夕方1時間半ほどパース市から3,4km離れた住宅街をジョギングした。
わずかな起伏があるので地平線までは見えないが、かなり遠くまでまっすぐな道が多く、変化が少なく楽しむジョギングにはきつい。
線路際や、スワン川沿いなどにサイクリング道路が整備されており、トレーニングには良いが、ゆっくり周囲の景色を楽しんで走る往年のジョガーには適さない。
それではと、かなり車の通る道を走ったが、これも中央と両側が緑なのは良いのだが、どこまで走っても周囲の景色がなかなか変わらない。グランドか、ランニングマシンの上を走っている気分だ。オーストラリアはうんざりするほど広い。
この写真には救急車ambulanceの後部がかすかに写っている。後ろで急にサイレンがなったと思ったら、救急車がすごい速度で他の車を追い抜いて行った。前方が詰まっていたら、なんと1車線だけ空いていた対向車線を逆走。ハリウッド映画を見るようだった。
MT Lawley Golf Clubに隣接する目標地点のYokine Reserve に着いた。とくに有名な公園ではないが、ただただ芝生が続くだけで、後ろを見ても、前を見ても芝生で、ここも走る苦しみだけがある。地図で見ると短辺は500mだが、長辺が1.3kmある。
この公園にも周囲にアンツーカーのジョギング用の道が用意されている。例によってスタイルの良い女性が後ろから来て追い抜いていく。ちょっとだけ追従して楽しんだが、苦しみが勝ってあきらめた。また、もう一人追い抜いてゆく。
会社の昼休みのジョギングで、若い人にどんどん追い抜かれ、最初は無理したが、すぐあきらめるのに慣れてしまった。それが、会社生活でも役に立ったのが、トホホ、悔しい。
犬が喜んでフリスビーを追いかけているのと併走になって、あほらしくなってWalkingに変えた。
帰り道、道路脇の広場に木屑の山があった。木々の根元によくまかれていて、その上を歩くとクッションがよい、あの木屑である。パースでは並木などの手入れをきちんと行うので、大量の伐採くずが出る。それを専門の工場で処理して木屑にして、樹木の根元にまくのだそうだ。
目立たないが、ときどき見かけるこのポールには電話線の接続を変えるための端子板が入っている。Telstra ( 元オーストラリア国営電話会社)の保守の人がカバーを開けて工事しているのを見たことがある。
運動施設の入口で、昨日のブログのLawn Bowling と共に、野球Baseballのメンバー募集の看板を見かけた。オーストラリアでBaseballの文字を見つけるのは珍しい。Seniors & Juniors と書いてあるので、野球ももはやLawn Bowlingと同じく年寄りのスポーツなのだろうか。TVではスポーツといえば、オージー・ルールズによるフットボール、通称フッティーばかり放送されている。
英連邦の代表的スポーツ、クリケットCricketは競技に時間がかかりすぎるので若い人には人気がなくなっていると聞いた。道端の小さな(オーストラリアにしては)公園でクリケットに練習をしていた。インド系の人のようだった。
また線路際の道を走ることになった。遠くにパースの高層ビルが見える。パース方面から自転車が次々と走ってくる。そろそろ5pmだから、多分4時半頃会社を出て自転車で帰る人たちだろう。そういえば、4月に滞在したCityのApartmentsの前の駐車場も、朝満杯になり、夕方4時ごろから減り始め6時半には完全に空になっていた。残業の習慣が無いそうで、それで勢い良く成長できるのだから、天然資源も含め豊かな国土はうらやましい。