取引先の四十物師(あいものし=干物などを作るプロ)のおじさんが作業中に梯子から落ちて亡くなりました
今、通夜に行って戻ってきました、通夜も一般参列者は一時間の間に弔問、通夜式には参加しません、その後、家族だけで僧侶と行います
コロナ流行になって葬儀や通夜に出たのは初めてです、なぜなのかわかりません
今日は深夜から激しい雨風、海には落雷が続き騒がしい夜でした、朝からも冷たい雨、時々みぞれが降りました
通夜に向かう途中も相変わらずで、冬至が近い今は5時前に暗くなり、車のウィンドウも曇りがち、走りづらくて仕方ありません
山間部から来たのか、屋根に雪を数センチ積んだ車も見かけました
式場に行ったけれど私の他に弔問客は一人だけ、この天候では出足も鈍いでしょうが明日は雪マークでもっと荒れそう
喪主にあいさつをして香典を渡す前に手の消毒、それから香典を出しましたが焼香場所もなく香典返しをもって帰るだけ
喪主が「よかったら顔を見ていってください」というので、ようやく通夜に来た気分になりました
事故死なのでいつもと同じ表情でした、良く働いた人で80歳半ば近くまで現役で地元名産のげんげ干物などを作り続けた人生
そして作業中に亡くなりました、本望とは言えませんが働き者のお父さんらしいおしまいだったと思うのです
それにしてもさみしいですね、やはり大勢の人から焼香を頂き、見送られるのは本人はともかく家族は心強いでしょうけど
私の父母はコロナ前、2~3年前に亡くなりましたけど、今になって思えばよかったと思います、二人とも2~300人の知人から見送ってもらったのだから
まあそれは人の考え方ですから大勢来てくれれば良いとばかりも言えませんが、私の経験では故人の遺言で、大好きな演歌を流し続けた葬儀もありました
祭壇を故人が大好きだったゴルフのグリーンに作った葬儀もありました
葬儀場が取引先や友人知人から送られた数百の生花でいっぱいになった葬儀もありました、生前の社会性がしのばれます
でも戦後の日本の独立に吉田茂総理と働いた白洲次郎さんのように遺言に「葬式するな、戒名つけるな」などと言う、さっぱりした人もおられます
葬儀を人生最後のイベントととらえる人、無駄ごとととらえる人、人さまざまです
私の両親の場合は埋葬の墓地について言い残しただけで、葬儀の仕方などは何も言わなかったので世間並みの通りにしました
だけど知っているようで知らないのが葬儀、お客様の数百回の葬儀に立ち会ってきましたが自分の事になると穴だらけでした