知人のご招待で浅草雷門の「浅草 茶寮 一松」でランチした。
市街地にいきなり料亭風の門。
門を入ってすぐ右手に大きな鯉が泳ぐ池。
江戸情緒たっぷりの庭を通り、伝統和風建築の玄関で靴を脱ぎ、廊下を歩き、中庭風の石畳を渡って一間に案内された。テーブル席なので一安心。障子をあけると、屋根のある坪庭。二階に大広間があるようだが、混みあった市街地に狭いながらよく別空間が構築できたものだ。
本格会席料理の始まり、始まり!
前菜 筍と芹のお浸し、手巻サーモン・花蓮根、厚焼き玉子、巻海老、黒豆松葉さし
お椀 蛤の酒蒸し
お造り マグロとひらめの2種盛り
焼物 蕗の薹(とう)、鰆味噌焼き、焼筍、炭ゴボウ、ミョウガ
蓋物 海老芋饅頭、アナゴ甘煮、菜の花、野菜あん
温物 茶碗蒸し
揚げ物 そばと白魚磯辺焼き、海老、きのこ東寺揚げ、青唐、スダチ
御食事 鯛ご飯、汁、香の物
水菓子 イチゴ(あまおう)、キューイ、ミカン(せとか)
日常とは違う空間で、気の合う知人と会話しながらの、目からも、舌からも味わう極旨の料理、結構でした。
近くにあった「久保田万太郎生誕の地」の碑
大学卒業までの26年間、この地に住み、下町の義理と人情を描写した小説、戯曲を残した。
「一松」から国際通りを渡ったところにある「清光寺」の境内に昭和の大スター「長谷川一夫の碑」があった。思えば私の子供の頃、美女といえば山本富士子、美男といえば長谷川一夫であったのだよ、おのおのがた!
東京に何十年も住んでいて雷門の実物を見たことないと言ったら、5分ほどの距離だからと案内してもらった。
余りにも混んでいるので、遠くから眺めただけ。
心落ち着くお庭に丁寧に作られた料理、素晴らしい一日でしたね。
長谷川一夫、人気ありましたね。色気いっぱいの流し目が思い出されます。
私は東京が長いといっても山の手で、都心もめったに行きませんし、下町には行ったことがないところばかりです。