川上弘美著『東京日記3 ナマズの幸運。』2011年1月平凡社発行、を読んだ。
脱力系のずれた行動、飛んだ発想、シュールなカワカミ・ワールド満載の日常日記。もちろん実際の川上さんの生活とはまったく違うのだろうと思うのだが、あとがきには、
「この日記に書いてあることのうち、以前は五分の四くらいがほんとうのことだったのですが、ほんとうのこと率は年々上がっているようで、この巻では十分の九くらいに上昇しました。」
とある。
とある。
『東京日記 卵一個ぶんのお祝い』、『東京日記2 ほかに踊りをしらない。』に続く日記シリーズ第3弾。今回は、2008~2010年までの3年分を収録。
そこかしこに門馬則雄さんの童話風のイラストがとぼけた味を出している。
この東京日記は、「WEB平凡」に現在も連載中。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)
特に何があるわけでもなくウソだろうというという話がつづく。
実際の川上さんとは違うのだろうが、川上さんの小説のように不思議がいっぱいで、大分ズレた話を読んでいるうちに、のんびりした気持ちになれる。もっとも私の場合、これ以上気楽にしようがないのだが。
あとがきの最後には、「2010年師走 武蔵野にて」とあり、杉並区の図書館で借りた本には川上とある印鑑が押してあった。前作にも「2007年晩秋 武蔵野にて」とあり、武蔵野市の図書館で借りた本には、川上の印が。多分寄贈本だろう。
川上弘美の略歴と既読本リスト