エッフェル塔からタクシーで、高級住宅街16区のパッシーを抜けて、ブルゴーニュの森の脇にあるマルモッタン・モネ美術館 Musee Marmottan Monetについた。美術史家のマルモッタンが侯爵の邸宅を購入して、美術館にしたという。モネの息子の遺贈した作品が多くあるというが、おそらくこじんまりして趣ある美術館だろうと訪れたのだ。
ところが、扉が閉まっている。
ドアにはプレートがあって、
「6月23日から8月27日まで閉館し、より快適にし、安全向上するために改修します。」
あらかじめホームページをチェックしなかったことを後悔した。しかし、帰宅してHPをチェックしたが、この閉館の話はでていなかった。なぜ?
その後も、次々と人々が訪れ、とぼとぼと退散する。
MetroのM9のLa Muette まで十分ほど歩き、乗車券を買おうとしたが、紙幣も、硬貨4€入れてもおつりがないとして券が出てこない。ならばと3.8€のためにクレジットカードを使ったがなぜか拒否。しかたなく、スタンドを探してタクシーでチュイルリー公園にあるオランジュリー美術館へ向かう。
ところが、セーヌ河にかかるコンコルド橋が通行禁止で渡れない。
そういえば、今日7月29日日曜日は、ツールドフランスが、シャンゼリゼ大通りを通り、コンコルド広場がゴールなので通行規制があると聞いていたのだった。タクシーを降りて、対岸のオランジュリー美術館をむなしく眺め、
渡れる橋を求めてセーヌ左岸縁を上流へ歩く。
こんな場所でヨガしてる人たちが。
南京錠でいっぱいの橋を渡り、右岸へ渡り、
チュイルリー公園のセーヌ側の高くなった通路を歩く。
ようやくたどり着いたオランジュリー美術館はおなじみのモネの睡蓮で知られている。
この美術館のために8枚の絵を制作したモネは、「作品が一般公開されること、装飾のない白い空間を通って展示室に入れること、作品は自然光のもので鑑賞されること」という条件を付けたという。
第一の間には朝の光で鑑賞すべき4作品が円状に4枚並び、
天井からは薄布を通したやわらかな光が注ぐ。
第二間では夕方の光で鑑賞すべき4作品が並ぶ。
戻って地下へ進むと、印象派などの作品がぞくぞく。
まずは私の好きなシスレーの風景画。本作品はちょっとあっさりしすぎているが。
セザンヌの作品も多い。
マチスも数点並ぶ。
モディリアーニも数点。
あのアンリ・ルソーも。
モネの睡蓮の絵だけと思っていたが、印象派前後の主要な作家の作品が、代表作ではないがそろっている。9€は安い。
オランジュリー美術館のカフェで昼飯を済ませ、美術館を出た。Metro一駅だけ乗ってホテルへ帰ろうとしたのだが、コンコルド広場がツールドフランスのゴールになっていて通行禁止。そういえば、行のMetroM8がコンコルド駅を通過し、日曜日だから?、でもこんな大きな駅をなぜ?と疑問だったのを思い出した。
ジュド・ポーム国立ギャラリ―前の展示物
チュイルリー庭園北側の通りRue de Rivoliが通行禁止で渡れない。どこまで東に歩いても渡れない。
結局、またセーヌ右岸縁まで戻り、対岸のオルセー美術館を見ながら東に進み、
ルーブル宮を過ぎて、最古の橋ポン・ヌフの東でようやくMetro駅Pont Neufとなり、M7に乗り、Opera駅で降りてホテルにたどり着いた。
この日の歩いた距離は17.700歩。疲れた。
明日はシテ島でノートルダム大聖堂を見る。