研いだ。
「暮らし」のジャンルになるんだべか。
かーちゃんに頼まれて、包丁を研いだ。
上が「関孫六」ブランドの総鋼三徳包丁、下は「ヘンケル」ブランドのステンレス三徳包丁だ。
ウチでは、関のほうに鋭く刃付けをして野菜や刺身に、ヘンケルは鈍めで粗めの刃付けで肉用に使っている。
ヘンケルはたしか亡母からのもらい物だ。
関のほうは、結婚してすぐ買った。ホームセンターで、そこのラインアップでは高価なほうだった。
買ってまもなく冷凍食品を切って刃を欠いてしまい、仕事場のグラインダで修正したりした。
総鋼なので手入れをサボるとさびてしまうが、きちんと研げばそれこそ透けて見えるようなトマトのスライスも切れるし、タマネギを切ってもほとんど目にしみない。
今日使った砥石。
上から、大村、キング#1200、ブランド忘れたけど白い超仕上げ、横のは面直し用の金剛砥。
本職の料理人とか大工じゃないので、こんなもんでほぼ用は足りる。
今回はかなりタッチアップと呼ばれる間に合わせの研ぎで使っていたので、荒い大村で刃を付け直して、キングで刃を整えた。肉用やポケットナイフならこの程度で十分。これでも、あまり手入れをしていない普通の包丁に慣れた人なら、切れ味に驚くだろう。
関のほうは超仕上げでもう少し研いだ。かーちゃんの評価はなかなか厳しいので、タマネギが目にしみれば「切れない」といわれてしまうのだ。タマネギが目にしみない切れ味といえば、切れない包丁に慣れた人には危険なほどかもしれない。
あと、鋼の包丁はどうしても表面が汚れてくる。何か切ったらすぐ洗って拭く、とかしてても、切る対象による化学変化は避けられないのだ。だからときどき、表面も磨いてやる。大村じゃ荒いかもしれないが、せいぜい#800くらいまでのいわゆる中砥で、表面を汚れが落ちる程度に軽く研ぐのだ。あまりぴかぴかにすると、切ったものが包丁に貼り付きやすくなる。
せっかく砥石を濡らしたので、ついでに研いだ。
上から、ビクトリノクスの「ファーマーAL」赤ハンドル、スパイダルコの「ドラゴンフライ」、同じくスパイダルコの「ポリス・タフラム」タフラムという表面処理したアルミハンドルとヤスキハガネ銀紙一号の刃のモデル。
いずれも、ステンレス刃の折りたたみナイフだ。研いで使えばちゃんとよく切れる。
ビクトリノクスのアルミ赤ハンドルは、生産が中止されているようだ。なんでも着色処理の廃液かなんかが環境に悪かったとか聞いている。今は同型でアルミ地肌色のが売られている。俺のはだいぶ昔のやつだ。
油脂が付いても大丈夫なアルミハンドルでないと、仕事に使えない。
ファーマーは、ナイフだけでなく、押しても引いても切れるノコギリ、栓抜き兼マイナスドライバ、缶切り兼小マイナスドライバ、ポンチ兼リーマといったツールが付いていて、ちょっとした作業に重宝しているのだ。カッターのような薄い刃物では、刃の折れる心配があるのでハードに使えない。
べつにカッターが悪いわけじゃない。あれは紙を切ったりするための道具なので、そもそも用途が限定されているのだ。
このナイフはロックがないので突き刺すのにはちょっと危険で不向きだが、慣れればポンチ刃でスプレー缶に穴を開けるとか、一斗缶に紐穴を開けるくらいは普通にできる。ドライバも本締めや固いネジを回すのは無理だが、調整ネジを回すとかなら十分なので、現場で草刈機のエンジン調整とかにも使えるのだ。
ファーマーは仕事の時にポッケに挿せるように、自分でクリップを付けている。
ドラゴンフライは、ザイテルという強化ナイロンのハンドルと一体成型されたポケットクリップか付いている。ひもを切ったりパッケージを切ったり、といった日常作業には、これまたカッターよりも使いやすい。
ポリスは、もともと刃の付け根側にあったクリップを、ハンドルエンド側に自分で付けなおした。刃渡り10cmくらいの大きいナイフで、キャンプや釣りなどでは役に立つ。
スパイダルコのナイフは、刃に丸い穴が開いていて、この穴を親指で押し出すことで、片手で開くことができる。穴が大きいので、手袋を履いていても操作できる。
慣れないと危険だが、このモデルはハンドルの背の真ん中にロックスイッチがあるので、こんなふうに片手で閉じることもできる。片手で何かを持ったまま、ナイフを出して、切って、またしまえるのだ。
単身赴任中は、部屋でつまみのサラミやチーズを切り分けたり、といった用途に日常的に重宝していた。包丁もあったのだが、抜き身の包丁をテーブルに載せて呑むのもどうかと思うしな。
念のため申し添えるが、用もないのにこれらの刃物を持ち歩くのは法に触れる。
キャンプにしろ仕事にしろ釣りにしろ、現場まではザックなどにきちんとしまっておいて、現場ではじめて身に着けるように心がけよう。
かーちゃんに頼まれて、包丁を研いだ。
上が「関孫六」ブランドの総鋼三徳包丁、下は「ヘンケル」ブランドのステンレス三徳包丁だ。
ウチでは、関のほうに鋭く刃付けをして野菜や刺身に、ヘンケルは鈍めで粗めの刃付けで肉用に使っている。
ヘンケルはたしか亡母からのもらい物だ。
関のほうは、結婚してすぐ買った。ホームセンターで、そこのラインアップでは高価なほうだった。
買ってまもなく冷凍食品を切って刃を欠いてしまい、仕事場のグラインダで修正したりした。
総鋼なので手入れをサボるとさびてしまうが、きちんと研げばそれこそ透けて見えるようなトマトのスライスも切れるし、タマネギを切ってもほとんど目にしみない。
今日使った砥石。
上から、大村、キング#1200、ブランド忘れたけど白い超仕上げ、横のは面直し用の金剛砥。
本職の料理人とか大工じゃないので、こんなもんでほぼ用は足りる。
今回はかなりタッチアップと呼ばれる間に合わせの研ぎで使っていたので、荒い大村で刃を付け直して、キングで刃を整えた。肉用やポケットナイフならこの程度で十分。これでも、あまり手入れをしていない普通の包丁に慣れた人なら、切れ味に驚くだろう。
関のほうは超仕上げでもう少し研いだ。かーちゃんの評価はなかなか厳しいので、タマネギが目にしみれば「切れない」といわれてしまうのだ。タマネギが目にしみない切れ味といえば、切れない包丁に慣れた人には危険なほどかもしれない。
あと、鋼の包丁はどうしても表面が汚れてくる。何か切ったらすぐ洗って拭く、とかしてても、切る対象による化学変化は避けられないのだ。だからときどき、表面も磨いてやる。大村じゃ荒いかもしれないが、せいぜい#800くらいまでのいわゆる中砥で、表面を汚れが落ちる程度に軽く研ぐのだ。あまりぴかぴかにすると、切ったものが包丁に貼り付きやすくなる。
せっかく砥石を濡らしたので、ついでに研いだ。
上から、ビクトリノクスの「ファーマーAL」赤ハンドル、スパイダルコの「ドラゴンフライ」、同じくスパイダルコの「ポリス・タフラム」タフラムという表面処理したアルミハンドルとヤスキハガネ銀紙一号の刃のモデル。
いずれも、ステンレス刃の折りたたみナイフだ。研いで使えばちゃんとよく切れる。
ビクトリノクスのアルミ赤ハンドルは、生産が中止されているようだ。なんでも着色処理の廃液かなんかが環境に悪かったとか聞いている。今は同型でアルミ地肌色のが売られている。俺のはだいぶ昔のやつだ。
油脂が付いても大丈夫なアルミハンドルでないと、仕事に使えない。
ファーマーは、ナイフだけでなく、押しても引いても切れるノコギリ、栓抜き兼マイナスドライバ、缶切り兼小マイナスドライバ、ポンチ兼リーマといったツールが付いていて、ちょっとした作業に重宝しているのだ。カッターのような薄い刃物では、刃の折れる心配があるのでハードに使えない。
べつにカッターが悪いわけじゃない。あれは紙を切ったりするための道具なので、そもそも用途が限定されているのだ。
このナイフはロックがないので突き刺すのにはちょっと危険で不向きだが、慣れればポンチ刃でスプレー缶に穴を開けるとか、一斗缶に紐穴を開けるくらいは普通にできる。ドライバも本締めや固いネジを回すのは無理だが、調整ネジを回すとかなら十分なので、現場で草刈機のエンジン調整とかにも使えるのだ。
ファーマーは仕事の時にポッケに挿せるように、自分でクリップを付けている。
ドラゴンフライは、ザイテルという強化ナイロンのハンドルと一体成型されたポケットクリップか付いている。ひもを切ったりパッケージを切ったり、といった日常作業には、これまたカッターよりも使いやすい。
ポリスは、もともと刃の付け根側にあったクリップを、ハンドルエンド側に自分で付けなおした。刃渡り10cmくらいの大きいナイフで、キャンプや釣りなどでは役に立つ。
スパイダルコのナイフは、刃に丸い穴が開いていて、この穴を親指で押し出すことで、片手で開くことができる。穴が大きいので、手袋を履いていても操作できる。
慣れないと危険だが、このモデルはハンドルの背の真ん中にロックスイッチがあるので、こんなふうに片手で閉じることもできる。片手で何かを持ったまま、ナイフを出して、切って、またしまえるのだ。
単身赴任中は、部屋でつまみのサラミやチーズを切り分けたり、といった用途に日常的に重宝していた。包丁もあったのだが、抜き身の包丁をテーブルに載せて呑むのもどうかと思うしな。
念のため申し添えるが、用もないのにこれらの刃物を持ち歩くのは法に触れる。
キャンプにしろ仕事にしろ釣りにしろ、現場まではザックなどにきちんとしまっておいて、現場ではじめて身に着けるように心がけよう。