hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

心肺蘇生法講習会を受ける

2008年02月03日 | 雑学

心肺蘇生法講習会に参加して、人工呼吸とAEDにより除細動の訓練を受けた。いざというときのために機会を見つけて実際に訓練しておくことをお勧めする。

たまたま訪れた病院で見た心肺蘇生法講習会のビラに応募して、奥さんに「若くてきれいな看護婦さんに人工呼吸しちゃうんだ」と言うと、「ばっかね。人形に決まってるでしょ」と言われた。
当日会場に入ると、白衣の天使がにこやかに迎えてくれた。しかも、本当に美人!






しかし、いやなものが置いてあった。










やはり!


自分自身もそうだが、身近な人も年相応となり、いざというときに手をこまねいて後悔しないように、かねてから、人工呼吸など一次救急措置(BLS : Basic Life Support )の訓練を受けたいと思っていた。まず一生、実際には使うことはないだろうが、万が一のときに(恵まれれば?)、この訓練の効果は抜群だと思った。

3時間ほどの講習だが、講義は短く、ほとんどの時間は実際の実習訓練という実用的な講習だ。モデル人形を使った人工呼吸法、胸骨圧迫による心臓マッサージ、訓練用AEDでの電気ショックの与え方と、それらを組み合わせた実際の緊急蘇生手順の繰り返し訓練だ。





以下、蘇生法の流れを少しだけ詳しく説明する。

倒れている人を発見したら、肩をたたいて「大丈夫ですか」などと声をかける。意識がない場合は、大声で、「119番通報してください」、「AEDを持ってきてください」、「人を集めてください」と周囲の人にお願いする。
日本人はただ周りを囲んでいるだけの場合が多いという。一度訓練を受けた人でも、「私はまだ一回だけだから」などとしり込みするという。こんな場合だけは、英雄になりたがるアメリカ人を少しは真似したいものだ。

おでこを押さえ、あごを軽く持ち上げて気道を確保し、鼻からの息、胸などの動きがないことを確認する(10秒以内)。

そのまま、倒れた人のあごを上げたまま、鼻をつまんで、口から胸が上がるまで約1秒間、息を吹き込む。この人工呼吸を2回行う。これが意外と難しく、最初はほとんどに人が息漏れしてうまくいかなかった。鼻をしっかりつまみ、あごを持ち上げすぎて口を閉じないようにし、自分の口を大きく開けて、息がもれずに吹き込まれるようにしなければならない。

倒れている人によっては、直接口を付けたくない場合もある??    いや、違います。口が血だらけだったり、吐瀉物があったりする場合のことです。
研修では各人に、ハンカチほどのビニールの中央部がガーゼになったフェースシールドが配られ、それを人形の口に当てて、その上から息を吹き込んだ。
このフェースシールドは、ネットで検索すると弁がついたキーホルダータイプも数百円で売っている。

次は、両乳首の間の胸骨を、体重をかけて4、5 cm 沈むくらいの強さで30回押す。これがけっこうくたびれる。そのあと、人工呼吸を2回行い、再び胸骨圧迫を30回。
これを救急隊が来るまで繰り返す。時間によっては、そばにいる人に途中で代わってもらう必要がありそうだ。

AEDが手元にきたら、電源を入れて、パッドを貼って、周囲の人を倒れている人から離れさせ、解析ボタンを押す。心電図解析結果の音声ガイダンスの指示に従い、必要なら、放電ボタンを押す。放電後、またAEDの音声ガイダンスに従い、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回、AEDなどと繰り返す。

AEDはいろいろな機種があり、操作方法が若干異なる。例えば、日本光電のAEDのホ-ムページにはビデオでの簡単な説明がある。
 

AEDとは、Automated External Defibrillator 自動体外式除細動器のことで、心臓に電気ショックを与え、心室細動(心臓のけいれん)している心臓を正常なリズムに戻す装置だ。駅、公共施設、スポーツジムなど人が多く集まるところに配置されていて、最近は中学、高校でも使い方の訓練を行うところが多くなっているという。

救急車が現場到着するまで平均で約6分かかる。少しでも早い措置は救命率を上げるとともに、1分1秒でも早い心肺停止状態解除は、その後の脳障害の程度を極端に軽くする。

あなたの目の前で愛する人が倒れたら、手をこまねいて救急車を待ちますか?その間の数分の差が、その人の命と一生を左右することがあっても?


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