hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

皆さまご無事ですか?

2011年03月11日 | 日記
皆さま、今日の地震、大事に至りませんでしたか?

自宅は食器棚から若干の食器と、仏壇の位牌がが飛び出したくらい(?)で大したことにはなりませんでした。ガスが止まりメーターの場所が分からず苦労しましたが、電気が使えたので大きな問題にはなりませんでした。直下型で電気も止まったら往生しますね。少しは真面目に災害対策を考える気になりました。

私は地震のときは、赤坂にいたのですが、かなりの揺れで、棚から本が落ちて、後始末が大変でした。しっかりと防振のつっかえ棒をしてあった所は無事でしたから、やはり充分な備えは必要ですね。

5時を過ぎても電車が動かないので、歩いて自宅ま歩いて帰りました。精一杯の早足で2時間55分でした。きっと明後日以降も筋肉痛でしょう。グーグルマップのルート検索、徒歩で見ると、渋谷駅に行かない近道ですが、14km、2時間53分と出ました。私は青山通りで渋谷駅に出て、井の頭通りを進みました。約50年ぶりの徒歩コースでところどころ懐かしかったのですが、歩道が人でいっぱいでおまけに携帯をいじっている人が多いので、早く歩けなくて往生しました。
親戚の女性は、勤め先で一番安い自転車を買って乗って帰ったそうです。タクシーも捕まらず、渋滞でしたから、機転が効きますね。

ヘルメットを邪魔そうに持っている人や、かぶっている人もいました。よっぽどオオゴトのときには命に関わる大切なものかもしれませんが、はっきり言って邪魔ですね。安全のためという錦の御旗には勝てませんが、前の職場でも普段狭い机の下に押し込めるのに苦労しました。

携帯も、電話も使えなかったので、家族との緊急時の連絡方法をきっちり確認しておく必要があると思いました。
喉元が過ぎないうちに、直下型に備えて、やれることから始める気になりました。



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ブライアン・グルーリー『湖は餓えて煙る』を読む

2011年03月11日 | 読書2
ブライアン・グルーリー著、青木千鶴訳『湖は餓えて煙る(Starvation Lake)』ハヤカワ・ポケット・ミステリー・ブックNo.1839、2010年9月早川書房発行、を読んだ。

裏表紙にはこうある。
ある冬の夜、湖に打ちあげられたスノーモビル。それは十年前別の湖で事故死した伝説的アイスホッケー・コーチが乗っていたはずのものだった。彼を失い衰退した町にかつての英雄の死への疑念が膨らむ。取材にあたるコーチの元教え子、地方紙記者のガスは、誰にも望まれぬまま町の歴史と最愛のチームの暗部に切り込んでいくことになるが――。アイスホッケー選手としても第一線の記者としても挫折したガスが、過去との対峙の末に見出すものとは? 迫真の筆致と不屈のジャーナリスト魂が深く胸を打つ感動のミステリ。

2010年アンソニー賞最優秀ペイパーバック賞、バリー賞最優秀ペイパーバック賞の2冠を達成。


主人公のガスは、少年時代にアイスホッケーの州大会決勝でおかした致命的なミスと、デトロイトでの記者として成功寸前での大失敗という苦い思い出を抱えている。今はうらぶれた故郷に戻った彼は地元の記者となり、少年のころからの仲間とアイスホッケーを楽しむ。



ブライアン・グルーリー Bryan Gruley 
ウォール・ストリート・ジャーナルのシカゴ支局長。ウォール・ストリート・ジャーナルが9.11事件報道により2002年にピュリッツァー賞を受賞した際の一員。小説デビュー作の本書はアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補となった。

青木千鶴
白百合女子大文学部卒。英米文学翻訳家。



私の評価としては、★★★★(四つ星:お勧め)(最大は五つ星)

過去の事件追求を望まない周囲の中で、今でも引きずる二つのトラウマに悩まされながらあくまでも追求をつづける新聞記者魂。アイスホッケーの試合の描写は臨場感迫るものがあり、著者のホッケーに対する愛情がにじみ出ている。そして、そのなかから登場人物の人柄、過去が徐々に浮かび上がる。ほとんど進展しない事件追求も、後半になると一気に急展開していく。

それにしても、主な登場人物だけで24名。それが姓名のほかに愛称で表記されるのだがら巻頭の人物説明表を参照しきりとなる。




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