80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

新幹線0系電車の製作32(山側ルーバーをプレスする)

2011-08-19 02:58:07 | 新幹線
こんばんは。

自家製ルーバープレス器は刃こぼれもなく快調で、慣れてくるとCクランプを使わなくても均一にプレスできるようになりました。



縦スリットが付く海側と車端部すべてを貼り終えました。



続いて、山側の横スリットタイプをプレスします。
同じくエバーグリーンの波板から写真のような3ブロックを切り出し、縦スリットの雄型と取り替えて接着します。



こちらはなぜか、均一にプレスするには縦スリットより力加減が難しいようなので、再びCクランプに挟んでプレスしました。

出来上がりはこんな感じ。これを山側すべてに貼ります。
地下鉄の屋根や、低屋根・交直両用車のパンタ部分のルーバーに応用できそうです。




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どう作る?E3系ミニ新幹線(後編)

2011-08-17 00:19:47 | 新幹線
こんばんは。E3系の続きです。

本当はこちらの話の方が、屋根上がどうなってるかよりもよっぽど重要なのですが、イマイチ考えがまとまらず、後回しになりました。

縮尺の問題です。

「16番」鉄道模型の考え方は、各国の大きさの違う鉄道車両をなるべく同じ大きさにして、16.5mmゲージの線路にのせて走らせようというものです。その結果、総じて車体が小さい日本型在来線車両はHOスケール(1/87)より太らせた1/80とされ、図体の大きい新幹線は1/87とされたわけですが、なかお・ゆたか山崎喜陽氏がこれを提唱された戦前にはなかった「在来線規格の新幹線」が登場してしまいました。これがミニ新幹線E3系です。

(E3系2000番代・山形駅にて)


新幹線車両は1/87というルールにのっとれば1/87でつくるべきで、E4系Maxなどとの併結(isaoがE4系を作るかどうかは別にして(笑))を考慮すれば大きさのバランスも問題ありません。現にNゲージのE3系は1/150ではなく1/160で作られています。

しかしその一方でE3系は、719系5000番代や701系5000番代、5500番代といった、在来線規格そのまんまの車両と隣り合わせる機会もあるわけで(同じくisaoがそれらの車両を実際に作るかどうかは別問題・・・)、それらが1/80で作られているとすれば、E3系は文字通り「ミニ新幹線」になってしまい迫力がありません。ちなみにマイクロエースの719系5000番代の縮尺は1/150のようですので、例えば山形線内で「つばさ」と離合するシーンを再現しようとすると、ややアンバランスな印象になるのではないかと思います。現物が手元にないのでわかりませんが・・・。

(719系5000番代・山形駅にて)


もとより、E3系がいわゆる在来線規格より少しでも大きければ、素直に1/87とすることも可能でしょう。たとえそれで在来線車両とのバランスが多少おかしくなったとしても、E4系Maxだって実際よりは“縮んでいる”ことを考えれば納得できます。
しかし、車高こそ4m超と20系客車並の丸屋根をもっているものの、中間車の車体長20m(連結面間20.5m)、車幅2.945mというE3系のスペックは、実はE257系、E259系など昨今のE系在来線特急車と同じ寸法なのです。同じ165系でも、MODELS IMONの1/87車両とカツミの1/80車両とでは、あえて並べなくても大きさの差は歴然としています。これと同じことが起こってしまうのです。

(中間車だけをみれば幅、長さがE3系に等しいE257系・高尾~相模湖間にて)


繰り返しになりますが、今のところE4系Maxも701系・719系標準軌車も作る予定はないので、取り越し苦労以外の何者でもないことは承知しています。が、しかし、それらを持っているお友達(いるのか?)と運転会を絶対にしないかといえば、それもNOであります。


そこで結論。

もし近未来に着工することがあれば、1/83.5で作ります!(笑)

そう、1/76~1/90に収まっていればいいんです。「16番」は♪



しかし、私が言うのもナンですが、「16番」というのはわかったようでわからない言葉ですね。「規格」でも「ゲージ」でもないんだそうです。
MODELS IMONのサイトへいくと「1/80はHOではありません」というリンクがあります。それを読むと「16番」は「概念」だと解説されています。それもわかりづらいのですが、同じ記事の中には「遊び方」という表現もあって、そちらの方がわかりやすいように思います。
本稿の冒頭に書いた「もともと大きさの違う車両を同じくらいの大きさに縮小して16.5mmの線路にのせて遊ぶ」遊び方。それが「16番鉄道模型」だと言った方が、よほど分かりやすいと思います。「16番ワールド」とか「16番スタイル」と言ってもいいかも知れません。

造形村プラスisao製造(笑)の0系を16.5mmのユニトラックへのっけて運転しているだけなら、これはただの「HOスケール(1/87)の鉄道模型」です。同じ線路でTOMIXの1/80の485系やら、1/83.5などという怪しい「つばさ」号が同時に走り回ってこそ、初めて「16番」になるわけです。ひょっとすると「16番する」というサ変動詞かも知れませんし、写メでも撮って投稿すれば「16番なう!」ということになります。


かくもおおらかな「16番」ですが、今の政治の「16番状態」はいただけませんね。レール幅が同じで大きさもだいたい同じかと思っていたら縮尺は1/45~1/220くらい違っていて、しかも+-逆に配線してる車両も1両や2両じゃないという・・・


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どう作る?E3系ミニ新幹線(前編)

2011-08-16 19:51:48 | 新幹線
こんばんは。
いやあ毎日毎晩暑いですね。ここ1週間くらい寝不足でたまりません~


さて、E3系は秋田・山形新幹線でお馴染みの新在直通ミニ新幹線。
ついに手を出しちゃったのね?と思われたかも知れませんが、まだ構想、シミュレーション段階でございます♪ いつものことながら、雑誌やWeb情報だけではわからないことが多いので情報集め中。もう少し仲よくなれたら?Goするかも知れません。



で、またかというか、やっぱりというか、屋根上の構造に関する情報がほとんどありません。駅で下から見上げた感じでは、のっぺりしているものの1枚板ではなく、結構つぎはぎだらけの印象なんですね。

かくなる上は実車を見学すべし!

ところが手軽に行けそうな東京~大宮間だと、上から見下ろせる場所がほとんどないんです。地図や上空写真で調べてみると、どうやら日暮里~西日暮里間の“ガケの上”から見下ろせそうだとわかり、西日暮里駅から歩いてみました。

線路脇の狭い道を上がっていくと、ほどなく左手に「諏方神社」という社が現れ、鳥居をくぐって境内の奥へ進むと、絶好のビューポイントが現れました。眼下に山手・京浜東北線が走り、その向こうを新幹線が走ります。ちょうど下りの「Maxやまびこ・つばさ」が通過していきました。



んーなかなかいいかも。ちょっと遠いけど、高解像度で撮影したものを拡大すれば、だいたいの構造がわかります。屋根の中央付近の色が濃い部分は、絶縁又は滑り止め塗装が施されているようですね。


もう少し良いポイントはないか日暮里駅へ向けて歩いてみましたが、あとはお墓や民地が続いて線路は離れるばかりで、良い場所はありませんでした。

日暮里駅は、北端の陸橋が唯一のビューポイントではないかと踏んでいたところ、図星でした。新幹線の真上は防護のためか、金網とスリット状の「目隠し」があって撮りにくいのですが、少し外せばこんな感じで俯瞰できます。



こちらE3系0番代の「こまち」のようす。うまく撮ればパンタカバーの内側の様子も解明できそうです。



それにしてもこの陸橋周辺は「鉄」っぽいものが多いようです。
ガードレールにはこんな「北斗星」をあしらったレリーフが飾られ・・・



振り向けば「日暮里を駆ける」なんて電車のイラストまで描かれてたりして。。



話を戻して、地下駅の上野なら階段の途中から屋根が見下ろせるんじゃないか?と思い、入場券130円也を投じて潜ってみたところ、残念ながら柱とか発車案内板とかいろいろな障害物に阻まれて玉砕でした(泣)



というわけで、ざっと見た感じでは、他の新幹線車両のように空調関係の面倒なスリットとかルーバー状のものは見当たらないので、パンタ周辺を何とかできれば比較的簡単に作れそうだということがわかりました。
もっとも、前頭部はカンタンなわけないですけど(汗)



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新幹線0系電車の製作31(換気ルーバーをプレスする)

2011-08-14 15:53:16 | 新幹線
こんにちは。

gooでは最近ブログ画面に入ると、こんなものが表示されるようになりました。
「去年の今頃何してた?」と題して、1年前にどんな画像をUPしていたかが表示されるというサービス。


○○ちゃん1年前はこんなにちっちゃかったんだー、などと家族でワイワイやるのにはいいかも知れませんが、浮気モデラーにとってこれほど残酷というか、余計なお世話的サービスはありませぬぞ(ムッ!)

上の写真を見るがよい。
どうやらEF13を作っているらしいが、1年たった今日も同じ状態で転がってるわい。
一番右にちょこっと写ってるのはクモユニ82?
これだって、塗装してパンタをのせたなんて記憶はまったくナシ!


とまあ暑さに便乗して逆切れしても始まらないので、なんとか完成へ向けて低空飛行を続けている0系に話を戻しましょう。

で、のっけから失敗談。
残っていた27形と36形の屋根に空調の点検フタを接着するのですが、鉄筆でボルトを押し出すのを忘れて3枚ほど貼ってしまいました。



この紙は層が分離しやすくうまく剥がせないので、諦めてボンドを垂らして突起を作ることにしました。ちょっとオーバースケールですが、何もないスベスベよりはまし、といったところです。



2両分の点検フタを貼り終えたところ。
写真はありませんが、このあと、平編銅線のランボードを貼り込んでいます。



パンタ周りは造形村の0系になるべく似せて作ります。
一段低くなった屋根部分に鉄筆で分割線を彫り込んだところです。



パンタ周りにもランボードがつくので、平編銅線を短く切って貼り付けます。
このくらい短いと編みがほぐれやすくなるので、瞬間接着剤を全体にしみ込ませて作業しました。まるで金属帯板のようにカチカチになります。



そして最大の難関、両肩につく換気ルーバーづくりに入ります。
キレンジャー(4001号軌道試験車)で試したアルミテープを使った方法で作りますが、スジが綺麗に揃うよう、若干の工夫をすることにしました。

まずは、スジの間隔と幅を揃えるための「案内ガイド」を作ってみました。
これを使えば、確かに規則正しいスジは彫れるのですが、いかんせん手作業で一本一本引いていく作業は、冷房の効いた部屋の中でも無理があることがわかり、早々に諦めました。



代わりに試したのは、何度かトライして諦めかけていた波板でプレスする方法です。
手で押すだけでは力が均等にかからず、また十分な圧力もかけられないのがうまくいかない原因ではないかと考え、またまた自家製のプレス器を作ることにしました。

まず5センチ程度に切ったヒノキ材を2本用意します。



一方にクッション用の薄いゴムを貼り付け・・・



プレス型はお馴染みエバーグリーンの波板(ピッチ0.75)です。
山がナマってきた時のための替え刃も含めて3本作りました。



これをもう一方のヒノキ材に貼ります。
刃の交換のためにすぐ剥がせるよう、木工用ボンドで貼ってあります。


ゴムマットの上に位置決めガイドを貼り、2本の角材をガムテープで留めてホチキス状にします。



そしてここがキーポイント。十分な圧力をかけるためにCクランプを使います。
強すぎず弱すぎず、何度か練習しながらベストの力加減を探ります。



あまり力をかけすぎると、このように無用な"ゆがみ"が出てしまいます。



うまくプレスできたらφ10mmの半丸棒のウマに載せて指でカーブをつけ、カッターで周囲を切り取ります。



こんな感じでできればOK!
裏紙を静かに剥がさないと曲がってしまうので注意が必要です。



これは縦スリットなので海側の屋根に貼ります。
鉄筆で引いた方がシャープな線は出るようですが、このカイカンには勝てません。。
かくしてまた、怪しいプレス器が増えました。




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「つばさ」がほしい

2011-08-12 13:21:43 | その他
残暑お見舞い申し上げます。

再び暑さが戻ってきて、海へ、山へ、「鉄」へと忙しく動かれている方も多いことと思います。どうか熱中症にはくれぐれもご注意下さい。


かくいう私、山形出張から帰ってきてから、どうも軽い熱中症にかかってしまったようです。水分補給と間違えて鉄分を補給し過ぎたのが原因かも知れません。いや体調は悪くないんですよ。ただ「つばさ、つばさ」と意味もなく口走っているらしく・・・(笑)

まあ生まれつきの浮気性で何事にも感化されやすい私のこと。軽い熱中症は年中起こっているのですが、今度はE3系2000番代「つばさ」のシャープなフォルムと快適な乗り心地にイチコロで、0系が完成した暁にはぜひこいつを・・・などと形式図を前に空想にふける毎日であります。



そんな悶々状態でネットサーフィンしていると、あら懐かしやキハ82時代のディーゼル特急「つばさ」の写真が・・・

キハ82系ならウチにもKATOさんのがひと通りありますよ。(ニヤニヤ)



さっそく、いつも参考にさせていただいている「赤城れいるかんぱにい」さんの「ARC資料室」で編成をチェックすると、ヨン・サン・トオ当時はキロ、キシ各1両を含む7両と出た。これはモデルに好適。(またニヤニヤ)
←上野                     秋田→
キハ82+キロ80+キシ80+キハ80+キハ80+キハ80+キハ82


そういえば、アクラスのEF64も一応発売に向けて動いているようなので、これをゲットすれば中央線の客レと、直流電化時代の板谷峠が両方再現できて超オイシイことに!(さらにニヤニヤ)

善は急げと、あまり出番のないわが家のキハ82系一族を引っ張り出し、さっそく仕立て工事に取り掛かりました。


わが家のキハ82は「おおぞら」のヘッドマークをつけております。
粉雪を舞い上げながら北の大地を駆けるディーゼル特急・・・の魅力は、ロクヨン補機の魅力にもろくも崩れ去りました。



記憶力の鋭い方は覚えていらっしゃるかと思いますが、わが家のキハ82一族、一時期「くろしお」に転用する計画がありました。セットの他に単品のキロ80を買ってしまっていたので、キロが2両入る「くろしお」にしようと画策していたのです。

「つばさ」は登場初期は6連だったようなので、単品のキロを入れなければヘッドマーク差し替えだけでOK。
と、ここで棚の奥に放り込んであった「キハ80ボディ」が目に止まりました。その昔、ホビーセンターKATOのワケあり品コーナーで安くゲットしてきたものです。


キハ80の下周りってキロ80と同じじゃね?


厳密にどうかは知りませんよ。しかし少なくとも模型ではまるで一緒♪
さっそく工事開始です。
手前がキハ80ワケありボディ、奥がキロ80完成品です。



床板をだましだましはずして分解。エンジンなど、別パーツになっている床下機器を持って引っ張るとはずれてしまうので、床板と一体成形されているハコモノを持って引っ張る必要があります。



窓ガラスと一体成形された、床板固定用のツメを引っ掛ける穴は片側に3ヶ所あって、両端はキロもキハも同じ位置、中央だけがこのようにずれていました。
このままだと中央のツメが効かないことになりますが、逆に、何かに当たって入らないわけでもないので、このまま手をつけないことにします。



かくしてキロ80の床板がキハ80にそのままスライド・イン!
あっという間の振り替え工事でした。



ただ、シートピッチは窓と合わず、色もエンジで目立つので、ゆくゆくは入れ替えてやろうと思います。。



あと排気送風機も、キロ用の風洞部分をカットしたので変な形になりましたが、こちらはパッと見わからないのでこのままにします。



あとはサボとヘッドマークをPCで作って・・・



ヘッドマークは透明シール紙にプリントして、製品に付属の無地のヘッドマークに貼ります。



キロの表記は、年代的にはグリーンマークではなく「1」にしなければならないのですが、シールではなく印刷済みだったのでペンディングにしてあります。Mr.うすめ液で消えるかな?



さあ、往年のDC特急「つばさ」が完成しました!

天気がいいので太陽光で撮影してみました。
ダイナミックで精悍な顔つきがたまらないですね。



「2011年秋」が「2012年春」になってもいいです。
はやくEF64が発売されますように・・・ >アクラスさま



次はいよいよE3系2000番代プロジェクト始動か!?
(重度の熱中症につき休養が必要・・・)


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