一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行2024(3)

2024-12-10 13:17:36 | 旅行記・北海道編
駅に隣接する札幌エスタは、前年の8月31日に閉館し、ひっそりとしていた。いうまでもなく、北海道新幹線の札幌延伸による駅前再開発である。長崎駅周辺もそうだったが、新幹線開業は、なじみのある景色を根こそぎ破壊する。
この時間に札幌に着けば、宿はもう決まっている。「アイカフェ・札幌センチュリーロイヤルホテル店」である。ところがホテルの柱に貼り紙があり、5月31日をもって閉館、とあった。これも再開発の余波なのか、もうどうしようもない。
あれ? ということは、アイカフェも閉店してしまうのではないか――。
私は暗澹たる気持ちになった。
とりあえず入店すると、12時間パックはあったものの、鍵付きのフラットブースしか残っていなかった。受付を終えブースに向かうと、普通のフラットブースだったのを鍵付きにし、個室扱いで料金を高くしたものだった。
こんな詐欺的な仕様では泊まる気も失せるが、いまさら退出するわけにもいかない。この寒空の下、部屋があるだけでもありがたいのだ。
とりあえず一息つき、私はPCで愛弓りょうのビデオを鑑賞する。昨年12月の九州旅行以来だから、約2ヶ月ぶりだ。
その合間に「ビッグコミック」を読んでみる。ゴルゴ13は当然連載中。ゴルゴの顔がコピペされているのもいつもの通りだが、登場人物の少年の顔がダサい。もっとさいとう・たかをテイストにしてもらえまいか。
適当な時間にシャワーを浴び、翌日に備えて仮眠した。

翌11日(日・祝)。いうまでもなく、今回の旅行のメインは、「さっぽろ雪まつり」である。しかし例年は、お楽しみは後にとっておくべく、私は札沼線に乗り、旭川に行ったものだった。
しかし今年は、さっぽろ雪まつりは本日まで。また旭川冬まつりは12日までなので、きょうさっぽろ雪まつりの鑑賞は絶対である。
札沼線の新十津川駅跡がどうなっているかも気になるが、この積雪では見てもしょうがない。そのまま大通会場に出向くしかなかった。
3,600円という割高な利用料を払いチャックアウトし、駅前から地下街に入った。ここ札幌からススキノまでは地下通路が一本通っている。商業施設というより防寒・積雪対策で必要不可欠で、東京駅八重洲口地下街や新宿地下街とは趣を異にしている。今回も、地下通路には人がいっぱいだ。恐らく地上にはほとんど人が歩いていないだろう。
私はこの道を歩くとき、いつも「ウルトラセブン第42話・ノンマルトの使者」を思い出すのだ。
「ザブーン」という高波とその文字が立体化されたモニュメントの脇から地上に出る。大通会場4丁目に出た。実に34回目の雪まつり観光である。
札幌も雪が少なく、コンクリートの地面が剥き出しになっている箇所もある。こんな光景は初めてで、やはり全国的に気温が上がっているのだろう。
4丁目は「ウポポイ×ゴールデンカムイ」の大雪像だ。この「ゴールデンカムイ」が北海道では大人気らしいのだが、私にはさっぱり分からない。
5丁目はサラブレッドの大雪像。ここ数年は、毎年この類の雪像があるような気がする。
そして6丁目の臨時観光案内所で、今年のパンフレットをゲットした。早速プログラムを確認する。目当ては自衛隊のコンサートと、Natsuki&ブライトのゴスペルコンサートだ。
だが、自衛隊のそれが、どこを探しても、ない。またNatsukiのコンサートは、前日に終わっていた。どっちも見られなかったのは初めてで、どうも今年はどこかがおかしい。
7丁目のHBCドイツ広場は「ノイシュバンシュタイン城」。さっぽろ雪まつりでは、外国の名所が必ず入る。
しかしスケールがやや小さいのと、前日の雪で輪郭がぼやけ、やや魅力が削がれている。
傍らにはオフィシャルショップが散見されるが、公式ポストカードは、今年も8枚1セットだった。しかも660円に値上げされていた。まあポストカードは縁起物みたいなものでここ数年は一度も開けたことがないからアレだが、いまどき絵ハガキは需要がないのかもしれない。
8丁目は雪のHTB広場で「旧札幌停車場」。これは個人的にヒットで、実物は1908年に完成したが、それが116年の時を越えて「復元」されたのがうれしかった。
9丁目は市民のひろば。10丁目はファミリーランドで、大すべり台が設けられている。
11丁目は国際広場で、各国の力作の雪像が鎮座している。中雪像は「雪ミク」で、夜になったらミクファンが集まるのだろう。
そしていつもはこの先も市民の雪像があったのだが、今年はなかった。もうコロナ禍は明けたが、雪まつりは全体的にパワーダウンしているようだ。
きょうは朝から何も入れてないので、腹がすいた。11丁目のはずれには吉野家があるので、入った。並468円はお値打ちだった。
札幌市資料館に入る。ここは大通公園のはずれにあるので、観光客はほとんど入らない。だが無料だし、休憩にはもってこいの施設だ。
今年はゆきみどりさんの出店があった。2階の部屋に入ると、ゆきみどりさんがいた。みどりさんと会うのはコロナ前以来だから久しぶりだ。みどりさんは外見がまったく変わっていなかったが、私は職を転々とし。頭がひどいことになっている。私が先手を取って「髪の毛がひどいことになってまして」と言うと、「それほどでも……」と優しく応対してくれた。
女性は男性の髪の毛に無頓着らしいが、まあ、そうなのだろう。
しばし雑談したあと、お決まりのポストカードを買った。来年も来られればうれしい。
奥の部屋は、市内の学生が出展したらしい、前衛的な作品が陳列されていた。しかしこの部屋は毎年、市民の小学生の作品が置かれていた。それがないのはさびしい。
8丁目会場に戻ると、スノーステージが始まろうとしていた。パンフレットに書かれているイベントは一部で、細かいイベントはネットで調べるか、現地に来ないと分からない。だから思わぬ掘り出し物もある。
地方在住のベテラン歌手が、一曲披露する。それが続き、メインでベテラン歌手が登場した。安倍里津子である。
(つづく)
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