おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(7月26日)は、栃木県のツインリンクもてぎのホテルで国自動車大学校・整備専門学校協会主催の整備学校の教員20名を対象とした研修を行いました。
念入りなリレーションづくりの後、(1)聴き上手のコミュニケーション、(2)伝え上手のコミュニケーション、(3)勇気づけのコミュニケーションについて、それぞれ2時間、ペア・グループでの演習、グループでの討議を交えながら、しっかりと研修を行ってきました。
大変ノリのいいい受講生で、講師としての満足度も高かったです。
ツインリンクもてぎのホテルから宇都宮駅までの1時間のタクシーは、2年前の運転主と偶然同じ人でした。あちらも私を覚えていました。
さて、宇都宮からの新幹線と、都内でのJRの社内で、読みかけだった『日本人の誇り』 (藤原 正彦、文春新書、780円+税)を読み終えました。
この本は、同じ著者の『国家の品格』(新潮新書)に続くベストセラーで、幕末期からの日本の歴史について「何が起きていたか?」「起きていたことがどう伝えられているか?」が数学者らしい緻密さで書かれています。
歴史を失った民が自国への誇りと自信を抱くことはありえません。この誇りと自信こそが、現代日本の直面する諸問題を解決する唯一の鍵なのです。
そして今、未曾有の大震災に打ちのめされた人々の心を支え、力強い復興への力を与えると信ずるのです。
という「はしがき」のとおり、誇りと自信を回復してくれる本です。
内容の一部は、すでに私が知っている、第2次世界大戦後のGHQによるウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(戦争についての罪の意識を日本人に植えつける宣伝計画)や東京裁判などに基づく洗脳を解くことですが、第6章の「日米戦争の語られざる本質」は、日露戦争後の、アメリカの長期戦略による中国支援が明らかになり読み応えがありました。
最後に、著者はこう結んでいます。
「歴史を振り返ると、国家が苦境に立たされた時代こそ、もっとも実り多い時代だった。それを乗り越えて初めて、国家はさらなる高みに到達するからである」(スマイルズ)
現代日本はまさにその苦境の立たされています。日本人の覚醒と奮起に期待したいものです。
私もまた、多くの人がこの本を読むことによって、日本人としての覚醒と奮起のキッカケになることを期待します。
<お目休めコーナー> ツインリンクもてぎのホテルで
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