16日は第81期B級1組順位戦・羽生善治九段VS山崎隆之八段戦が行われ、羽生九段が勝ち、公式戦通算1500勝を達成した。羽生先生、おめでとうございます。
羽生九段の1500勝については、一部の将棋ファンがいまかいまかと待っていたが、ついにそのときが来たわけだ。
しかし羽生九段、この前まで1498勝だったはずだがそこはそれ、未放送分の勝利がひとつあったというわけだ。年度末の勝率や連勝など、某棋戦の未放送分(未公表分)には困惑させられる。
順位戦第81期は盤のマス目、B1も81に見えるが、羽生九段が達成するにふさわしい棋戦だったといえる。
ところで羽生九段はこの記録により、「特別将棋栄誉敢闘賞」という長ったらしい名前の賞を受賞することになった。この制定は2022年4月。要するに、羽生九段の記録達成に備え、日本将棋連盟が用意したというわけだ。
このルーツは「600勝達成」時に受賞する「将棋栄誉賞」である。
これは1984年に制定されたもので、日本将棋連盟の創立が1924年9月8日なのだが、創立60年記念行事の一環だったとされる。600勝とは、60年に10を掛けたもので、だから500勝ではなく600勝という、やや半端な数字なのだ。
ここまで公式戦で600勝を達成したのは、男性棋士54名、女流棋士2名である。
だが日本将棋連盟が公表している将棋栄誉賞受賞者は、57名である。これは、対局数が少なかった木村義雄十四世名人と、593勝で没した花村元司九段に贈呈したのと、中井広恵女流六段がフリーだったため、連盟の記録に載らなかったためである。つまり、56+2-1で、57名になるのだ。
ただ、2007年11月24日に通算598勝で亡くなった真部一男九段には贈呈されなかったので、現在は数字に厳しくなっている。
先ごろ引退した桐山清澄九段も1000勝まで「あと4」だったが、おまけはしないのである。でも、だからこそ尊いのだと思う(もっとも花村九段の時代は記録の不備があったので、7勝分は見込みとして加算したのかもしれない)。
このあとは800勝、1000勝、1200勝と表彰対象になるのだが、下記の通り、だんだん該当者が少なくなってくる。
600勝……将棋栄誉賞(57名)
800勝……将棋栄誉敢闘賞(25名)
1000勝……特別将棋栄誉賞(9名)
1200勝……将棋特別栄誉賞(5名)
1500勝……特別将棋栄誉敢闘賞(1名)
1200勝のあとは1400勝ではなく、1500勝が表彰対象なのだ。
さて、ここから羽生九段が何勝上乗せできるかだ。大山康晴十五世名人は1977年に54歳で1000勝を達成したあと、15年で433勝を上乗せした。
その伝でいくと羽生九段の2000勝達成も夢ではないが、ああそんな先のこと、考えるだけで頭がおかしくなる。羽生九段には1つでも多くの勝ちを上乗せしてもらいたい。
羽生九段の1500勝については、一部の将棋ファンがいまかいまかと待っていたが、ついにそのときが来たわけだ。
しかし羽生九段、この前まで1498勝だったはずだがそこはそれ、未放送分の勝利がひとつあったというわけだ。年度末の勝率や連勝など、某棋戦の未放送分(未公表分)には困惑させられる。
順位戦第81期は盤のマス目、B1も81に見えるが、羽生九段が達成するにふさわしい棋戦だったといえる。
ところで羽生九段はこの記録により、「特別将棋栄誉敢闘賞」という長ったらしい名前の賞を受賞することになった。この制定は2022年4月。要するに、羽生九段の記録達成に備え、日本将棋連盟が用意したというわけだ。
このルーツは「600勝達成」時に受賞する「将棋栄誉賞」である。
これは1984年に制定されたもので、日本将棋連盟の創立が1924年9月8日なのだが、創立60年記念行事の一環だったとされる。600勝とは、60年に10を掛けたもので、だから500勝ではなく600勝という、やや半端な数字なのだ。
ここまで公式戦で600勝を達成したのは、男性棋士54名、女流棋士2名である。
だが日本将棋連盟が公表している将棋栄誉賞受賞者は、57名である。これは、対局数が少なかった木村義雄十四世名人と、593勝で没した花村元司九段に贈呈したのと、中井広恵女流六段がフリーだったため、連盟の記録に載らなかったためである。つまり、56+2-1で、57名になるのだ。
ただ、2007年11月24日に通算598勝で亡くなった真部一男九段には贈呈されなかったので、現在は数字に厳しくなっている。
先ごろ引退した桐山清澄九段も1000勝まで「あと4」だったが、おまけはしないのである。でも、だからこそ尊いのだと思う(もっとも花村九段の時代は記録の不備があったので、7勝分は見込みとして加算したのかもしれない)。
このあとは800勝、1000勝、1200勝と表彰対象になるのだが、下記の通り、だんだん該当者が少なくなってくる。
600勝……将棋栄誉賞(57名)
800勝……将棋栄誉敢闘賞(25名)
1000勝……特別将棋栄誉賞(9名)
1200勝……将棋特別栄誉賞(5名)
1500勝……特別将棋栄誉敢闘賞(1名)
1200勝のあとは1400勝ではなく、1500勝が表彰対象なのだ。
さて、ここから羽生九段が何勝上乗せできるかだ。大山康晴十五世名人は1977年に54歳で1000勝を達成したあと、15年で433勝を上乗せした。
その伝でいくと羽生九段の2000勝達成も夢ではないが、ああそんな先のこと、考えるだけで頭がおかしくなる。羽生九段には1つでも多くの勝ちを上乗せしてもらいたい。