80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

電車の“ひらき”

2010-01-15 22:30:26 | ひらき
ここに取り出したる聖護院八ツ橋の銘菓「聖」の箱。
京都みやげではありません。
フタを開けてみると・・・



はい、おびただしい作りかけのペーパー車体が収まっていますね(^^;
アジのひらきならぬ電車のひらきです。

これは、昭和40年代終わり頃から昭和60年頃まで作った車両たちで、完成することなく箱の中で眠っていたものです。熱しやすく冷めやすい私の履歴書みたいなものでしょうか。
もちろん、中には強い意志をもって作り始めたものもありますが、たいがいは雑誌の折込図面にハッとときめいたり、撮り鉄の興奮を引きずったりしたまま「ちょっと窓でも抜いてみっかー」的に作り始めて放り出したものが大半です。

模型製作の進捗が芳しくないときの穴埋めネタとして、ポツリポツリ紹介していきたいと思います。


で、第1回目はご覧のひらき。均整のとれた3つドアの電車ですが何だかわかりますか?



答えは京王帝都電鉄2600系の中間車、サハ2650形です。
2600系は昭和25年(1950年)に戦後初めて製作された京王初の大型車で、Mc+Mcで登場したのち、翌年にこのサハが製作されて3連になりました。

模型の方は先頭車はなくサハ1両分だけで、どうも面倒な前頭部を先送りするクセは昔からあったようです(^^;
片側の窓枠まで貼った状態での放置ですが、全体的にカッティングは悪くないので、ノーシル・ノーヘッダーの3両編成という手ごろさも相まって、組み立て予備軍にランクアップしたいと思います。(着工時期はみ・て・い!)


下の写真は高尾線で最後の活躍をしている昭和52年(1977年)秋のひとコマで、撮影後ほどなくして行われたサヨナラ運転を最後に惜しまれつつ引退しました。コスモスの間から電車をのぞかせたつもりが、すっかり陰になってしまい失敗。釣り掛けの心地よい唸りが聞こえてきそうですね。






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