80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

会津田島のC11

2011-01-05 00:22:51 | 実物・資料系(過去)
前回に引き続き家宅捜索で発掘した昔の写真をご覧いただきます。
父が撮影した、福島県・会津田島駅で働くC11 313号機と244号機の姿が映しだされています。撮影時期は不詳ながら、313の廃車が昭和47年、244が翌48年だそうですから(※注)、その少し前の45~46年頃ではないかと思われます。
※注)「汽車に魅せられて」(酒井清司氏HP)資料室より


木造駅舎時代の会津田島駅です。今の姿からは想像もできないくらいひなびた田舎駅であったことがうかがえます。広い駅前広場は昔から変わっていないようです。



C11 313の牽く貨物列車がやってきました。ワムとトラの後ろに木材チップ専用のケージを載せたトラ90000と思しき無がい車を8両従えています。撮影場所は駅東端の踏切のようです。



駅構内へ進入してゆく貨物列車。安全帽をかぶった職員がその姿を注視しています。



貨物を切り離したあと転車台に載った313号機です。



職員の手で方向転換が始まりました。



毎日毎列車、雪でも炎天下でも続けられていたであろう作業に頭が下がります。



こちらはもう1両のC11、244号機です。ホームから撮影しているようです。



313号機(左)と244号機(右)が向き合って次の作業を待っています。244号機の後ろには古びて煤けた単線機関庫。313号機の左に写っているのは最初の写真で牽いてきたワム+トラの編成でしょうか。



蒸機時代の終焉がひたひたと近づく会津田島駅のひとコマでした。


さてこれらの写真ですが、広告を二つ折りにした裏紙に「コーナー」と呼ばれる糊付きの三角ポケットで止めてありました。今じゃほとんど使いませんよね。



で、その紙を裏返してみると・・・
「びわ湖めぐりエック」の国鉄のポスターでした。当時国鉄に勤めていた父がよく持ち帰ってきた廃物利用の品です。
ちなみに「エック」とは、国鉄が企画し旅行会社に販売委託をしていた割引旅行商品で、「エコノミークーポン」の略でした。「ディスカバー・ジャパン」とともに'70年代を彷彿させる懐かしい響きをもっています。



次回は奥只見のキハがちょっとだけ顔を出す予定(^^;


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コメント (4)
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