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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

西山女流三冠の棋士編入試験第4局

2024-12-20 07:14:49 | 女流棋士
きのうの観光はスカだった。旅行最終日のきょうは、大分からスタート。精一杯楽しみたい。

   ◇

この17日に、西山朋佳女流三冠の棋士編入試験第4局が行われた。
試験官は昨年10月デビューの宮嶋健太四段。今回の試験官の中で、私に唯一指導対局をしてくれた先生でもある。それは宮嶋四段の師匠が大野八一雄七段だった関係もあるのだがそれはともかく、私が最初に宮嶋四段に指導対局を受けたのは、彼がまだ奨励会1級のときだったらしい。
そのときの勝敗は忘れたが、どうも宮嶋1級の態度が生意気だったらしく、それを私はブログにぶちまけてしまったらしい。相手が反論できないのをいいことに、私はこういう卑怯なことをするのである。
ただその文章を読んだ宮嶋1級も思うところがあったらしく、宮嶋1級が晴れて四段になり、棋士として私に指導対局にあたったとき、宮嶋四段はあらためて、私に詫びを入れてくれたのであった。
だが私は当時のことをほとんど忘れていて、恐縮するばかりであった。
今年1月の指導対局は角落ちだったが、ここまで書けば、その勝敗はお分かりだろう。なぜか私が勝った。
あらためて述べるまでもないが、私が角落ちの手合いで男性プロに勝てるわけがない。またプロ側もお金をもらっている以上、うまく緩めてくれるのである。ただ、どの局面で緩めてくれたのか、私には分からない。
そして今回の棋士編入試験である。この類の試験官は、とくに相手が女流棋士とくればまず悪役で、味方はいない。だからこそ試験官5人に「オレたちだけで頑張ろう」という妙な結束力が生まれたらしい。
ただどうであろう、人のいい宮嶋四段のこと、今回は首切り役に徹することができず、さしずめ導火線に火のついた爆弾を西山女流三冠に投げることなく、第5局の柵木幹太四段に放り投げてもおかしくないと思った。
では、対局を見てみよう。将棋は西山女流三冠の先手で、三間飛車。宮嶋四段は急戦を志向し、簡易な船囲いに収め、7筋から仕掛けた。
このあたりの構想が私にはアレで、対三間飛車なら穴熊を考えてもいいし、仕掛けるならすでに飛車が構えている7筋ではなく、6筋でもよかった。
だからなんというか、「私もそれなりに指しますけど、うまく指してくれたらこちらもそこまで抵抗しませんよ」的な思惑があったのか、などと邪推をしてしまうのであった。
将棋は中盤、西山女流三冠が▲8五桂と跳ねたのが好手。相手の桂が取れる形で自分の桂が逃げられれば、桂の丸得になる。それと、角のラインで敵竜を牽制できるのも大きい。
以下は西山女流三冠の豪快な寄せを見るばかりとなった。
局後宮嶋四段は「完敗でした」とすがすがしいコメントだった。よけいな言い訳をしないところがよい。
というわけで、泣いても笑っても、最後の一局を残すのみとなった。それは西山女流三冠が最も感じていること。悔いのない戦いをしてもらいたい。
コメント (5)
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