(11日のつづき)
雪ミクのプロジェクションマッピングを楽しんだあと、すべての雪像を見納め、ススキノに移動した。氷像はライトアップされており、やはりよく映えている。ここも観光客が多く、私はヒトの頭越しに鑑賞する。毎年似たような作品だが、ここに来ることそのものが目的なので、構わない。
問題はきょうの宿である。いまからでも旭川に行く特急はある。ただ旭川冬まつり・平和通買物公園の氷像彫刻世界大会のライトアップは、夜10時で終わっている。それに3連休の中日なので、ビジネスホテルの類はほとんど満室である。それに楽天トラベルのカードは相変わらず使えない状態だ。プラス、駅前に唯一あったネットカフェは、コロナ禍で廃業してしまった。よって、ここ札幌でもう一泊するしかなかった。
となれば晩飯となるが、昼に食べた蝦ラーメンのスープが濃厚すぎて、まだ胃に残っている。なにも食べる気が起こらず、コンビニでおにぎり、菓子パンを買うだけに留めた。
ススキノからアイ・カフェに行くには距離がありすぎる。狸小路のアーケード街に快活Clubがあったので、20時54分、そこに入店した。いまや快活Clubは、私の定宿になりつつある。
フルフラットスペースの部屋をありがたく取り、PCではお約束の愛弓りょうを鑑賞し、穏やかな夜を過ごした。
翌12日(月・祝)。2泊3日は時の経つのが早く、もう最終日である。
快活Club は12時間パックで、料金は3,080円だった。ブースもよく値段も格安だったが、我がクレジットカードがANAでないので、マイルがたまらないのが不満ではあった。
ここから札幌駅までは、交通費の節約で歩いていく。早朝の地下通路は人がいない。昨日の喧騒がウソのようだった。
駅に戻り、自動券売機で、札幌―旭川往復の「Sきっぷ」を買う。ほぼ普通料金で往復の特急電車が利用できるスグレモノである。片道なら間違いなく高速バスを使うが、今回は札幌に戻らなければならない。それゆえ利できるという皮肉だった。
07時12分の特急ライラック3号に乗る。鈍行列車もいいが、特急の快速っぷりはやはりいい。列車は08時40分、旭川に着いた。
そして駅のキオスクで、道内時刻表を買った。あまり使うことはないが、これも冬の北海道旅行のルーティーンである。
湖畔会場に行くシャトルバスに乗り損ねたので、買物公園を通っていく。氷像は健在だが雪をかぶっているうえ、像が青い空に溶け込み、あまり目立たない。氷像はやはり夜がいいようである。
お腹がすいたので、いつもの松屋に入る。牛めし並で、400円。安定の美味さである。
これで北海道に来てから、塩ラーメン、親子丼、牛丼、蝦ラーメン、おにぎりと菓子パン、そして牛めしと、とくに豪華なものは食べていない。でも、それでいい。
湖畔会場に着いた。注目の大雪像は、舞台右手にあさっぴーとゆっきりん、左手にドラクエのスライムがデザインされていた。桜木稔画伯がお亡くなりになってから平板なデザインが増えたが、今年はそこそこ作りこんでいるようである。
私は早速、ステージ下に向かう。私がなんでこんなに早い時間に旭川に来たのかといえば、10時から旭川龍谷高等学校のステージがあるからである。昨年も見たチアダンスを今年も鑑賞できるのだ。だから今年こそビデオカメラを用意しようかギリギリまで迷ったが、やはり止めておいた。
ところが、出てきた6人(7人じゃなかった)は、スポーツウェア姿。しかもヒップホップダンスだった。
あぁそうか! 私は勘違いしていた。昨年のチアダンスは「ゴングショー」での出演で、つまり、旭川市民有志が任意で出場したものだった。
スケベ心を出して早起きした私がバカだった。ひとり旅は誰も計画を注意してくれないから、より注意が必要だ。
きょうの天気は快晴である。前も記したが、私は寒風吹きすさぶ中仕事をしてきたので、むしろ温かく感じる。気温の高低は重要だが、それより肝心なのは、風速だ。風が強いと、体感気温が低くなり、こちらのほうがよほどつらい。
10時30分からは、歌娘えーちゃんのミニライブ。こちらはミニスカートの衣裳で頑張っており、なかなかよい・
あさっぴーショーが始まったので、私はとりあえず出入り口に向かい、プログラムリーフレットをもらいに行く。だが、それらしいものがなかった。経費削減は今年も続いているのだ。
さっぽろ雪まつりも旭川冬まつりも、毎年徐々にスケールを小さくしている。それがあのコロナで大打撃になり、コロナ禍が明けても景気は回復していない。少子化は私にも責任があるが、日本全体が都市志向というか、北海道全体の人口減少も凄まじいのではあるまいか。
会場奥のマルシェに行くと、人気ラーメン店が、今年も800円だった。マルシェのラーメンごときで800円も出せない。そのほかの食事も似たようなもので、けっきょく何も食べなかった。
その反対側には今年も巨大迷路がある。しかしこれも、オッサンがひとりで入っても楽しめない。一人旅は自由だけど、不自由でもあるのだ。
旭川では、札幌とは異なる雪ミクのクリアファイルがある。昨年も旭川で10枚買ったものだ。
だが今年は、赤い羽根共同募金自体が出店していなかった。
12時からは藍川美彩のライブ。アニソン・ボカロを愛する旭川のソロシンガーらしい。「アニソン・ボカロ」とは、「アニメソングのボーカロイド(合成音声)」のことであろう。長生きすると、聞いたこともない新語が出てくる。
そして12時30分からは、ローワンベリーのスペシャルライブとなった。ローワンベリーとは、昨年結成のご当地アイドルグループだ。ファンも多く、親衛隊が何人も来ている。
ローワンベリーは純白の衣裳が鮮烈で、きゃぴきゃぴとした踊りも眼福である。
前方のファンにならい、私も何とか写真に撮りたいのだが、前方のファンの頭が邪魔で、うまく撮れない。だけどどこかに絶好の撮影スポットがあるはずなのだが、それを探す気力が私にはなかった。
(つづく)
雪ミクのプロジェクションマッピングを楽しんだあと、すべての雪像を見納め、ススキノに移動した。氷像はライトアップされており、やはりよく映えている。ここも観光客が多く、私はヒトの頭越しに鑑賞する。毎年似たような作品だが、ここに来ることそのものが目的なので、構わない。
問題はきょうの宿である。いまからでも旭川に行く特急はある。ただ旭川冬まつり・平和通買物公園の氷像彫刻世界大会のライトアップは、夜10時で終わっている。それに3連休の中日なので、ビジネスホテルの類はほとんど満室である。それに楽天トラベルのカードは相変わらず使えない状態だ。プラス、駅前に唯一あったネットカフェは、コロナ禍で廃業してしまった。よって、ここ札幌でもう一泊するしかなかった。
となれば晩飯となるが、昼に食べた蝦ラーメンのスープが濃厚すぎて、まだ胃に残っている。なにも食べる気が起こらず、コンビニでおにぎり、菓子パンを買うだけに留めた。
ススキノからアイ・カフェに行くには距離がありすぎる。狸小路のアーケード街に快活Clubがあったので、20時54分、そこに入店した。いまや快活Clubは、私の定宿になりつつある。
フルフラットスペースの部屋をありがたく取り、PCではお約束の愛弓りょうを鑑賞し、穏やかな夜を過ごした。
翌12日(月・祝)。2泊3日は時の経つのが早く、もう最終日である。
快活Club は12時間パックで、料金は3,080円だった。ブースもよく値段も格安だったが、我がクレジットカードがANAでないので、マイルがたまらないのが不満ではあった。
ここから札幌駅までは、交通費の節約で歩いていく。早朝の地下通路は人がいない。昨日の喧騒がウソのようだった。
駅に戻り、自動券売機で、札幌―旭川往復の「Sきっぷ」を買う。ほぼ普通料金で往復の特急電車が利用できるスグレモノである。片道なら間違いなく高速バスを使うが、今回は札幌に戻らなければならない。それゆえ利できるという皮肉だった。
07時12分の特急ライラック3号に乗る。鈍行列車もいいが、特急の快速っぷりはやはりいい。列車は08時40分、旭川に着いた。
そして駅のキオスクで、道内時刻表を買った。あまり使うことはないが、これも冬の北海道旅行のルーティーンである。
湖畔会場に行くシャトルバスに乗り損ねたので、買物公園を通っていく。氷像は健在だが雪をかぶっているうえ、像が青い空に溶け込み、あまり目立たない。氷像はやはり夜がいいようである。
お腹がすいたので、いつもの松屋に入る。牛めし並で、400円。安定の美味さである。
これで北海道に来てから、塩ラーメン、親子丼、牛丼、蝦ラーメン、おにぎりと菓子パン、そして牛めしと、とくに豪華なものは食べていない。でも、それでいい。
湖畔会場に着いた。注目の大雪像は、舞台右手にあさっぴーとゆっきりん、左手にドラクエのスライムがデザインされていた。桜木稔画伯がお亡くなりになってから平板なデザインが増えたが、今年はそこそこ作りこんでいるようである。
私は早速、ステージ下に向かう。私がなんでこんなに早い時間に旭川に来たのかといえば、10時から旭川龍谷高等学校のステージがあるからである。昨年も見たチアダンスを今年も鑑賞できるのだ。だから今年こそビデオカメラを用意しようかギリギリまで迷ったが、やはり止めておいた。
ところが、出てきた6人(7人じゃなかった)は、スポーツウェア姿。しかもヒップホップダンスだった。
あぁそうか! 私は勘違いしていた。昨年のチアダンスは「ゴングショー」での出演で、つまり、旭川市民有志が任意で出場したものだった。
スケベ心を出して早起きした私がバカだった。ひとり旅は誰も計画を注意してくれないから、より注意が必要だ。
きょうの天気は快晴である。前も記したが、私は寒風吹きすさぶ中仕事をしてきたので、むしろ温かく感じる。気温の高低は重要だが、それより肝心なのは、風速だ。風が強いと、体感気温が低くなり、こちらのほうがよほどつらい。
10時30分からは、歌娘えーちゃんのミニライブ。こちらはミニスカートの衣裳で頑張っており、なかなかよい・
あさっぴーショーが始まったので、私はとりあえず出入り口に向かい、プログラムリーフレットをもらいに行く。だが、それらしいものがなかった。経費削減は今年も続いているのだ。
さっぽろ雪まつりも旭川冬まつりも、毎年徐々にスケールを小さくしている。それがあのコロナで大打撃になり、コロナ禍が明けても景気は回復していない。少子化は私にも責任があるが、日本全体が都市志向というか、北海道全体の人口減少も凄まじいのではあるまいか。
会場奥のマルシェに行くと、人気ラーメン店が、今年も800円だった。マルシェのラーメンごときで800円も出せない。そのほかの食事も似たようなもので、けっきょく何も食べなかった。
その反対側には今年も巨大迷路がある。しかしこれも、オッサンがひとりで入っても楽しめない。一人旅は自由だけど、不自由でもあるのだ。
旭川では、札幌とは異なる雪ミクのクリアファイルがある。昨年も旭川で10枚買ったものだ。
だが今年は、赤い羽根共同募金自体が出店していなかった。
12時からは藍川美彩のライブ。アニソン・ボカロを愛する旭川のソロシンガーらしい。「アニソン・ボカロ」とは、「アニメソングのボーカロイド(合成音声)」のことであろう。長生きすると、聞いたこともない新語が出てくる。
そして12時30分からは、ローワンベリーのスペシャルライブとなった。ローワンベリーとは、昨年結成のご当地アイドルグループだ。ファンも多く、親衛隊が何人も来ている。
ローワンベリーは純白の衣裳が鮮烈で、きゃぴきゃぴとした踊りも眼福である。
前方のファンにならい、私も何とか写真に撮りたいのだが、前方のファンの頭が邪魔で、うまく撮れない。だけどどこかに絶好の撮影スポットがあるはずなのだが、それを探す気力が私にはなかった。
(つづく)