自分のとはいえ。
臭い話で恐縮です。
これは臭突の根元。つまり、汲み取りトイレの便の溜め桶である便槽に、便槽内の換気を行う臭突が差し込まれている部分だ。
ここに盛ってあったコンクリが割れて半分が外れ、臭突の根元が少しガタついていた。
そのせいかどうか、風の弱い日は特に、屋内に便槽の臭いが漂うようになっていた。自分の出したもんとはいえ、臭いもんは臭い。
おまけに、老夫婦二人の割に妙に便槽の溜まりが早い気がしていた。
これらから推察すると、臭突の根元が緩かったため、臭気が漏れて床下や軒下の通風孔などからから屋内に臭いが入っていたり、臭突の根元の隙間から便槽に雨水が流入していた可能性がある。
で、臭突付け根のコンクリの破片をくっつけて、ついでにシールで密封修理したのがこれだ。
これは便槽の蓋。
ウチは築50年と古いので、便槽も昔ながらのコンクリ便槽だ。その蓋の座になる部分のコンクリが欠けていて、蓋を載せても隙間が空いていたので、ついでに直した。
修理のために便槽の蓋を開けたけど、さほど強烈に臭いわけではない。それどころか、むしろたいした臭いはしなかった。発酵しているのか、外気は零度近い寒さなのに、生暖かい空気だった。便槽はおそらくいわゆる改良便所のはずなので、新鮮な便の入る区画と、微生物に分解させる区画に内部で分かれているので、分解か発酵かした後の便が汲み取り口の下に来る。一方、臭突はまだ分解前の便槽区画の空間につながるため、臭いが生々しいのだ。
改良便所なんてワードがすっと出てきたのは、子供の頃に愛読していた百科事典の記述を覚えていたのだ。本は読んどくもんだな。
ともかく、これを直して、屋内の便槽臭はピタリとしなくなった。めでたしめでたし。
実害なさそうだけど、犬走りが一部割れているとこもある。さすが築50年。