80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

スイスの低床電車を作る(21)

2021-03-02 03:16:35 | 海外
早いものでもう3月がスタートしました。スイスの電車はなんとか今月中に完成させたいものです。

この車両は3両完全固定編成なので、電気的に車両どうしを接続して照明のチラつきを抑えるべく、引き通し回路を設けることにしました。ただし、動力と照明を直接つなげると、なぜかあまりいい結果にならないのを多く経験しているので、今回は動力回路と照明回路を分離して照明関係だけを引き通すことにします。

ちょっと見にくいですが、各車とも天井の中央に室内照明用のテープLEDを貼り、左右の隅に真鍮帯材で引き通し回路を設けました。が、よく考えてみればテープLED自体が導体ですからこれは不要でした。まあ相手はペラペラの銅箔ですから電圧降下対策ですヨ!(笑)



前回説明をはしょったのでヘッドライトの導光についておさらいしておきます。導光材はタミヤのプラソフト丸棒φ2mmを使用。その名のとおり柔らかく、急角度の曲げでも白濁しません。ただ光ファイバーではないため導光効率は下がります。長さを測ってからおおまかのS字に曲げておき、ライトの穴から挿し込んで光源の穴に確実に落とし込みます。



出っ張った部分をニッパーでカットし、動かないように裏側に接着剤を流して固定します。



黒塗料で光源ともども遮光します。



配線と導光関係がすべて整った運転室部分をいよいよ車体本体と合体します。合体してからだと半田ごてが入らないので、まずは引き通しと室内灯の計2回路4本を短いコードで配線しておきます。



運転台ユニットには紙1枚分の厚さのノリシロがあるので、それをガイドにして本体と接着。スカート部分が内側に曲がったりしているので、裏打ちをした上でクリップで挟んで矯正します。



合体後のようす。光源や諸々の配線はすべて機器室の中に納まりました。当初ここにミニモーターをL字型に仕込む案もあったのですが、これじゃ無理ですね。早々に却下しておいてよかった。



さて、3車体を引き通すには通電カプラーが必要です。実車は妻面の左右と屋根上の計3か所にジャンパケーブル・ホース類を備えているので、取り扱いやすい屋根上のものを実際に通電可能なジャンパケーブルに仕立てることにしました。

まずは先頭車側に付くツナギ箱?の台座を作ります。左のヒノキ材をカットし、削って、右端のような台形のものを作ります。これがいわばジャンパ栓=コネクタの一部になります。



その上に乗るツナギ箱?とケーブルを固定するステーをペーパーから切り出します。実車は3回路で繋がっているので、φ0.7の穴を3か所ずつ開けておきます。紙ですからドリル穿孔するとメクレが出ますが、これがケーブルのソケットのように見えるので、削らないでそのままにしておき最後に瞬着を浸み込ませて固めます。



こんな形に組み立てます。台座には接点用のφ1mm真鍮線を2本埋め込んでおきます。



細めのビニールコードの先端を少し剥いて半田処理しておき、これをステー側からツナギ箱へ向かって差し込み、真鍮線の頭に半田付けします。必要なのは両端の2回路分で中央のものはダミーです。最後にこのツナギ箱にフタをすればできあがり・・・ですが、通電確認できていないのでまだしません。w



屋根に装着したイメージです。中間車側はツナギ箱がないだけで、同じようなケーブル保持ステーを作ってやる必要がありますが時間切れ。。



車内側は真鍮パイプでソケットを作りますが、φ1.5-1.0の細密パイプを切らしていたのでこれもペンディング。突き出している真鍮線をパイプで受け、左右の真鍮帯板に半田付けすれば引き通し回路は完成します。あとは台車まで降ろすラインですが、これは妻板の壁に沿って接点を組み付ける予定です。



運転室を合体した先頭車2両。だいぶ形になってきました。




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コメント (2)
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