圧縮、圧迫。

仕事場のキャリイ。
朝みたら、ミッションの下にオイルが溜まっていた。
においから、ギアオイルとわかる。
下を覗いてみたら、ミッションケースが油で光っている。
左側を前後ともジャッキアップして、オイルを拭いてから、4WDにして3速で回してみた。


すると、フロントプロペラシャフトの、トランスファ側の付け根からオイルが出ていて、シャフトの回転によってオイルが飛び散ることがわかった。
写真左下にフロントプロペラシャフトのユニバーサルジョイントが見える。
シャフトの付け根は、カップ状になってトランスファケースにかぶさり、ダストシールになっている。
ここから漏れてるなら、シャフトのオイルシールかな。

ということで左前輪を外し、フロントデフでプロペラシャフトのフランジを外した。
シャフトの反対側は、普通はスプラインになっているから、これでシャフトを少しトランスファ側にスライドさせれば、シャフトが外せる。
しかし、シャフトはほとんどスライドできない。スライドする感じはあるが、ゴムでも挟まっているような弾力的な抵抗があるのだ。
タイヤレバーをフランジの隙間に入れてこじって、なんとか外してみたら・・・。


ダストシール内には、枯れ草がぎっしり詰まっていた。
1週間ばかり前、刈ったばかりの草の上を走っていて、長い枯れ草が下回りに絡まって往生したことがあった。
現場で切ったり引っ張ったりしてなんとか外したのだが、ここにこんなに絡まっていたとは。
絡まってきつく巻きついた草が、オイルシールを押して変形させ、オイルが漏れたのだろう。


ほじくり出してみたら、こんなに草が入っていた。
戻せといわれても二度と詰め込めないだろう量だ。


なお、シャフトを抜くと、トランスファケースからはオイルが出る。
ドライブシャフトなどでもこうなるのが多い。


なので、すかさず適当なメクラを入れてやる。
これはなんか機械の部品買ったときに付いてきたやつだ。
シャフトを少し抜いてサイズを測り、合うようなのを探しとくといい。
サイズさえ合えば、パークリのキャップとか、ペットボトルのキャップとか、いろいろ使えるはずだ。
ダダ漏れにさえならなきゃいいんだから、マスキングテープでも巻いてサイズ調整するとか、応用力をフル動員すればなんとかなる。


オイルシール側は傷ついてないみたいなので、シリコングリス塗って組んでみる。
漏れなければラッキー、だ。


半分挿入したとこ。オイルシールが見える。
入れたらシャフトのフランジつないで、抜けたオイルを補充する。
このミッションは、トランスファの後面にオイルを入れるプラグがある。
プラグは四角穴のあいたテーパーネジで、四角は10ミリかな。でも、9.5のラチェットハンドルを使えば外せる。
オイルは、プラグを外した穴からあふれてくるまで入れるのが普通だ。
今回は、コップ半分くらい、100ccくらいかな、そのくらい入った。

で、試運転結果は、そのラッキー、だった。オイルシールが無事だったのだ。
もしオイルシールがダメでも、シャフトを抜けば交換は簡単なのだが。
それにしても、草とはいえ、舐めてはいけないな。
出っ張りは乗り越えろ、くぼみは跨げ、の原則は、相手が柔らかい草の山でも守んなきゃなんないのだ。
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車載プラグレンチ。

XT400EやSRX-4の5Y7エンジンは、プラグが排気バルブの間の深いとこに、斜めに入っている。
そのうえ、XTではシリンダヘッドの上にオイルタンクを兼ねたフレームトップチューブがあったりするので、汎用のプラグレンチでは作業性が悪い。
なので車載プラグレンチが最も使いやすかったりするのだ。
車載工具というのは、一般にチープで使えない印象があるが、ことバイクのプラグレンチに関しては別だな。

春にNGKのパワーケーブルに交換した際、プラグのターミナルにキャップが必要になり、車載プラグレンチのプラグホルダが使えなくなっていた。


車載プラグレンチのこの位置で、レンチ内のゴムが、プラグのターミナルを咥えるようになっていた。


ゴムには、ネジタイプのターミナルに対応した小穴が開いている。


ターミナルキャップはこんなに太いので、ゴムの穴には入らないのだ。
しぱらくゴムなしで使っていたが、案の定レンチからプラグが落ちるので、作業性が悪くてイライラする。


なので、プラグの碍子部分を咥えれるように、ネオプレンでホルダを作ってみた。
外周はレンチ内にぎゅっとはまるから、キレイに丸く削る必要はない。
碍子の径は10ミリだから、ネオプレンの中心に9ミリの穴をあけてやった。
これなら、ターミナルがネジだろうがキャップだろうが関係ない。


ゴムの抜け止めのとこまでネオプレンを差し込めば、碍子の波状部分あたりを咥えれるはずだ。


レンチに入れてみた。
横にあるのが元のゴム。こんなに穴の大きさが違う。


プラグを入れてぶら下げても、プラグは落ちない。
これならバッチリだ。
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