おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
昨日(4月17日)は、静岡県磐田市の 磐田市役所 で新規採用職員育成担当者の研修を行っていました。
同じ内容を1日に2回行い、9:00~12:00が21人、13:30~16:30が20人のご参加でした。
総務部職員課のご担当の方々が細やかな配慮をされる方々で、事前と当日の連携もよく、私は 磐田市人材育成基本方針 をしっかりと読み込み、その中の「目指すべき職員像=『自ら学び考え行動する自律型職員』」という部分に深く共感していました。
研修の柱は、次の5つでした。
(1)オリエンテーションとリレーションづくり
(2)指導者(係長/課長、トレーナー)としての心得
(3)コミュニケーションとは
(4)聴き方(傾聴・観察・質問)
(5)信頼関係の築き方
(5)勇気づけの対応
私は、「自律」を最大のキーワードとして研修を展開することを心がけ、「自律」について各自のイメージをグループ内で発表していただいてから『広辞苑』に書かれている「自律」の概念を明らかにしました。
「自分で自分の行為を規制すること」
「外部からの制御を脱して、自身の立てた規範に従って行動すること」
管理に即して当てはめれば、「セルフコントロール」であり、「Plan(計画)― Do(実施)― Check(チェック)― Action(是正措置)のサイクルを自ら回すこと」だとした上で、このサイクルの中に他者が介入すれば、それこそ自律でないことを説明しました。
さらに後半には、「勇気づけ」につながる自分の内側から湧き出る欲求に基づいて自らを駆り立てる「内発的動機づけ」こそが自律につながるモチベーションであることを関連付けました。
私は、研修をご依頼いただく場合は、できるだけ先方のニーズをお聞きした上で臨む方針でいます。
◆ヒューマン・ギルドの法人向け研修にご関心のある方は こちら をご覧ください。
ところで、「勇気づけ」につながる「内発的動機づけ」ならぬ「外発的動機づけ」が様々の弊害をもたらす現状を告発した本を読み終えました。
『「承認欲求」の呪縛』(大田 肇著、新潮新書、780円+税)です。
4月16日付けブログ 日本人としてあなたは幸福ですか?(10 ):「承認欲求の呪縛」で強まる不幸感 で一部紹介していましたね。
著者の太田 肇氏(同志社大学教授、組織論専攻)は、元々承認欲求をモチベーションの源泉として重要視していた経営学者でした。
この本でも第1章が「『承認欲求』最強説」で始まり、
承認欲求の効果の効果として
・内発的モチベーションのアップ
・自己効力感の向上
・評価・処遇への満足
・勉強への関心と不安
・成績の向上
・離職の抑制
・その他の効果 としでは、「承認は認められた当人だけでなく、周囲との人間関係や職場の空気、さらには顧客との関係などにも好影響を及ぼす」として「承認欲求最強説」だったことを書いています。
ところがトーンは変わって、第2章以降では、一昨日にも書いたように、承認欲求の影の部分として「承認欲求の呪縛」をテーマにします。
とても明快なのは、次の点です。
承認欲求の呪縛の3要素を定式化すると
(認知された欲求-自己効力感)×問題の重要性=プレッシャーの大きさ =承認欲求の呪縛の強さ
だとわかりやすくまとめています。
最後は、第4章で「『承認欲求の呪縛』を解くカギは」として、公式の各要素に対して著者なりの提言をしています。
自律型人材の育成、自律型組織の形成を志す人の必読書です。
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