一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

八代七段の順位戦の成績

2025-01-07 13:05:50 | 男性棋士
先日佐々木大地七段の順位戦の成績に言及したが、八代弥七段も、順位戦には縁が薄い。そんな八代七段は昨年の第37期竜王戦で1組に昇級したが、実は「復帰」である。すなわち八代七段は2021年、第34期竜王戦2組で渡辺明名人に勝ち、1組昇級を決めた。C級2組の棋士が永世竜王に勝ったのだから、実力のほどが分かるというものだ。
しかも第35期1組では残留を決めた。第36期は残念ながら2組に降級したが、翌第37期に復帰した、というわけだ。
では、順位戦の成績はどうだったのだろう。確認してみよう。

第71期 46位・6勝4敗→18位
第72期 17位・5勝5敗→21位
第73期 22位・6勝4敗→17位
第74期 15位・8勝2敗→4位(頭ハネ)
第75期 4位・7勝3敗→6位
第76期 4位・5勝5敗→21位
第77期 19位・5勝5敗→25位
第78期 26位・6勝4敗→20位
第79期 19位・6勝4敗→19位
第80期 20位・6勝4敗→18位
第81期 19位・7勝3敗→12位
第82期 11位・8勝2敗→5位
第83期 4位・5勝2敗8位(7回戦まで)
以上、通算80勝47敗.630。

八代七段は2012年4月デビュー。その年の順位戦から参加した。だが、そこから3年間は可もなく不可もない成績である。
惜しかったのは4期目の8勝2敗だが、順位も悪く、頭ハネとなった。
しかし惜しかったのはこの期だけで、以降も昇級に絡まない星が続く。この間、2017年には朝日杯将棋オープン戦で優勝し、2019年には七段に昇段した。そして竜王戦は1組に昇級である。
つまり佐々木七段と同じく、順位戦以外の棋戦に強いのだが、八代七段は順位戦がパッとしないのも面白い。
第82期順位戦では久々に爆発し8勝を挙げたが、順位が悪く、届かず。
今期も5勝を挙げているが、6勝者が7人いて、微妙なところだ。
そんな八代七段は、七段になってからも勝ちまくっているので、八段昇段まで「あと17勝」である。順位戦で昇級できなくても引退後に八段になった例はあるが、C級2組在籍中に八段は、極めて珍しい。ちなみに八代七段の公式戦の通算成績は、順位戦のそれを覗くと、290勝140敗.6744となる。今年中の八段昇段は固いだろう。
九段になるまでに、順位戦で昇級できるか。
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