hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

水の不思議  

2018年08月22日 | その他

 

水ほど生活に密着している物体はない。しかし、あらためて考えてみると、水ほど多様で偉大なものはない。連日の熱中症対策で“水”という言葉を聞かされない日はない。

 

まず、物理的に捉えてみると、水の分子は、酸素原子の二つの手のそれぞれに水素原子が共有結合で結びついた形だ。このHOという簡単な形なのに、零度以下になると結晶して氷になり、常温で液状となり、さらに百度を超えると蒸発して水蒸気になる。日常的な温度範囲で固体、液体、気体と姿を変える。

 

少量だと透明だが、海のように大量の水や氷河のような巨大な氷はわずか青色をおびる。

                                                 

自然の中でも水は雲、霧、雨、川、海となり、凍ると雪、氷などと多彩に形、名前を変える。液体の水も温度が高いものはお湯と呼ばれる。

 

水の効用は偉大である。生物が生きるためには必須な物で、人体も70~80%が水で出来ているという。また、利用範囲も広く、溶かし込む安価な溶媒として身体、服、製品などの洗浄に使われる。電子レンジで食品を温めることができるのは、食品に含まれる水がマイクロ波を吸収するおかげだ。

 

水は生活のどの場面でも登場するので、「水が合わない」「水に流す」「水のしたたるような」「年寄の冷水」など「水」を使った表現も多い。

 

目の前に広がる海をじっと見ていると、人類を生み出した偉大な母とも思う。また、2011年東日本大震災での巨大な津波、今年の豪雨被害などによって我々はあらためて水の力の凄まじさを思い知らされた。そもそも、川の氾濫をほぼ抑え込めることができるようになったのは、限られた地域だけで、しかも人類の歴史のなかでつい最近のことである。

 

水はさまざまな形に変化して多様な効用を身近に感じさせ、一方ではときとして人にその力を見せつけ自然の偉大さを痛感させる。

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