おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
2月に血液検査をしたときに血糖値が高かったので、真剣に糖尿病のことを調べてみようと思い、買って読んだのがこの本です。
著者は、久留米大学医学部教授で、「AGE牧田クリニック」院長。
この本の主張は、長年の不摂生のツケが溜まっている糖尿病でも「血糖値を下げればいい」と思っていることが大きな誤解で、「糖尿病は一度なったら治らない。しかし、こじらせなければ、適切な治療で合併症を防ぐことはできる」に尽きます。
糖尿病の専門医である著者は、糖尿病と戦うのに次の3つのステップで話を進めます。
1.敵を知る=病気の正体を知る
2.己を知る=自分のレベル(重症度)を知る
3.ぴったり合った治療法を選ぶ
著者は、糖尿病になった後、3年以上経ってから徐々に起こってくる余病である合併症として神経、腎臓、目の順に悪くなること―言い換えれば、神経障害、糖尿病腎症、網膜症―について病気の正体を明らかにします。
糖尿病の治療は、著者は、次の方針で臨みます。
1.糖尿病を予防する
2.糖尿病になったら合併症を起こさない
3.合併症になったら合併症で治す
4.合併症が治らないところまで悪化したら進行を遅らせる
内容紹介は、ここまでにしますが、糖尿病を甘く見てはいけないことを痛切に感じさせてくれた本であります。
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