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世界中の肥満問題専門家2,500人が集まり、第10回国際肥満学国際会議が9月3日―8日オーストラリア・シドニーで開かれています。世界中で広がる深刻な肥満問題により、人類の歴史の中で初めて、子供が親の世代より短い寿命を持つことになりそうです。<o:p></o:p>
現在、世界人口の約6人に1人が肥満と言われていて、これは全世界で約10億人となるので、世界の栄養失調人口8億人を上回ることになります。
オーストラリアでは、とくに子どもの肥満が深刻です。毎年、1.1%の大人が標準体重から肥満体重に移っていて、これは他の先進諸国とほぼ同じ割合ですが、毎年1.7%の子供が肥満体になっています。これは、米国の3倍、そしてヨーロッパの多くの国の2倍の数値です。<o:p></o:p>
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一方、日本では、若い女性はむしろ痩せてきていますが、男性は歳によらず肥満化へ向かっているので、その予兆はありそうです。<o:p></o:p>
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肥満とは<o:p></o:p>
BMIとはbody mass indexのことで、体重(Kg)を身長(m)で2回割った値です。例えば、70Kgで 170cmの人は、70/(1.7*1.7) = 24.2 となります。<o:p></o:p>
世界健康機関(WHO)の肥満の定義は、BMIが分布の、85%以上95%未満をoverweight肥満予備軍、95%以上を肥満としています。<o:p></o:p>
日本肥満学会では、新しい肥満判定基準、18.5≦普通<25、 25≦肥満1度<30、30≦肥満2度<35、35≦肥満3度<40、40≦肥満4度 が提案されています。<o:p></o:p>
理想的な肥満度は加齢とともに上昇し、20歳代で20、40歳代で22、60歳代で26との報告もあります。
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ここで、皆さんのBMIを計算して、肥満とは全く関係なければ、以下は静かな気持ちでお読みいただけます。ちなみに私は23.9ですが、ウエストまわりだけ自覚症状があります。<o:p></o:p>
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各国肥満比べ
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OECD Health Dataによれば、先進国は肥満対策が大きな課題になっています。下の図にあるように、米国は飛び出た肥満大国ですが、英国、オーストラリアといった英語圏の国では半分以上の人が体重過多で、肥満人口比率が高いのが目立っています。日本や韓国の肥満比率が極端に低く、メキシコが高いことから、肥満には、所得より、食生活の影響が大きいのでしょう。
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<o:p>その2につづく
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