鉈。

2月に買った、割り込み両刃の鉈。
早速今シーズン、実用品として毎日のように山に持ち込んで、使い倒している。
使い込んで気付いたとこもあるから、いくつか挙げてみよう。

両刃の使い勝手は、悪くない。
もっとも、これは慣れの問題だろう。
手首くらいの太さの木なら、左右から一刀ずつ、V字に切り込んでやれば倒せるのだが、両刃は食い込みに癖がないので、右から切り込んで、返す手で左から、というときにコントロールしやすくていい。

きちんと研いでいれば、片刃と比べて切れないということも全くない。
研ぐのは片刃のほうが研ぎやすい。片刃は表(右利き用なら握ったとき右になる面)を主に研いで、裏はできたバリを落とすだけだ。
こいつは両刃でハマグリなので、裏というか握ったときに左になる面も、表と同じように研いでやらないとならない。
これも慣れだけどな。

鋼材は安来鋼の表示があり、かなり硬く焼かれているようだから、白紙あたりだろうか。
硬いイタヤだろうがアカシアや松だろうが、木だけを切っている分には、欠けもまくれもしない。
でも、うっかりするとこんなことになる。


フェンス際に伸びてフェンスを押している木の処理で、うっかりフェンスの柱に当ててしまった。
刃も欠けたが、フェンス側にもざっくり切れ目が入った。
自分でやったから自分に怒るしかない。俺のヘボ。


この状態の木だった。
ただ根元を切って倒すと、フェンスを引っ張って傷める可能性がある。


ここまで枝を払って、枝とフェンスの干渉を完全になくしてから倒す。
フェンス側の枝を払うときに、枝で軌道がずれた刃がフェンスを叩いてしまったのだ。
フェンスと木の間で、狭くて鉈が振りづらかったのもある。
でも、やっぱりヘボだったと思う。修行が足りんな。


まさにフェンス際だ。


昼休みいっぱい研ぎまくって、ここまで修復。
完全に直すには、翌日の昼休みも研ぎまくんなきゃなんなかった。

柄に麻紐を巻いたのは、大正解。ものすごく使いやすい。
ツルシのままの仕事場の鉈と比べると雲泥の差だ。
カワテが汗で濡れてくると全然違う。

こいつは立派な鞘に革バンド付きだった。
このかっこいい革バンドが、意外と良くないのだ。


鞘の抜け止めの出っ張りを「栗」と呼ぶが、革バンドはその栗の上下に1本ずつ巻かれている。
革の伸びのせいだろうが、上のバンドがずれて、このように鯉口にかぶってしまうのだ。
伸びは仕方ないと思って、バンドに穴を増やして締めてみたのだが、鉈を抜いて動き回っているうちに、やっぱりずれてしまう。
昔ながらの真田紐のほうがいいかもしれないな。


ツリバナの実。
秋だねえ。


フェンス際の障害木除去だが、微妙なとこに生えてる木も多いから、武器はこんなに多くなる。
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ギャートルズの肉。


こないだいただいたクマのスペアリブ。
肉にはぶっとい毛が付着していた。
子供たちには「共食い」と言われつつ、かぶりつく。


ちょっとギャートルズのアレっぽくないかい? アレはマンモスだったけど。
骨の近くの深いところは野獣肉の臭みがかなり残っていて、かなりワイルドな味わいだった。
土産屋で売ってるクマの缶詰も大和煮だ。食ったことあるけど、あそこまで煮込んだら、もはや何の肉だかわかんない、って感じだった。
でもこいつはまさに珍味。
野獣の肉は下ごしらえが大変だけどな。


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