギュウ鳴る寒さだ。
道南の海沿いでは、めったにあるもんでない。
通勤中、バックミラーを撮ってみた。
後にすさまじい雪煙を曳いて走っているのがわかるだろうか。
後続車はヘッドランプを点けているのがかろうじて写っている。
乾燥した軽いパウダースノーは、ちょっとの風で舞い上がる。先行車がいればしばらく何も見えないし、対向車とすれ違っても、ちょっとの間視界が完全にホワイトアウトする。開けたところでは地吹雪も起きる。ひどくなれば本当に、自分のクルマのボンネットがかすむほど、まさに何も見えなくなるのだ。
ちょっと前の「ホワイトアウト」なんて映画はチャンチャラおかしい、というのが、道民の実感だろう。
今日も、道内各地で地吹雪によると思われる事故が多発していた。
さて、今朝は水道の解凍から仕事が始まった。
仕事場の設備も北国仕様なので、水道管は断熱材が分厚く巻かれているのだが、金属むき出しの蛇口から凍結するのだ。
ヘアドライヤではない。ヒートガンなどと呼ばれる、れっきとした工具だ。
フルパワーで600℃の熱風を吹き出せる。
こいつでひたすら蛇口の金属部を温めて、解凍するのだ。
ピンボケだが、こんなやつだ。
本来は、裸火が使えないときや、直火では温度が高すぎるときなどに使う。電線の熱収縮チューブをシュリンクするときや、プラスチックの成形や溶接、広範囲の半田付けの予熱、かじったボルトナットの取り外し、圧入された部品の取り外しなど、用途は広い。
水道管の解凍には、いろんな方法がある。
蛇口がしばれた程度なら、蛇口にタオル巻いて熱湯かければ大概復活する。
これが水道管や配水管だと厄介で、溶接機のように電流を流して温めたり、あぶったり、といった、専門工具が必要になることが多い。
業者に依頼すると結構な金額になるし、管が破裂したりすれば他の部屋にも迷惑をかけるので、寒冷地のアパートなどでは「水落とし」が必須だ。俺も単身赴任中はやったもんだ。
俺が生まれた頃、釧路の社宅に住んでいて、道南出身のオフクロはたびたび水道を凍れさせてしまい、そのたびに数千円かかったという。給料が1万数千円の時代だ。「泣いたんだよ」とオフクロは言っていた。
ウチでも水道管が凍れたことがある。
蛇口を温めてもダメで、どうやら地中から壁までの間、床下というか縁の下の、水道管の立ち上がり部分が凍結したのだ。
そのときは、床下へのアクセスハッチを開け、扇風機で室内の空気をガンガン床下に送り込んで解凍した。
そんな方法もあるのだ。