弱点か。
ある日、駐車場のサンバーの下に小さいシミがあるのを見つけた。写真の下のほう、クロスメンバの下に、シミの一部が写っている。
シミの上にあたるのははここ。
スペアタイヤの前あたりの、ウォーターパイプのクランプあたり。写真は、荷台の右側の下からパイプの上を見ている。
クランプあたりが濡れてるな。
同じく下から。写真右下がフロント側だ。
あークーラント漏れちゃってるな。
ウォーターパイプがサビて穴あいたんだな。
サンバー1号でも、やはりウォーターパイプのクランプあたりからクーラントが漏れた。こないだ交換したオイルパンも1号でもサビて穴あいたし、そのあたりがこの年代のサンバーの弱点なのだろう。
せっかくの三連休なのに、寒いけど仕方ない、直すか。
例によって整備態勢。
ジャッキでリアを高く上げて、ウマと輪留めを噛ます。
うーん、ウォーターパイプの錆ひどいな。
1号で穴あいたのは、エンジン直前のこのクランプの下だった。写真上がエンジン、下が前方になる。
2号は今んとこここは漏れてない。
キャビンの下、ラジエターの後ろにもクランプがあるが、ここもとりあえず漏れてないようだ。
とはいえ、真ん中の1か所漏れてれば十分ダメだ。
パイプのクランプを外す。
ボルトが1本齧ったので、思い切りよく捩じ切った。
捩じ切ったボルトは、後で炙って外せばいい。
外したホースクランプ。
1か所だけボルトが齧っていて、クランプを切断した。
今回は、パイプから前方のホースを抜いて、クーラントを抜いた。
30センチの洗い桶1杯くらい出た。
外したウォーターパイプ。
1号同様、鉄に黄色いメッキのようだ。
問題の箇所。
真ん中のパイプはラジエターからの戻りで、温度が比較的低い。
上の細いのはヒーターの戻り、下の太いのはエンジンからの温水になる。当然と言えば当然だが、温度の高くなるパイプほど錆がひどい。メッキのスチールなんて塩にかかっちゃひとたまりもなく腐ってしまう。
もっとも、このサンバーが作られたころは、鉄製の乗り物が走る道路に多量の塩を撒くという暴力は今ほど酷くなかったから、時代的に塩対策がほとんどされていないのだろう。K11マーチもそうだった。
パイプは電縫鋼管の縫い目が青黒く見える。
カサブタになった錆をめくったら、ピンホールがいくつも開いた。
ダメだこりゃ。
交換用のウォーターパイプ。
左のエンジン→ラジエターのパイプの分岐は、ヒーターに向かう。
真ん中のラジエター→エンジンのパイプの分岐は、ラジエターのアッパタンクに通じてるようだ。
右はヒーター→エンジンのパイプ。
1号のマフラーでもお世話になった、HST辻鐵工所の029-100Pというセットだ。
このデカールにある純正品番だけでなく、KS/KV系のほぼ全てに対応している。
俺のサンバーの純正品番も、調べたら部品統合で変わっていて、最終的にはこのデカールの品番に行き着いた。
実売価格は平均1万円前後というところだが、店によって価格も納期もけっこう大きい差があったので、もし買うならよく調べて比較してみることをお勧めする。
なんと、うれしいステンレス製。
もっとも、1号で交換した純正パイプも交換後は全くサビなかったし、色もステンレス色だったから、純正品もステンレスになってると思われる。
磁石にくっつく系のステンレスだ。
電縫の縫い目の色が鋼管と異なり、ステンレスは黄色っぽい。
パイプは塗装も施され、さらにクランプ箇所にはプロテクターが巻かれている。
必要なホースクランプは大4個と中3個が入っている。
ラジエター→エンジンの分岐ホースの小さいクリップクランプはセットに入っていないので、再使用する。
加工時のものか保管中のものかわからないが、カリの中に少し汚れがあった。
奥には汚れはないみたいだけど、一応取り付け前にクリーニングする。
せっかく外したから、パイプクランプブラケットの錆を落として、錆止めを塗っとこう。
クランプのほうは錆がひどかったので、サンドブラストして錆転換剤処置後、錆止め塗装。
今日はここまでにして、塗装の乾燥待ちだ。