チョーク不良か?

仕事場のキャリイ。
冷え込んだ朝、エンジンのかかりが悪く、かかっても安定しない、と報告があった。
アクセルを煽ればなんとか掛かる、とも。
あったかい時期は、エンジンはすぐ掛かるが、アイドリングがなかなか下がらなかった。
それらから考えて、オートチョークの不具合っぽいので、見てみることにした。

キャリイのエンジンは、キャビンと荷台の境目あたりのキャビン寄りにある。


キャリイの吸気系統は右側なので、エンジンの前側へのアクセスは、運転席を外す。
チョークはこっちじゃなかった。


エンジン後側とトランスミッションへのアクセスは、荷台のアクセスハッチを外す。


この写真の上の写真ではすでに外されているが、キャブのリンケージは、このカバーの中にあった。
キャブレターは、ハッチの前方、車体中央付近の、ちょうどキャビンと荷台の境目あたりで、荷台の面の直下にある。
3本のタッピングスクリュを外さなければならないが、磁化されたドライバーでないと、特に一番上のスクリュは、荷台との間が狭くて厄介だ。


カバーを外すと、キャブのリンケージが見える。
ドライバーで指しているのがオートチョークのアクチュエータ。ワックス式で、冷却水温が上がるとプランジャが伸びて、チョークを開くようになっている。
サンバーも同じだ。
ミゼットツーのは、バイメタルの回転式アクチュエータだったように記憶しているが、なにぶん昔のことで自信はない。

アクチュエータの下にある2本のホースが、冷却水のホース。
ある程度走った後で持ってこられたので、水温がまだ高い。
とりあえず、可動部に浸透潤滑剤をくれて、エンジン掛けてみた。
触った感じ、水温がまだぬるい程度に高かったので、案の定簡単に始動したが、アイドルが結構高い。
タコはないから、音の感じだが。
アクセル煽ったら、水温計が急に上がってきた。上がったとこでアクセル放すと、アイドルも下がっている。
水、入ってねんじゃね?
アイドルではキャブに水が回りきらず、アクセル煽れば水が回って反応している、という感じだ。
運転席下のラジエターのサブタンクを見たら、すっからかん。
ラジエターはバンパーの直後にあるのは見えるけど、どこからアクセスするんだろ。
いろいろ眺めて考えた結果・・・。


ここだ。
SUZUKIのエンブレムがあるこのパネルは、スナップホックで留まっている。


ラジエターキャップ、発見。
開けてみたが、液面は見えず、コアが見えていた。


LLC 50%のクーラントを補充。
事務所で退役したヤカンを、クーラント補充専用に使っている。
もちろん、サブタンクにも補充。
2リッターくらい入ったようだ。
エンジン掛けてアクセル吹かしたら、エアが抜けるまで少しの間、水温計がふらふらしていた。
しかしやがて安定し、アクセル放しても正常にアイドリングするようになった。


老化と寒さで、6つあるスナップホックのうち、2つが割れてしまった。
4つ残ってるから、落ちることもなかろう。
とりあえず復旧したところで時間切れになり、キャリイは再び現場へ出て行った。

夕方、エンジンが十分冷えてから、始動チェックしてみた。
すると、エンジンの掛かりが悪いのは直っていない。掛かってもアイドルが不安定。
アクセル吹かしていると、水温上昇とともに安定してくる。さっきみたいに、水温が急に上がるということはない。
チョークが閉じてない感じだ。完全に冷えた状態でよく見てやんないとわかんないな。
日没タイムアウトになったので、また来週みてみるか。
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再交換。

明日からいきなり吹雪の予報になった。
なので、車庫を整理して、乗る見込みのない自転車を片付けて、雪かき道具を出し、庭に駐めていたバイクは車庫に入れた。
バイクは車庫に入れただけで、冬眠態勢にはしてない。まだ乗れるチャンスがあるかもしれないからな。
それにしても、あーまた雪降んのか。これさえなきゃ北海道はいいとこなんだけどな。
でも雪降んなきゃ北海道じゃないか。

しかし、今日は穏やかな天気なので、下の記事にあるタイロッドエンドブーツに交換することにした。
とはいっても、やることは前回と同じなので、目新しいことはあんまりない。


これが前回交換したての状態。


これが今日の状態。割りピンは抜いた後だ。
ブーツのつぶれ具合が、ややなじんだように見える。
ここからの交換手順は、ほぼ前回同様。
違うのは、交換するブーツはプレスフィットなので、適当な当て物をして押し込まなければならない、という点だ。


こういう小さいブーツやオイルシール、ベアリングなどを打ち込むときは、ソケットのコマが役に立つ。
このブーツは、試してみたら、27ミリのコマにちょうど入る大きさだった。
ちなみに27ミリは、ジープJ54のドレンボルトのサイズだ。
適当なコマがなくても、ある程度強度のある丸パイプ状のものなら応用できるだろう。
適当な道具がないから、ブーツ台座のフランジ状の部分をペンチでつまんで、などと考えるなら、ブーツをオシャカにする覚悟がいる。


前回同様グリスを補充してから、シャコ万でプレスして取り付ける。
これで、いとも簡単に挿入できる。


台座のフランジが、タイロッドエンドに密着していればOK。


あとは前回同様に締め付け、割りピンを入れて、完成。
つぶれたときの形が、となりのブーツと同じになった。


アンダーカバーの取付は、まず鉄板のカバーを、前方のボルト2本で仮留めする。
指で軽く止まる程度に締める。


然る後に、鉄パイプのガードを3本のボルトで取り付け、カバーのボルトと共に本締めする。
ガードが歪んでいると、この作業は大仕事になる。ボルトがすんなり入らないときは、ガードの歪みを疑うべきだ。
ムリヤリボルトを入れようと悪戦苦闘したあげくねじ山を壊すより、ガードの歪みを修正したほうがいい。
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