西荻窪駅の北、善福寺川の手前に、大きなケヤキの木が一本だけの公園があると何かで読んだ。
今日の目的地はこの「坂の上のけやき公園」。
このところ、寒さで家にこもりがちで、なんとか目的地を見つけて散歩を続けている。
我々は伊能忠敬界隈なのだ。界隈とか言っちゃって、どうだ、ナウいだろう!
西荻窪駅北口前のバス通り「伏見通り」を西へ2.5㎞進むと、北側に「西荻北中央公園」がある。
公園の東側に、あの遷都くんで話題を集めた薮内佐斗司作の「龍神皇子」の像がある。
「薮内さん! カワイイが唯一の評価基準の昨今、この顔の子供はまずいでしょう」
「西荻北中央公園」を過ぎて右に曲がり、300mほど北へ進むと、三叉路に突き当たる。
ここが「坂の上のけやき公園」。左に行くと、すぐに「井荻公園」で、右の坂を下りると善福寺川となる。
このケヤキは樹高約20m、枝張も30mほどある杉並区内でも有数の巨樹。近隣住民からは“トトロの樹”と呼ばれていた。2008年、マンション建設のため伐採される危機があった。8千人を超えるケヤキ保存を求める署名が集まり、区が土地を購入し、2010年に公園として整備し、完成した。
子どもたちが遊べる遊具もなく、ボール遊びも禁止だが、子供たちは走り回り、枯れ葉を散らかして、楽しそうだった。そして、見知らぬおじいさんが一人と、はるばる歩いてきた老夫婦が、ベンチでのんびりしていた。
すぐ西側の「井荻公園」にも足を延ばした。
ここは広く、西に長く伸びていて、子供の遊具もいろいろ揃っている。
北側のちょっとした崖の下は柵で入れないが、山野草園となっていて、
公開される日が示されていた。
柵の間から覗くと、名札なども整備されているようだ。
北西の崖の下も公園で、水遊びができるスペースもあるが、コロナ後は使用禁止。
井の頭公園にもあるローラー滑り台、ここのはかなり長い。滑ってみたいのだが分別のある80歳以上は自主規制。
「井荻公園」の北西端から出たら、善福寺川に突き当たった。
荻窪中学のイチョウの木が見事に黄葉していた。