今回は、あえてパースでの定宿を避けてPerth 駅から4kmほどの距離のオージーの知人のアパートメントに泊まることにした。Cityからは外れているので、無料のCATバスは走っておらず、駅までは普通のバスを利用することになる。日本でもそうだが外国ではなおのこと、初めてのところにバスで行くのには不安がある。
到着の12日に、とりあえずの食料、調味料などは近くのスーパーで調達した。また、日本から来た身には寒さがこたえるので、ストーブ、毛布などを持ち込んでもらい、インターネット回線以外の最低限の生活ができる準備はできた。
今日13日はバス利用の練習も兼ねてCityへバスで出かけた。
バスに乗り込み、運転手さんに“City。2 person”と、言うと、“Stand”らしきことを言う。「立ってろ」とは何事か、と怪訝な顔をすると、再度繰り返してから、”Concesson?“と聞いてきた。ConcessionとはWA Seniors Cardか、Health Care Cardを持っている年寄りか障害ある人のことで、私の頭髪の不自由度を見ての質問とみた。
もちろん、断固、”No”と答え、言われたとおり、$1.4を2名分支払った。Concessionだと$0.6である。プリントアウトされたチケットを見ると、「Standard」とある。アクセントが異常に強く、後半が聞こえず(異常なのはおまえの方だ!)、「Stand」と聞こえたのだった。
なお、Conessionチケットは、14歳以下の子どもや、許可されたフルタイムの学生ももらえる。
料金の仕組みは、Perthを中心とする ほぼ円形の9 Zoneに分割されていて、Zoneを何回横切かで料金が上がっていく。また、そのZone内ならバス、電車、フェリーに乗り換え可能で、Zone 1-4は2時間、Zone 5-9は3時間時間内(チケットに印刷される)なら何回でも乗降りでき、短時間で用事を済ませば往復も可能だ。
チケットにある「2 Sections」とはこの仕組みの例外の一つで、1 Zoneにも行かない短い距離の場合に特に安い料金になっている。そのかわり、一方通行で、乗り換えもできない。
Cityに着いてから、Plaza Arcade のTransperth InfoCenterに行って、City へのバスルートと時刻表をもらい、 2 Sectionsの40回分の回数券 MultiRider 40 を $42で購入した。一回、$1.05で、$1.4より、$0.35 しか安くないが、毎回このカードをリーダに通すだけで、チケットを購入する手間が省ける。それに、バスは紙幣を出してもおつりはくれないので、多くの重たいコインを持ち歩く必要がなくなるのが利点だ。
バス停には名前は書いてない。止まるバスの番号が書いてあるだけである。時刻表や、大きなバス停の看板のルート図には、バス停名として、○○street/△△streetと交差する通りの名前が書いてあるだけである。Perth市内や周辺のバス停は、たいてい写真のような屋根とベンチがあり、ここがバス停とわかりやすいが、もう一つの写真のように棒杭だけがさびしく立っている場合もあり、この場合はとてもバスからは見えない。複数のルートのバスが止まるバス停も多く、手をあげないとバスはそのまま通過してしまうこともある。
したがって、降りるときは、通り過ぎる通りの名前を確認して行き、あらかじめ覚えておいた降りるバス停の手前の通りを見てから、ボタンを押して、次のバス停で止めてもらうことになる。始めて行くところは、目立つ目印でもない限り、行き過ぎてから、またバスを拾うか、歩くかして戻る以外ない。これもスローライフと景色でも楽しむしかない。