図書館で落語が聴けるとあって「三遊亭鳳志独演会」に行った。
生落語は「三遊亭小圓朝落語会を聴く」以来5年ぶりだ。その前が2010年の「初笑い武蔵野寄席を聞く」と、2009年の「歌丸、昇太の武蔵野寄席を聴く」だったから、寄席にはしばらく行っていない。
演者の三遊亭鳳志(さんゆうてい・ほうし、1976年12月 - 、「三遊亭鳳志ぶろぐ」)は、円楽一門会所属の真打。自己紹介で「師匠は円楽だが、今の6代目でなく、先代の円楽だ」とわざわざ断っていた(いろいろありそう)。先代円楽は身長が180cm以上の大男だったが、ほとんどが顔だったと笑わせた。
最初に落語について、いくつか解説。
出囃子(でばやし)
落語家が高座に上がる際にかかる音楽で、三味線は専門の演奏家だが、笛と太鼓は前座の落語家が演奏する。
落語家ごとに使われる曲目は異なり、たとえば「野崎」の出囃子がかかると、東京では「黒門町!」と桂文楽の住む町の声が掛かったという。
マクラ
本題に入る前に、世間話をしたり、軽い小咄を披露したりして雰囲気をほぐし、集まった人を見て、受けそうな話、話し方を探るという。鳳志さんが、幼稚園で話したとき(本当??)、簡単な小咄がいいだろうと、
「パンツが破れてるよ」「またかい」と語ったら、
「パンツ」のところで、どっと笑ったが、「またかい」のところではシ~ンとしてしまったという。
その他、扇子と手拭いの使い方や、落語家の説明(前座→二つ目→真打→大看板→人間国宝→お陀仏)などの説明があった。
ご相伴にあずかろうと赤ん坊を褒めようとする「こほめ」や、
貧乏な荻生徂徠が出世払いの豆腐ばかりで何とか暮らしていたという人情噺「徂徠豆腐」を楽しんだ。
昔「こほめ」で、しわくちゃな新生児を見て、「ひどい顔だね!今のうちに絞めてやるのが、親の情けというもんだぜ」と親を怒らせるところがあったが、最近はカットしているようだ。
テレビの落語も、ラジオの落語も良いものだが、「いや、落語は生に限りますね!」 また、ただの落語があったら、聴きに行こう!