80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

営団500形のひらき(Withサインカーブの謎)

2010-11-07 15:49:57 | ひらき
今回お目にかけるのは"ひらき"史上最悪の物件かも知れません。
でも恥をしのんで公開します・・・


はい、こちら↓(^^;;



窓抜きもいい加減ですが、何でしょうこの色は?
投げ出しついでにマジックで赤青に染め上げています。
しかも裏は・・・


みどり(^^;;



こんな物件でも試行錯誤の痕跡はありました。窓周囲のテーパー表現を試みていたようです。シャープペンシルの先端(芯は出さない)を斜めに当ててぐるっと一周押していくわけですが、気を許すとピッと飛び出て外板に深い傷跡がついてしまうので、微妙な力加減が必要だなぁと悟ったのでした。



この試作ののち、単行でも楽しめる300形が1両竣工するのですが、子供が小さい頃に攻撃にあってあえなく廃車。残骸はこのFS345だけとなってしまいました。ブレーキシリンダが中央寄りで何となくFS301や309に似ているという理由で、枕バネの部分を削ってコレクターシューの支持梁を貼り付け、それらしく見せていたものです。



さて、東京メトロではない"営団"の500形。これもほとんど写真がないのですが、唯一地上で撮ったのがこの写真で撮影場所は中野検車区、正確な撮影日は記入がなくプリントのクレジットから1975年と考えられます。原版を目を凝らしてみると車号は661号と読めます。方向幕両脇のサイン灯が既に省略されたスタイルながら、更新改造工事も受けていない美しい姿です。



300形から900形までが出揃った1970年代は編成が最も安定していた時期なので、恐らく次のような編成の先頭に出ていたものと思われます。連番どうしの3ユニットを連結した500形オンリーの美しい編成です。

←荻窪・中野富士見町       池袋→
661-662-755-756-699-700

出典)金子元昭著「営団地下鉄車両写真集」(平成16年5月・交通新聞社)


で、丸ノ内線といえば白帯の上に大胆に描かれた"サインカーブ"。最近は"サインウェーブ"と称して02系で復活の動きがあるようですが、前々から思っていたのが「本当にサインカーブ(正弦波曲線)なのか?というしょーもない疑問です。300形を作ったときには、たしか面相筆を雲形定規にあてて描いたんじゃなかったか??



ちょっと実験してみました。エクセルでサインカーブを描いてみます。sin関数を埋め込めば簡単に描けます。180度位相を変えたものと2本重ねてみるとこんな感じです。



横に引っ張って上下を押しつぶして重ねてみると・・・
おッ(@_@) 確かにサインカーブだった。



もっとも、ここまで平たくなると、正円の一部だったとしても気付きませんね(^^;


それはともかく、もっとすごいのはそのデザインの妙。2本の波の交点を3ドアの中心にピタッと合わせながら正面はヘッドライトの位置(しかもヘンな顔じゃない)にさりげなく収束させるというのは、ある意味見事というほかありません。



連結面だってこんなに端正な・・・
ええッ? 何か印象違いません?? 帯の回り込みの寸法が違うような気がするのは目の錯覚かいな。貫通扉の幅は同じはず・・・



比べてみようじゃないの。
うわぁ寄り目、ヘンな顔!



前面は後退角がついているので、帯の先端は連結面側より伸びこそすれ短くなることはないはず。ということは300、400、500形の波模様は「サインカーブ」かも知れないが、前頭寄りの1つだけは「波の幅が狭い」!

いやあ、発見でした・・・



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