hiyamizu's blog

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「遺産分割と相続税のしくみと手続き」を読む

2009年09月29日 | 読書2
弁護士の高橋裕次郎監修「三訂版 すぐに役立つ 遺産分割と相続税のしくみと手続き」三修社、2009年8月発行を読んだ。

表紙にはこうある。
相続分から遺言の書き方、遺産分割協議まで知っておきたい相続の基本をやさしく解説。最新の法改正を盛り込み、新たに内容を増補。
●相続分を知り上手に「財産分け」をする
●遺言があった場合の対処法と手続きも解説
●どのように遺産分割をすればよいのかがよくわかる
●協議後の遺産分割後の登記申請手続きもよくわかる
●トラブルになった場合の調停・審判・訴訟手続きまでを解説
●かしこく相続するための税金知識を実践的に解説
自分の相続分がわかる! ケース別相続分早分かり36例つき。




第1章 相続の基礎知識
第2章 遺言がある場合の相続手続き
誰が、どれだけ相続するのかなど相続の基礎については、私はいくつかのルールを知っていたので、ほとんどのケースについて簡単に分かった。しかし、以下の点は知らなかった。
・胎児にも相続権がある。
・相続人が殺されたことを知って、これを告発、告訴しなかった者は相続欠格となる。

第3章 遺産分割の手続き
第4章 遺産分割の登記手続き
遺産が金融資産だけの場合は遺産分割も簡単だが、不動産などを含む場合は、分割で問題が起こる場合がある。この遺産分割の手順、手続きが詳しく説明されている。相続税の申告期限までには確定しなければならないという制約がある。

第5章 相続争いを上手に解決する方法
内容証明郵便自体は、特別な法的効力を持つものではなく、相手にプレッシャーを与えるだけだとは、私は知らなかった。もちろん、書かれた内容は重要なのだが。また、使用文字や、一行の字数・1ページの行数など制約がある。
弁護士など専門家への相談窓口や、報酬基準が書いてあり、便利だ。

第6章 相続財産の種類と相続税のしくみ
生前贈与して贈与税を払う方法と、相続後に相続税を払う方法の損得が示されている。課税率は贈与税の方が高いが、累進性との関連で、損得は場合によって異なる。また、年間一人110万円まで贈与は控除される。
不動産などの相続財産の評価方法、例が示される。



監修者の高橋裕次郎は、1950年生まれ。早稲田大学法学部卒。弁護士。一般民事事件、離婚や相続などの家事事件、企業法務を中心とした商事事件、破産事件、刑事事件など幅広く実務をこなす。



私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)

遺産相続に関する基本的な話と、具体的手続きが詳しく説明されていて、今すぐ必要な人には大変役立つ。しかし、まあ、いずれ必要になるかもしれないから、一応頭に入れておこうと言う人は、必要なところだけ読むなら良いが、全部を読むには詳しすぎて大変だ。各項目がページの一番上に大きな文字で書かれているので、事典的に、必要な項目だけを拾い読みすることも可能だ。



コメント
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