かぶれの世界(新)

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よそ者扱い

2022-06-15 21:11:41 | 日記・エッセイ・コラム
私が年の半分は田舎で過ごすようになって10年以上になるが、今も住民票は自宅のある東京のままだ。最初はそんなに区別して考える必要はないと思っていたが、実際に長く住んでみると国や自治体の融通の利かなさは想像を超えていると感じるようになった。

私は住民票のある東京に各種税金を払うが、相続した実家の固定資産税はこの地の市役所に払う。固定資産税については当然その地の自治体に払うと思う。だが、車はずっと愛媛県で使用しても住民票が東京にある限り多摩ナンバーのままで重量税は東京都に払う。選択の余地はないのだ。

困るのはコロナワクチン接種だった。住民票がないこの地では接種券がなかった。昨年コロナ感染が全国に広がり、国中がパニック状態になった頃はワクチン接種してないと村外れになった気がした。東京に戻って接種するしかなかった。

更に公的な施設は接種済みでも市民以外は利用が制限され、東京でも田舎でも市民以外は公立体育館でバドミントン練習は認められなかったという。東京だろうが隣町だろうが関係なかった。だが、そのうちリーダーが融通を利かしてくれ練習に参加できた。

選挙については国政選挙は投票所入場券が転送されて来る。次回の参院選は国政選挙なので入場券が転送されて来るが、自治体の選挙の場合は転送さないと前回市役所に確認した。選挙関連の郵送は家族単位で郵送されるので我が家は誰も投票できなかった。国政選挙の場合は家族宛に再転送した。

投票の権利は簡単に尻尾を切るのに、税金等のお金を払う場合はどこまでも追いかけ通知が転送されて来る。そう考えるとちょっとばかりカチンときた。

だが、個人レベルでは別に不親切とか性格悪いとかいう訳ではない。先日住民票のある市の高齢者支援課からフレイル予防講習会の通知が実家まで転送されてきた。私の住む地区での講習会はスケジュールが合わないので相談すると丁寧に相談にのってくれた。

つまり、極めて日本的だと私は思うのだが、ルールとその運用が縦割りで融通が利かないのだと思う。実は上記の自治体の首長や議会の選挙の時、市外にいる住民の選挙権を無視するのではと聞いた時も丁寧に解説してくれた。市役所と郵便局は繋がってないと納得はしないけど理解はした。

例によって昔話だが、米国ワシントン州からカリフォルニアに移住した時、州ごとに法律が異なるので手続きがどうなるか不安だったが全ては簡単だった。例えば、免許証の書き換えと憧れのカリフォルニアナンバーへの変更も簡単な書類手続きで終わった記憶がある。だが、最近米国ではコロナ感染以降、アジア人差別が起きたというから別の問題があるようだ。何でも良い訳ではない。■
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