皇居二の丸尚蔵館を出て、皇居東苑の同心番所、百人番所、二の丸雑木林を経て(都心観光1)、汐見坂に近づいた。
汐見坂は、本丸と二の丸とつなぐ坂で、江戸城築城の頃は、この近くまで日比谷入江が入り込み、海を眺めることができた。
見事な石垣
手前が江戸、向こうは令和。
白いサザンカが満開。
坂を登り切って、右手遠くに幻に終わった天守閣なしの天守台だけ。
マニアックですみません。ちょっとだけお邪魔します。
今や何もない天守跡に、撫でたくなるような、柔らかそうなものが。
隙間から中を覗くと、スカスカ。
本丸休憩所にある「大嘗宮模型」
大嘗宮は、皇位継承があったときに挙行される大嘗祭を行うためにだけ設営される建物。平成2年の大嘗祭では大小30余りの建物が設営され、11月22日夕方から23日夜明前に儀式が行われた。
徳川家光が1638(寛永15)年に建てた3度目の天守閣の復元模型。
石垣と天守を合わせた高さは約60m、20階建てビルに相当し、日本にあった天守で一番の高さだった。標高を加えると約80mになり、江戸の町にそびえたった。
この天守閣は明暦の大火で焼失し、4度目は石垣の天守台のみ作られて、以後210年間、天守再建はされなかった。軍事上無用であったことと、町の復興を優先させたと言われる。いいじゃない!
江戸城の跡に江戸時代の果樹の品種を植えれば興味深いのではとの上皇陛下のお考えから作られた古い品種の果樹園。
こちらには、ワリンゴ3品種、カキ5品種が植えられている。
柑橘類5品種,二ホンナシ5品種、モモ・スモモ4品種が植えられている。
後は大番所前を通って大手門へ戻る。