80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

サハ45007の製作(その4くらい?)

2010-06-22 06:32:40 | 大糸線方面
大糸線サハ45007の状況です。

リベット付ウィンドヘッダーがなくて作業が中断していましたが、エコーの「シル・ヘッダーセット」(#1695)を入手し、作業を続行しました。
これは1mm幅(1列リベット)10本、1.5mm幅(2列リベット)6本、1.8mm幅(同前)4本がセットになったもので、とてもシャープな真鍮エッチング製品です。
ボリュームあるセットですが、旧国はまだ仕掛り品がたっぷりあるので、恐らくすぐに使い切ってしまうでしょう。



シル・ヘッダーとも貼り終えたところです。ドアヘッダーとの継ぎ目が開いてしまっているので、紙の小片を入れてからパテを盛って修正しました。



二段雨樋を作っているところです。ベースはt0.3mm車体用方眼紙を幅1.5mmにカットしたもので、屋根板との継ぎ目を隠すようにボンドで貼り込みました。その上から、幅0.7mmくらいに切ったシール紙を貼っていきます。薄紙にボンドを塗って貼るのはしんどいのでシール紙にしましたが、ハガキサイズなので途中に継ぎ目が何箇所もできてしまいます。幸い紙が薄いのであまり目立ちませんが、念のためサフェを吹いたあとで軽くペーパーがけしておくことにします。



次に細かなディティールパーツをつけていきます。これはサボ受けで、ハガキにサフェを吹いて研磨した紙から切り出しました。結構細く出来たかなと思ったのですが、拡大してみると太いですね。おとなしく枠まで印刷したサボをPCで作った方がよかったかも・・・



4ヶ所のドアと、非トイレ側の側面1ヶ所に小さな取っ手がつくので、φ0.4mm真鍮線で表現しました。
前から不思議だったのですが、この窓下に付いている小さな取っ手はナニ? 床下にステップも付いているので、恐らくは構内移動するときに係員がつかまるものかな、と想像するのですが、だとすると簡易運転台でも付いているのでしょうか??(聞いたことないけど)



一応こんな感じで車体が完成。このあと、金属パーツにメタルプライマーを塗って、全体にサーフェイサーをかけました。



GMスプレーの青22号を吹いてみましたが、前回使ったあとのカラ吹きをしておらずノズルの調子がイマイチなので、片面だけ吹いて中断です。新しいのを買ってこないと・・・



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E127系100番代の製作(その14)

2010-06-19 03:50:35 | 大糸線方面
E127系の“顔”に少し手を加えました。

ヘッドライトケースはKSの113系用シールドビームでφ3mmのものです。指で差し込み、出っ張り量を調整してから瞬着を流して固定しました。



ヘッドライトケースの内径はφ2.5mmくらいしかないので、φ3mmLEDを差し込めるようホルダーを継ぎ足すことにしました。手持ちの素材で内径3mmのものはこの透明プラパイプくらいしかなかったので、あとで黒く塗って遮光することにして、とりあえず10mm長に切り出し、ライト中心間隔に合うように接合面を削りました。



これをヘッドライトケースに差し込みますが、光漏れを防ぐために紙粘土を充填してから差し込み、瞬着で固定しました。



テールライトケースは外径2mm、内径1.5mmの真鍮パイプから切り出したもので、正面側をφ1.8mmドリルで軽くさらってあります。



テールライトには、このような赤色ケースに入ったテールライトにうってつけのLEDを使うのですが、残念ながら先端寸法が太すぎてそのまま使えないのでカッターで削りました。



ホロ台座、手すり、ステップをつけたところです。だんだん実車のイメージに近づいてきました。



前面のフチの出っ張りに沿って水切りを貼り、雨樋とは“三角コーナー”でつなぎます。



パンタ台はエコーのホワイトメタルパーツを所定位置に接着します。取付穴がφ1.2mmビス用で大きいので(TOMIXのパンタ取付足はφ0.8mmくらい)、位置がずれないよう位置決めに注意する必要がありました。



間違えて開けたクーラー取付けビスの穴は、痕跡ゼロというわけにはいきませんが、なんとか塞ぐことができました。ビードも奇跡的に復活してます!(穴の手前側に塞いだ跡がある)



乗務員扉の手すりを取り付けようと実車写真を見ていたら、またまたダウトに気がつきました。0番代にはあった乗務員扉下部の凹みが100番代にはなく、代わりに小さな手すりが付いているのです。



仕方がないのでペーパーの小片で埋め、パテを盛って研磨することにしました。手すり類の取り付けは成形が済んだ後になります。



一歩進んでは記念撮影(笑)
まだ先は長いのです。。



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紙の記憶2_教科書は「模型とラジオ」

2010-06-17 01:47:05 | 昔話・・・80分の1丁目の夕日
前回の記事で、模型屋のおかみさんがパーツをてきぱき出してくれたくだりを読み返して、重要なものが抜けていることに気がつきました。モーターとインサイドギヤです。モーターはカツミDV18C、インサイドギヤは小高純正のWB26mmのものでした。モーターの箱は今もパーツボックスとして現役で、鉛筆書きで¥530と書かれています。時代を感じますね。

さて157系は何とか完成し“私のレールの上を快く走り回って”いました。(小高の組立説明書風(笑))
しかしその当時も、そして現在に至るまでにも、実はペーパーキットから作った車両は意外に少ないのです。なぜなら、すぐにペーパースクラッチに転向してしまったからです。
当時の小学生の愛読書といえば「科学」と「学習」(学研)がポピュラーで、とりわけ、実験キットがついてくる「科学」は私のお気に入りでしたが、高学年になる頃から読むようになったのが「模型とラジオ」(科学教材社)でした。

タイトルの通り、ラジオを始めとする電子工作と模型工作の記事が満載の雑誌でしたが、お目当ては、ほぼ毎号載っていたペーパー車両の製作記事でした。残念ながら現存車はなく、写真もないないので証拠を示すことができないのですが(笑)、覚えているだけでもマシ35、スユ42、スロネ30、マニ60など、動力なしで簡単に作れる客車はだいたい作ったように記憶しています。屋根板を使わずにペーパールーフで作る方法もそこで覚えました。
車体の材料となる白ボール紙は近所の文房具店で購入し、補強用ヒノキ材や台車などのパーツ一式もくだんの模型店でたいがい揃いました。すべてが家の近所で調達可能だったよき時代です。
ブラスモデルより安いとはいえ、ペーパーキットでさえ小学生にとっては高価であり、こうして自作車両が増えていきました。

少し慣れてくると今度は自分で設計図を描き起こしてみたくなり、「私鉄ガイドブックシリーズ 小田急・京王帝都・西武」を見ながら京王5100系の1/80を描いて、初めてフルスクラッチに挑戦しました。不出来ながら何とか2両編成を完成させ、快調に走らせていた記憶があります。
当時、私鉄風台車と呼ばれるTS、FS系の弓型フレームの台車はなく、DT32か、日光の伊豆急用TS316を流用するのが一般的でした。この京王もTS316を使ったとみえて、ブレーキシューを折ってそれらしく成形した台車の残骸がパーツボックスに転がっています。

(伊豆急用TS316を改造した「私鉄風台車」。下の2つは営団地下鉄300形に使ったFS345)


仕掛り車体箱には、少しあとになって3連化用に作ったと思われる中間車が残っていました。窓桟は太く窓抜きも雑ですが、薄紙の貼り合わせでユニットサッシを表現するなど、それなりに手が込んでいます(自分で言うのもなんですが)。



当時のウデでは細い窓桟を切り出すのが難しく、うっかり切断してしまうこともしばしばでした。そのため、どこで聞きつけたのか、窓枠は中桟を無視して四角く切ってしまい、貼り込む段階で上下に割って中桟を挿入する、という工法をとっていた時期がありました。これをみると、まさにそのようになっています。もっとも中桟の幅は1mmくらいあって、ぜんぜん細くできていないんですけどね・・・



同じ箱の中には、もう1両、先頭車が残されていました。こちらは木製屋根と車体用方眼紙を使っていて、ユニット窓表現こそありませんが造りは幾分丁寧になっていて、だいぶあとになってから作ったもののようです。



この車は乗務員室の仕切壁に若干のディティール工作が施してありました。覗き込むと往年の5000系特急の雰囲気が漂ってきてニヤリ。そういえばこんなのむかし作ったなぁ・・・



この京王はじめ、中学生になる頃までに作ったと記憶している私鉄車両には次のようなものがあります。
○営団地下鉄300形
 =>モニター屋根をバルサで作ったら次第に爪跡がいっぱいついて廃車。台車は上で書いたように日光のFS345の枕バネを削り、集電シューを付けていた
○小田急2200形2連
 =>台車(なぜかDT32)と車体との間に“プチプチ”を挟んで空気ばねのフィーリングを楽しんでいた。実車はコイルばねなんだけど・・・。廃車済み。
○富士急3100形2連
 =>初めて富士急ハイランドへ連れて行ってもらった時に乗って以来、気になっていたので作ってみた。架線集電試験をした記憶がある。廃車済み。
○自由形電車モハ101+クハニ102
 =>私の第二の空想鉄道「東海電鉄」の車両(第一は「中部日本鉄道」)。延命工事中に放り出され、車体だけ残存。



その他、ケガいただけのもの、窓抜きしかけて放り出したもの数知れず。。
そうです。それらがやがてあの“ひらき”シリーズに発展していくわけです。


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E127系100番代の製作(その13)

2010-06-16 17:24:08 | 大糸線方面
いよいよ梅雨到来ということで今日もかなりジメッときますね。塗装には辛い季節がやってきました。

さて、久々のE127ネタです。重い腰をあげて屋上抵抗器カバーを作ってみました。オールペーパー製です。
まず本体部分をt0.5車体用方眼紙で作ります。写真のようなオーソドックスな構成で、長さ71mm、幅19mm、高さは両端3mm中央部4mmです。実物図面もないのによくこんな細かい寸法を・・・?(笑) すべて写真や形式図から採寸し、あとはフィーリングで味付けしております♪
なお写真の時点では弓形の“妻板”の上面のカーブが不足していたので、このあと作りかえています。



ルーバーは結局エコーのパーツは使わず、コンパス針によるスジ彫りにしました。スリットの本数が違う以前の問題として、実車は2種類の幅があるためです。
材料はハガキの裏面にサーフェイサーを塗って研磨したもので、ケガキ線に合わせて慎重にスジをつけていきます。カッティングマットは沈み込みが大きいので、t1.2mmプラ板を下敷にしました。なかなかきっちりとした線は出ませんが、遠目にはまあ良いんでないかい?てな感じかな。



ルーバー脇にある点検蓋をシール紙から切り出し、ルーバーと一緒に本体に貼ったところです。いいぞその調子だ♪



エッチングパーツには及びませんが、ソフトメタルパーツ(例えばお隣のクーラー)と並べても遜色ないくらいにはできたかな~。ボルトの頭とか表現すればベターですが、そこまでしなくてもいいでしょう。。



車体のほうは前面の“フチ”を成形中です。サフェがけを繰り返しながら、もう少し削り込んでいくつもりです。



余談ですがクーラーの取り付け位置を間違えてしまいました。真ん中ではなく、各車とも5mm程度連結面寄りにズレるのが正解です。浮かれているとこうなります。。
ビード屋根に残された穴を、さぁてどう修正しましょうか・・・



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シル・ヘッダーに泣く

2010-06-15 17:32:45 | 大糸線方面
サハ45の続きです。

車体と屋根板の接着ができたところで輪ゴムを外し、四隅をさらっと耐水ペーパーでナメてから、屋根接合部と屋根全体に薄く溶いたパテを塗ります。十分乾燥させたあと、#600~800の耐水ペーパーをかけて木目を消していきました。
なお、溶きパテが流れて変な段差がつくと面倒なので、金属パーツのドアはメタルプライマーを塗ったうえでマスキングしてあります。



ドア上部にエコーの「リベット付ドアヘッダー」を貼ります。エッチング製のすっきりとしたパーツなので、大時代的なプレスボード車体が少しだけ引き締まって見えるのが嬉しいところ♪



続いて窓上下のシル・ヘッダーを貼ろうとしたところ、大きな勘違いが発覚。今まで「リベット付シル・ヘッダーセット」だと疑わなかったピノチオのパーツが、実はただの「2列リベット帯板」すなわちウィンドウシルだけだったのです!



リベットが1列だけだから何とかなるか、と思ってペーパー帯で自作しかけたのですが、やっぱりクオリティの差は歴然・・・。なので材料を調達するまでしばらく休工です。


一方、先日Satokawaさんから指摘があった「薄いグロベン」の件ですが、スケールどおりに作ろうという気はあまりなくて(笑)、手持ち品のなかで一番薄そうなのを使おうという魂胆です。パーツBOXを探すと3種類見つかったので、急きょグロベン選手権を開催!

左から順に、モデルスイモン製真鍮挽物、メーカー不詳のプラ製、小高キット捻出の真鍮挽物、です。イモン製は豪華2ピース構成になっています。



外観をみると、やはり2ピース構成のイモン製が群を抜いていますが、小高製も見られないことはない。。。



次に真横から観察してみます。丸い本体部分の厚さは、どれもほぼ同じように見えます。奥まできちんと差さっていないのを割り引いても右端の小高製が一番腰高ですが、その原因は台座部分が他よりも厚いためのようです。
プラ製はドーナツ状の本体外周上部が扁平で、ドーム状の中央部分が丸見えになっていて、実物と比べてもイメージがだいぶ違います。
結果、手の込んだイモン製に軍配が上がりますが、当然といえば当然の結果かな?
厚さの比較ではなくスタイルの比較になってしまいました・・・



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