寿命縮んだ。
夜道を走るSRX。
今シーズンラストランになるかもしれない帰り道だ。
古いスマホのドラレコだからか、全くピントが合っていないのはご容赦いただきたい。
右に写ってるのはセンターライン。
遠くに見える赤い光は、雪国の路肩に立っている、点滅する赤い矢印の視線誘導標識。白い光は対向車のヘッドランプだ。
対向車がいるから、少し前からヘッドランプは近目にしている。
センターライン付近のこっち車線になんかあるようだ。
ん?
うわっなんだありゃ。
アップ。
ピントがアレだが、大きなエゾシカの轢死体が、車線のセンター寄りに横たわっていた。
こんなのバイクで踏んだら、前方宙返りしながら吹っ飛んでくこと必至だ。
ヤバいぞ。
幸い、左に抜けれる隙間がある。
路肩の標識柱の黄色い反射帯が迫る。
無事かわした。
写真だとだいぶ余裕あるようだが、街灯とてない田舎の夜道で瞬時にかわして抜けるには、体感的にはギリギリだった。
うー危なかったー。
シカは今時期くらいから発情期に入って、動きが活発になる。暗くてドラレコには写らなかったけど、死体のかなり手前から血や内容物が路面に筋になっていて、筋は死体の先まで伸びていた。かなりの勢いでクルマに当たったんだろう。きっとクルマもボッコボコのはずだ。
シカは毛色が暗色で、夜はホントにクルマからは直前まで見えないから、当たるのはまあ仕方ないにしても、せめて警察呼んで規制するとか、誘導するとか片付けるとかしといてくれればいいのに。付近に事故車らしきクルマは見当たらなかったから、放置して立ち去ったのかな。自走できる程度の損傷だったなら不幸中の幸いではあるけど、しかし困ったもんだ。
今シーズンラストランどころか、危うく人生のラストランになるとこだ。後続車が二次災害起こしてなきゃいいが。